表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/23

plume5  神様の気まぐれ

なーんか意味わからん話になってきました。

もう次の話を書きたい気分です。



新たなる土地雨(ノヴァヤゼムリャ)!!」



 叫んだ未鶴の周りの地面がもり上がり、宙高くに浮き上がったかと思うと、優夜に、雨のように降り注いだ。

 普通の人間なら避けきれないはずだろう。

 が、優夜はそれを易々とくぐり抜けた。

「あぁっ?! 他の能力者だって俺の地の雨は避けきれないはずだぜ?!」

「んー、俺は一足先に未来行ってお前の行動を把握しているからなぁ、なーんてっ」

「この野郎っっ!!」

 なおも2人は宙を舞う。





「この世は崩れかけているに等しく。さらに、人々はそれに気づかず」


 静かに独特な口調で語り始めた仮面の男。何故教えてくれるのかは、鶉は考えないことにした。

(いにしえ)よりはるか昔、それに気づかれし神の気まぐれで、一つの聖水が落とされた」

「気まぐれ……?」

 苺花は静かに目を閉じてそれを聞いている。

「世界を創り変えるために地上に落とされた天使・『聖なる大樹(ユグドラシル)』と呼ぶ其が少女、苺花(いちか)・T・スワン・シャルロッテ

「え! 苺花ちゃんが、えっと……つまり、天使……さん……?」

「『聖なる大樹(ユグドラシル)』は世界の歪みを調律できる故、いかなる傷や病気も()ゆという有無さえ創造せし。しかしそれ故、世界を破滅させることを可能に値する」


「人間や悪魔が欲望のために使わぬよう、聖なる大樹(ユグドラシル)を守るのが、我ら能力者である。其は実に容易く、聖なる大樹(ユグドラシル)が見えるという条件の下になれるが如し。我も、未鶴も、あの時使いも、そなたも」

「あ、あの……大体は分かったんですけど、だったらどうして、あの2人は戦い合っているんですか?」

「……それは、我々は対立関係があるに至るからな」

「対立……?」


「あぁ、そなたらは翼在る者(ウインガー)、そして我らは、翼無き者(ウインドレス)!」



「う……鶉、お姉ちゃん……」

「苺花ちゃん!」

 気が付くと、鶉の手をぎゅっと握りしめていた苺花は、いつの間にか彼女の隣から消え、仮面の者の隣で、多彩多様な植物によって捕らえられていたのだ。


「我が名は綾鷹(あやたか)能力(スキル)は『永遠の園(ジュエリー・ガーデン)』。易々と聖なる大樹(ユグドラシル)を我が元に、感謝致そう」


「苺花ちゃんを離しな……ひゃっ!」

 鶉も、綾鷹の能力によって身動きが取れなくなっていた。

「おー綾鷹、聖なる大樹(ユグドラシル)ゲットぉ? こっちも片づいたぜ!」

 声のした方を見ると、そこには仁王立ちで立っている未鶴、その足下には、優夜がうずくまっていた。

「優兄!」

「このフィールドでは俺の方が有利だって言ったのによぉ」

「未鶴、そやつもだ」

「な、貴方達、こんなコトして、苺花ちゃんを、本当にどうするつもりですか! どうして同じ能力者さん達が戦わなければいけないんですか?!」




  ――なぁ、母上……なぜ、我ら兄妹が戦い合うのだ……?




「……っぐ……! ……五月蠅い……やはり翼在る者(ウインガー)は好かぬ! 綺麗事ばかり……全て絵空事だ!」

「なにを……」

「これから死ぬ者には、全く無意味!!」

「……!!」

 大きな威圧感が、鶉を襲う。頭も痛くなってきた、手足も震えている。

 恐い……この人達、何か……人とは違う……!

「そっかぁ。まぁ俺は主一筋だし? じゃあな、鶉」

 未鶴はかなりあっさりとした反応をする。

 鶉に向かって、未鶴の能力である鋭利な岩が、飛んできた。



 もう全く意味が分からない。

 なぜ自分が殺されなければならない?

 優兄を傷つけて、苺花ちゃんを泣かして……。



 何かがキレる、音がして。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ