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plume1  存在

バトルモノに、挑戦です。


りっくん あぁ……インフルきたよ……


野澤   ふはは……新フルなど……


りっくん ……?


野澤   このスーパータミフルで一網打尽にしてくれるわぁ!!


りっくん とりあえず寝なさい




「こらぁっ、貴方達! そんな小さな子をいじめて何が楽しいんですかぁっ!」



 (わたくし)夏野鶉(なつのうずら)は生まれて初めてカツアゲなるものを拝見致しました。

 しかも…相手は小さな女の子です! あんなに震えていて可哀相です、あいつら許せません。

 なので私はお友の止めを振り切ってその輩共にくいかかったのでした。



「「っは?」」



 もうパッと見不良な二人組と何故か涙目の小さな少年は小さな女の子を囲んでいるようで、何故か皆私へ疑問視をぶつけてきます。女の子もビックリ顔でした。

「その子震えているじゃないですかっ! ……ったく、弱い者いじめも良いところです!」

「コイツはお前の知り合いか?」

「い、いえ……知りません……!」

 パッと見不良の一人が涙目の男の子に何か聞いていましたがそんなの今はどうだって良いのです!

「とりあえず、そんな外道な事をする貴方達はさぞ残念な頭をしているのでしょうね! もう一度小学校低学年からやり直してきたら如何(いかが)ですか?!」

「っんだとこの(あま)っっ!!!」

「ひえっ?!」

 よほど私の言ったことが気にくわなかったのか一人が私めがけて拳をふるってきました。女の子が男の子に勝てるはずがないでしょう、そう思って自身の身を守ろうとしたその時でした。



 どかっばきっぐちゃっばりっどーん。



 美しい技音が聴こえました。

 恐る恐る目を開けてみると、そこには幼なじみの姿。



「あ、優兄!」



「おぅ、鶉。大丈夫か?」

 それは、一つ年上で家がお隣の烏丸(からすま)優夜(ゆうや)

 赤いメッシュを入れた黒髪を持つ彼は、一見不良じみた格好ですがとても優しいお兄ちゃんのような人です。

「わぁ、来てくれて良かったです! もし優兄がいなかったら私いまあの世でした!」

「はは……相変わらず鶉は大袈裟だなぁ……ほら、お前も帰れ」

 と、さっきの輩の一味であろう、何故か無傷の、顔が真っ赤な少年に向かって言いました。

「は、はい! ありがとうございました!」

 その少年は深々とお辞儀をすると、颯爽と走っていきます。

「優兄、あの少年はこの不良共の一味じゃ……」

「何言ってんだよ、あいつがカツアゲされてたんだぜ……」

「何を言うんですか、あ奴らがいじめていたのはこの女の子でしょう?!」

 ビクついている女の子を、鶉は手で示す。

 それを聞いた優夜は、驚き顔でこう言った。




「……え、何? ……鶉……コイツ(・・・)見えるの(・・・・)……?」




 とりあえず、それがはじまりでした。




野澤氏の姉 お母さんいる?


野澤     台所ー


姉      お父さんいる?


野澤     いらなーい


姉      ………。



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