エピローグ〜異世界の片隅に〜
小さな少女が森を歩いている。
木々が鬱蒼とし、道は長く使われていないかのように雑草が生えしげっている。
それなのに森の中はうす暗く気味が悪い感じはしない。それどころか神聖さを感じる。
ところどころ木漏れ日が漏れ、鳥のさえずりが聞こえる。
しばらく歩くと、森の出口が見えた。森を抜けるとそこは辺り一面美しい花畑だった。
赤、青、黄、様々色の花が咲き乱れ、ミツバチや、蝶が飛んでいる。
その花畑のちょうど真ん中に一本の木があった。たいして大きい訳でもないがどこか神聖さを感じるような古い木であった。
近づいていくとその正面に気に埋まるような形で小さな扉があるのに気がついた。
よく見ると木のところどころに窓のようなものがあり、木の頂上付近では細い煙が出ている。
少女が扉をギギッと音を立て中に入ると、中は見た目通りそこまで広くない。
部屋に唯一ある机と椅子には一人の老婆が寝ていた。少女に気がついたのか目を開け、少女を見た。
「あぁ、よく来たね。今日も話を聞きに来たのかい?」
少女は頷く。
「そうだねぇ、じゃあ今日は1人の不思議な男の子の話をしようか。ずるくて、面倒くさがりで臆病で、でも優しくてちょっとかっこいい男の子の話さね」
「タイトルをつけるならば、"世界一収集旅行記"かしらね」
そう言ってとても楽しそうに老婆は少女に話し始めた
「まずはそうだね、初めて盗賊に襲われた時の話をしようか。あれはすごく天気のいい日だったよ。」
初めまして
駄文ですがぜひ読んで見てください
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