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plume16 しきたり

野澤    五十音から「あ」が消えて困ることは?


ココロさん 49音になるよ!


りっくん  発音的に、か・さ~ら・わも言えなくなる


野澤氏の姉 あいじょうが(愛情)が、いじょう(異常)になっちゃう♪





「わぁー……大きいですね~優兄」

「俺は小さい頃から見慣れてるけど。あぁー、久しぶりだー」

 現在、(うずら)優夜(ゆうや)は、大きな門の前に立っていた。

 100段ほど階段を上った先にある門の表札には、『春咲』と記されており、優夜がその大戸を、ギィ……と静かに押した。 

 扉の向こうは、“和”一本を約束とした、絢爛豪華な庭が広がっている。

 鯉が泳ぐかなり大きな池を中心に、長石などを道とした周りに砂利が敷かれ、枯山水が(みやび)に演出されている。鹿威(ししおど)しが響いた方向の先には、茶室のような風情在る小屋が顕在していた。


「鶉」


 そして、その場にふさわしい和服姿で身を包んだ、つばめが2人を出迎える。

「わ、つばめちゃん! 凄く綺麗です!」

「だろう? この庭は私の姉上が……」

「いいえ、つばめちゃんが綺麗なのです。凄くお似合いです!」

 鶉の言葉を聞いたつばめは顔が真っ赤である。

 が、そんなつばめを妙にたじろいで見ている優夜を目にしたつばめは、すぐにスッと顔を戻した。

「優夜……いたのか。出迎え大義」

「あぁっ?! 誰がなんのためにこんな山奥に来たと……」

「日々、鍛錬を怠っておるからそんな戯れ言を抜かすか」

「う」

「まぁいい。さぁ、鶉、客間へ案内しよう」

 玄関の引き戸をくぐり、庭の風景が一望できる長い廊下を歩いてその一室へ入った鶉は、まずその広さに見とれた。

 鳳凰をモチーフにした巨大な絵画が壁自体に描かれており、あまり派手すぎる印象を与えず、薄彩色で暖かみのある風景が広がる。

 単純な豪華さよりも、部屋の雰囲気と合わせるというところに視点を置いたデザインであり、その絶妙なバランスが趣深い日本の伝統を美しく演じている。

「うわぁ~」

 縁側に出た鶉が後ろを向いた瞬間だった。

 シュン。

 静かに、そして俊敏に、鶉の真横の壁に、何やら刃物が刺さっていた。

「ふぇ?」

 鶉が状況を確認したと同時に、つばめと優夜は動いていた。

 まず、優夜はどこから出したのかという疑問を持つほどの、無数の小刀を縁側の外へ四方八方に投げ、しかもその小刀達は、自我を持つかのようにその刃を、対象者(・・・)へ向けた。

 つばめは……。ただ、天井へ向かって鶉の傍の壁に刺さった刃物を投げた。

 後ほど、「ひゃぁっ?!」という少女の声がしたかと思うと、天井がベキベキと音を立てて崩れた。

 そして、1人の少女が落ちてきた。

「にゃぁ~……いったぁーい……」

「つばめ、こっちも捕まえたぞ」

 そこには、その少女より少々幼い少年が、優夜の手で猫づりにされていた。









「だぁーってだぁーって、優兄が来るのすっごい久しぶりだったんだもん!!」

「そしたらおねーちゃんがイキナリ縁側に出てきてびっくりしたんだから!!」

 そう騒いでいるのは、つばめの弟・飛鳥(あすか)と、妹のすずめだった。

「鶉が怪我をしたらどうする! 優夜は後でいたぶっても良いから、大人しく人事を尽くして天命を待て!」 

「ちょっと待て!」

 優夜の軽いツッコミが入った後、

「元はといえば、飛鳥の投げ方が悪いんだから!」

「なんだよ、姉ちゃんがいけいけと五月蠅いからだろ!」

「な、なによー! 飛鳥の姉ちゃんなんて傲慢で身なりが地味なくせに!」

「な、お前のねーちゃんだって美的センスねーし忘れっぽいし!」

「短気だし、頑固だし!」

「寝起き悪いし!」

「……すずめ、飛鳥……言いたいことはそれだけか……?」

 笑顔の裏に般若がうぐめくつばめ。

 それにたじろいだ2人は、とりあえず鶉の方へ向き直る

「え、えっと……鶉さん、危ない真似して……ごめんなさい!」

「……ごめんなさい」

「あ、いえ、私は大丈夫です。お2人とも、私より年下ですのにとてもかっこよかったですよ!」

 鶉が笑顔で言うと、2人の顔も安心に包まれたと同時に、喜色満面であった。

 部屋の中の雰囲気がほんわかとした時、


「あら~、優ちゃんとつばめちゃんのお友達が来たのね~」


 さらに、1人のおっとりした女性が現れた。

 やはりその女性は、淡く青い髪で。

「あ。……私、長女の鴇子(ときこ)よ~。皆、お夕飯の用意が出来たから……お2人もどうぞ召し上がっていってくださいな~」

 春咲家は、かなりの強者であることがわかったのであった。






「合掌」

 鴇子が言うと、皆がいきなり手を合わせ始めた。鶉も遅れて合わせる。

「たなつもの、百の木草もあまてらす、日の大神の恵えてこそ……」

「「いったっだっきまーすっっ!!」

 ということで夕食が始まる。

「わぁ……このスープ美味しいのです。琥珀色で綺麗ですねぇ……」

「それはスッポンよ~。やっとオスを手に入れることが出来たの~」

「男子には滋養強壮、女子には美肌効果、五臓六腑も満足することだろう」

 ふぐの網焼きを取り合う優夜と飛鳥を良いことに、すずめは両者のスッポンの唐揚げを華麗に取って漁夫の利。

 夕飯は、皆で一緒に楽しく、過ぎていく……。

「合掌」

「朝よいに、物食うごとに、豊受けの、神のめぐみを思え世の人……」



「「ごっちっそーさまでしたぁー!!」」







ちょっと家族で北海道に行ってこようかと。

お目当ては子供のシロクマ♡

イクラとウニが少々苦手だけどそいつらのおかん達は好き*♦♫♦*゜


焼きジャケは日本の伝統ですね・ο。.・.。ο・*:゜



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