27 .間話 2
ヒューマン国の宮廷にて、人の男が指示をだしていた。
「シンデレラと言う人物を宮廷に誘致しろ」
男の名前はビスマルク
シンデレラのクラスメイトであるデボラの父で、この国の宰相を勤めている男だ。
現在、王都中で恐れられている少女を誘致することに、本当にいいのかと、側近達から声が上がる。それを受けてビスマルクは言った。
「噂には尾ひれがつくものよ。大方、恐く『見せる』能力が非常に高いのだろう。お前たちも知っている通り、相手になめられないように立ち振る舞えるかというのは、交渉や社交の場で非常に有用な能力だ。だからこそワシはその少女の力が本物なら、半年後に迫っているエルフ国との外交で活用したいのだ」
彼は思う、清濁合わせ飲んでこその宰相だ
いままでも、恐怖心を政治に利用する者たちとは散々やりとりをしてきた。そんな自分なら過度な恐怖心に煽られることなく、彼女--シンデレラを、国のために上手く使いこなせると。
若くても、煌めく才能があれば重用する
ビスマルクは優秀で、柔軟性のある宰相だった
(なんでも、我が娘のデボラにかわり低学年のカーストトップになっているようだしな。あれは親のひいき目抜きでもなかなか優秀な娘だ、ゆくゆくは手元で活躍してもらおうと思っていたほどには。そんな彼女を牙城を短期間で崩すとは……親としては思うところもあるが、私欲よりも国益を優先せねばな。)
こういった経緯をたどり、異例の若さででシンデレラは王宮に緊急召集されることにある。そして新たな伝説を作っていくことにあるのだが、それはもう少しだけ先の話である。




