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最期の門

 人は死んだら何処へ行くのでしょう?

 天国?地獄?それは私にも解りません。

 しかし私はここにいる。


 ここは人の生と死の狭間に存在する異空間。

 私は「最期の門」と呼んでいます。


 あぁ、申し遅れました。私、ここの管理をしている天原時彦(あまはらときひこ)と申します。


 ここは強い後悔を残して亡くなった魂が最期の望みを叶えることが出来る場所。

 後悔の内容は老若男女、実に多種多様。


 それでは、本日はその中でも私の印象に残った魂の最期についていくつか語るとしましょう。


 それでは、暫しお付き合いください。

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