表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デトロイト・メタル・シンデレラ  作者: いのりん
魔界からの使者 編
36/43

34.堕天使との邂逅

昨日遅刻した分、本日前倒しで投稿します


明日からはいつもどうりの投稿予定です

まあ、もう少しでフィナーレなんですが


最後までお付き合いくださいますと幸いです

外務大臣になって半年ほどが過ぎた。凄く大変な事になると思って覚悟を決めて引き受けたんだけど、いまのところはそれなりに上手くいっていると思う。


と言うか、交渉相手がいい人ばっかりなんだよね。エルフの国やオーガの国の代表もそうだし、他にも苦労しそうな他国との交渉がいくつかあるって聞いていたんだけど、それらもすんなりいって、逆に驚いた。


どちゃくそ有能な補佐官の人が調べたところによると、過去のトラウマや家族のために悪いことをしている相手が何人かいるときいていてどうしたもんかなーと思っていたのだけれど、皆んな、私との会談の少しまえから人が変わったように態度が変わったらしい。宰相さんなんかは、私が何かしたんじゃないかと疑っているみたいだけど、正直何の心当たりもない。とりあえずにっこり微笑んでおいた。


原因はわからないけど、悪いことせざるをえない理由がなくなったのなら、それは喜ばしいことだしね。


そんなことを思いながら王宮に用意された自室でのんびりしていると、壁をすり抜けて明らかに堕天使っぽいのが入ってきた件。前世漫画で似たような話を見ていなければ、パニックになっていたところね。うそうそ、いまだいぶパニくっている。


「うわ、何貴方?堕天使!?」


「お、驚いたな。君も私がみえるのか?加えて、状況把握も正確だ……ならば、単刀直入にきこう、君が何か悪事を働きたいなら守護霊としてついてやろうと思うのだが、どうだ?」


「いいえ、全然そんなこと思っていませんので、どうぞお引き取り下さいませ」


どんな風評被害よ。確かに顔がちょっと怖い自覚はあるけど、今までそれなりに潔白な生き方をしてきたつもりなんだけど。


そんなことを伝えると堕天使さんは「いや、そんなはずは……まさか自分が邪悪なことに気づかない真の邪悪なのか?見どころあるな」とかブツブツ言っていた。流石にちょっと傷つくんだけど


話を聞いてみると、何でも彼?は天界からみた人間界の汚さに嫌気がさして堕天したらしい。真面目な子がぐれちゃったみたいなものかしらね。で、現在は霊体で普通の人には見えないんだって。


そこで、わたしは閃いた。

私の周りっていい人ばかりだし、次の悪人を探しに行くのではなくて、しばらく私に取り憑いてもらって一緒に行動すれば、彼の人間を見る目だって変わるのではないかしら。そしたらいい天使にもどってくれるかも。


「ねえルシファーさん、ならちょっとお試しで、一緒に行動をともにしてみない?」


こうして私は堕天使さんと一緒に行動する事になった、ちなみに名前はルシファーさんと言うらしい。かっこいい。あと、普通の人には見えないのになんで私には見えるんだろう。魔力はそんなにないはずだし、転生者ボーナスか何かなんだろうか?



⭐︎⭐︎⭐︎


同時刻、王宮の別室にて


デトロイト家の長男、クラウザーは宰相と国王を相手に報告を行なっていた。


「こちらが、我が妹シンデレラが王女のブリトニーさまに内密に渡したと思われるメモの複写になります。戦地跡でこっそりと落ち合うように書かれていました。ちあみに本物のメモは、ブリトニー様の部屋の机の引き出しから発見されています。」


「それは驚く事態だが、わざわざ私達を呼んで報告する程のことなのか?シンデレラは恐れられてはいるが、今まで悪事を働いた証拠などは全くないだろう?なあ、テリーよ」


「おっしゃることは最もです、国王。ただ、宰相の立場から危機管理として申し上げますと、シンデレラの仕事ぶりは少々上手く行き過ぎているとも思えます。正直人間業とは思えないくらいです。エルフ国やオーガ国以降の外交でも、外交で障害になりそうな人物が、彼女との会談の少し前から、揃って態度を変化させるなど、偶然とは思えません。人智を超えた、仕組まれた何かがないかと疑ってしまいます。」


実際のところその原因は、ルシファーが他国でそれらの人物のトラウマや悪事を働く原因を取り除いてきた結果である。つまりシンデレラは全く関与していないのだが、それを知るものはこの場にいなかったまた、クラウザーは幼少期、シンデレラが五歳の時の会話で、『悪魔が妹の魂を封印して身体を乗っ取っている。その秘密を他言すれば、自分も自分の血縁者も死ぬ呪いをかけられた』と思っている。


そこで、その呪い(実際は無い)の発動条件を満たさず済むように、客観的な事実のみを伝えて自分の目的を果たそうとしていた。


「そして、ここからが重要なのですが、戦地跡でこっそりと落ち合い何をするのかを、隠れて遠方から監視しようとしたら、闇の帷が降ろされ内部の様子確認できなかったのです」


「闇の帷だと!?最上級の闇結界魔術ではないか。悪魔や堕天使以外は別として使える人物が国内にがいるとは思えないのだが……」


「と、なると……歴史に倣えば悪魔もしくは堕天使が2人を拐かしている。もしくは、どちらかに憑依していると考えるのが妥当か。クラウザーよ、策はあるか。」


「はい、それで是非ともお二人の力をお借りしたいのです」


こうして3人は秘密の話を始める。

そして数か月後、事態を激変させることに繋がっていくのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ