32.間話 (3)
ごめんなさーい!!今気づいたんですが
投稿予約の時間20:00にしてたつもりが22:00になってました!!
遅刻してかたじけない!!(土下座)
3年ほど前に天界から堕天し、守護するべき極悪人を探しはじめたルシファーだが、ヒューマン国を探しても適任がみつからず、諸外国まで探しに出たと言うのに、現在まで「これだ」という人物には出会えていなかった。
(強い社会的立場のある人物で、なおかつ好んで悪事を働いている大物はいないものか……)
仮にも、元は大天使であった自分が守護する相手だ、子悪党ではなく極悪人がいい。高い社会的地位があり、他人を虐げるのが大好きで、悪逆ぶりが歴史に残る様な人物はいないものかと探しまわっているのだが、なかなか見つからない。
どの国にも、悪事に手を染めている大物はいるのだ。しかし、霊体で姿が見えないことを活用して、数ヶ月単位でじっくり張りついて観察してみると、みな悲しい過去があったり、重い病に侵された家族のためにといった動機のあるものばかりだった。
ちなみにそう言った人物にはトラウマを解消してやったり、家族の問題を解決してやった。その状態でもそのまま悪事を続けるなら見どころがあると思ったのだが、みな一様に素行を改善させがっかりしたものだ。
そんなルシファーは現在、悪女としてクコロの噂をききつけ、自分が守護するに足る人物か見極めるためにエルフの国を訪れていた。
いたのだか、
「クコロさま、ヒューマン国との交渉でコテンパンにやられたから大人しくなったよな」
「何でもシンデレラという人物が徹底的にやり込めたらしいぞ」
そんな話ばかりが、エルフの国の王宮ではで畏怖と共に広まっていた。
真偽の程は不明だが、まずルシファーは当初の予定通りクコロのところに向かった。
⭐︎⭐︎⭐︎
周囲の話を参考にクコロの部屋を特定して、壁をすり抜け入ってみた。すると、意地の悪そうな女がいた。長年人類種を観察してきた自分には分かる、これはなかなかの性悪だ。ただ、髪は乱れ爪を噛み、余裕がなさそうにみえる。
と、そこで彼女と目があった
「ひっ!だ、だれ!?」
「これは驚いた、私が見えるのだな」
「見えるのだなって......ああ、この感じ、貴方さては堕天使ね。会ったのは何百年ぶりかしら。」
ルシファーは素直に感心した。堕天して霊体となっている自分を目視するには相当な魔力的な素養が必要なのだ。流石エルフの姫といったところか。また、自分が堕天使ということもすぐに見抜いたようだ。相応の能力を持つであろう彼女こそ自分が守護霊となるのにふさわしい悪女なのではないかと興味をそそられた。
「貴様の名前はクコロだな。多種族を見下し、虐げる悪女と聞いたが、今後もそのような活動を続ける気はあるか?」
「......ああ、そういうことね。いいえ、私はもう外交をはじめとした多くの役職から引いて隠居した身よ。すこし前までならともかく、今はもう、そんな野心はないわ」
「何があった?それは、もしやシンデレラという娘が関係しているのか」
「ひっ!そ、その名を言わないでっ!」
そういうと、クコロは体を縮こませ震え始める。相応の能力を持つ悪女であった彼女をここまで貶めるシンデレラとはどんな人物なのか、ルシファーは興味を持った。
そういえば、堕天使た当初、ヒューマンの国でそういった名前の少女が周囲から怖がられているという噂を聞いたことがあった。当時は、あまりにも若く権力もないので放置していたのだが、わずか数年のうちに外交を任せられるほどに出世したということか。おそらく真っ当な方法では無理なはず、なら何か悪どい行為でその地位を手に入れた可能性が高い。
こうしてルシファーはクコロの部屋を離れ、エルフの国からヒューマンの国へと向かうのだった。




