3話 Cランク冒険者と自己紹介
うん、思った通り何とかなりそう。だけど少し残念だなぁ
剣士が前衛、魔術師が後衛で魔術師のカバーを戦士。まぁ悪くはないんだけど、それだと戦士の負担が大きすぎるよ
剣士が前に出て相手を攻め立て、隙を見て後衛の魔術師が魔法で支援、剣士の間を抜けてきた敵を戦士がカバーする
一般的に見えるけどこのままだと戦士と剣士の仕事に差が出すぎちゃう
そんなことを考えているうちに魔物はリーダー格がやられ逃げて行った
「ふぅ、大丈夫か?君達」
「うん、まぁ、どうもありがとう」
「気にするな、長旅続きで体を動かしたいと思っていたところだ。なぁ、ガク、フー」
「それはそうだがいきなり走り出すなよ」
「そうよ、びっくりしたじゃない」
「はは、ごめんごめん」
随分と仲のいいパーティーだな
長い付き合いでお互いに気心が知れた中であることがわかった
「ちなみにあんたたらは冒険者なのか?」
「あぁ、そうだ。自己紹介がまだだったな。俺はロイ、見ての通り剣士をしている。冒険者ランクはCランクだ」
「俺はガク、戦士をしているがほぼ盾役だ。おれもおなじくCランクだ。よろしくな」
「私はフーよ、後衛を担当してるわ、ランクはDだけど支援魔法はCランクにも負けないと思ってる、よろしくね」
「3人で昔からパーティーを組んでいるんだ。君たちは旅人か?赤髪の子はわかるけど君は何も持ってないように見えるが・・・?」
「あぁ、一応二人で旅をしているんだ。俺の名前はシュウ」
「私はレナよ、よろしく」
「さっきの質問だけど俺のカーディガンは特別性でね、空間魔法の魔法付与魔法付与がしてあるんだ」
「なるほど?ちなみにこの先の街に向かうのか?もし、そうなら一緒に行かないか、この先も盗賊が出ないとも限らないし、旅の話とかも聞いてみたいしな」
「いや、私たちは「うーん、もしいいならお願いしようかな?」」
「えっ?」
「おう、任せとけ」
「よーし、じゃあ行こうか」
「ちょっと、シュウ、そんな簡単に信用して大丈夫なの?」
「多分大丈夫だと思うよ、もし最初から襲うつもりなら俺たちが盗賊と戦ったあとの方がやりやすいと思うし」
「・・・確かに」
「それにもしもの時はレナだけでもなんとかなると思うしね」
「やっぱり、貴方最初から私にやらせるつもりだったの?」
「いや、うん、まぁ、あ、ほらみんな行っちゃったよ」