plume23 瞳の決断
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ご迷惑をおかけいたします。
「行くぜ行くぜぇ!! 地獄の隆起!!」
美しい薔薇園を前にして、怒涛の戦。
その鋭利な大地は牙を剥くこと以外を知らず、ただただ鶫に命中するが、ただただ鶫の幻影は消えていくだけであった。
「本物を見つけることが出来なければ」
「僕は倒せませんよー」
「まぁ、それは後どれくらい先になるのやら」
幾多の鶫が謳歌する。
「きも……。だったら――全てに当てればいいだけでしょ?! ……雷雨!!」
雷雨が地を叩きつけ、そして鶫を包み襲う。そして全てが消えたかと思うと……。
「はい、残念ー」
銃を構えた鶫の声が後ろから聞こえた。
「?!」
銃弾が、見えた。
「っく……。……ぐぁ!」
「いやいや、それは囮ですよ」
鶫の足刀が、未鶴の腹を直撃する。
「えーっと、地を統べるお方と……流浪野さん。どうでもいいですけど、僕らは倒せませんからねー」
雛乃は距離を置き、鶫を見据える……が。
「あれ……? もう1人は、もう1人の守護者は……!」
隼斗の姿が、見当たらなかった。
高橋家は日本でも五本指に入る大富豪。
食品・科学・衣類その他諸々、世界中のホテルや別荘の持ち主でもあり、そして『和』一本の雅な家系でもあった。
高橋家当主の愛娘達、そしてその使用人の子供達は、毎日仲良く庭で遊んでいた。
「カンけりするものーこの指止っまれー!」
「はーいはーい! 俺するするー!」
「じゃあみつるが、鬼ね~」
「なんでですか?! あとりちゃん!?」
「決まってんじゃん。みつるだし」
「雛は携帯ばっかいじってんじゃねーよ。お前ほんとに8才かよー」
「水鶏様ー。こちらでカンけり致しませんかー?」
「うん、したい~。あたしもしたい~」
「ばっかだなぁ、一は。くいなちゃんは足動かせないだろうがー」
「えーあうっ……すみません……」
「じゃあ、あとりが~、くいなのために絵本読んであげるね~」
「わぁ~ありがと~、あとりちゃん」
何の不自由もなく、楽しい時が過ぎていった。
そして、ある時2人の旅人が高橋家を尋ねてきたのだ。
「どーもこんにちわ。お金に困っておりましてー」
金髪の少女に、金髪の20代の青年。
「私は、アリス・斑鳩と申しますー。泊めてー……頂けないでしょうかー?」
心の広い高橋家当主は特にその旅人を怪しみもせず、丁重にその旅人を
ということで。
その2人があまりにも面白く、魅力的な話ばかりするので、子供達はもっともっと彼らのここにいてほしいと当主に頼み込むのだ。
大らかな彼は、我が愛する娘の頼みならばと快く受け入れてくれる。
また、新しい、楽しい毎日が続いた、ある日のことだった。
「」