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百七十三日目 ノーザテイン

 旅は順調に進み、七日で亡者の森の近くへと辿り着くことが出来た。


 途中で野宿する際には、見張りをしないといけないなと思っていたのだが、ゴームは必ず町や村で停車して宿泊場所を確保してくれた。四人という少人数では、見張りを出して野宿するには、最低限の人数だ。ましてや戦闘できるのはゴームとヴォルフだけなので、野宿などとんでもないというのが彼の考えらしい。


 実際には俺は睡眠不要の身体なので、全く問題無かったのだが、抗議するほどのことでもない。それに町や村に泊まるのも悪くない。ゴームが気を使って個室をとってくれるので、夜から朝までは瞬間移動で抜け出し放題だった。フラオスやザクセン、ガイナ砦などと、好きな場所に移動してはオーク狩りと売春が出来たのだ。


 オークは紛争を焚きつけたとはいえ、効果が波及するのには時間がかかる。未だにフラオスやガイナ砦の周辺では好きなだけ狩ることが出来た。これは俺のお財布にも食事にも、優しいことだ。だがまあオークの数も減っていくだろう。そうなったら、トロール狩りに俺も移行するだろう。


 亡者の森に最も近い村であるノーザティンへと辿り着く。ノーザティンはかなり広大な農村地帯の一角なのだが、村の中心はかなり寂れているように見えた。明らかに空き家が多く、崩れている家さえもある。


 人が住んでいると思われる家は、あちこちに補強がしてあった。まるでハリケーンが来る前夜のようで、窓なども全く中を覗き込めないほど板が打ち付けてある。


 他に目立つのは、白い実が大量に吊るしてある家の玄関がやたらと多いことだ。何処かで見た気がするが、思い出せない。


「ヴォルフ、玄関に何かやたらと吊ってあるようですが……」

「にんにくですね。吸血鬼除けなのでしょう」


 そうか、にんにくか! スーパーで売っているのを見たことがあるが、すっかり忘れていた。


 馬車は村に唯一ある神殿前へと停車する。神殿と言うが、木造の建物は幾つもの木材で補強してあり、砦みたいになっている。削って先端を尖らせた木を並べた障害物まで置いてある。馬の侵入を防ぐための、拒馬という名前ものだということを後からゴームから聞いた。


「こちらは十大神共通の神殿となっております。こちらを拠点にしましょう」

「わかりました」

「荷物などは、こちらにお預け下さい」


 ゴームに言われるまま、神殿へと数少ない荷物を運ぶ。ゴームが強く玄関をノックすると、中から神官が分厚いドアを開けてくれた。


「ゴーム殿ですか」

「キリク殿、久しぶりですな」


 神官に招かれて、俺達は神殿の中へと入る。玄関をくぐると礼拝堂となっていて、五十人は楽に入るほどに広い。綺麗に掃き清められているが、参拝客はおらず、閑散とした様子だ。


「こちらは聖女であるリモーネ様、そしてお付きのヴォルフ殿とカルムーラ殿だ」

「はじめまして」

「どうぞ、よろしく」

「よろしくお願いします」


 俺達はキリクという神官に頭を下げる。この世界は西洋のファンタジー世界だが、日本式の頭を下げる挨拶が通用するので、俺にとっては都合がいい。キリク神官も頭を下げて返礼してくれる。


「よくぞ来て頂きました。早馬で聖女様が来るのは伺っております」

「すみませんな。世話になります」

「それは構わないのですが……亡者の森を浄化するというのは本当でしょうか?」


 キリクはどことなく不安そうな表情をゴームに向ける。


「ゴーム殿はご存知ですが、何人もの神官が挑んで失敗し、命を失った者も居ます」

「うむ、それは承知済みだ。今回は聖女様が浄化できるかどうか、調査にまず来たのだ」

「調査ですか」


 キリクのゴームに向けていた視線が俺に向く。任せておけとばかりにニヤリとしたいが、リモーネの姿で出来るのはニコニコと笑顔を浮かべるだけだ。


「なるほど……わかりました。滞在中の世話はお任せ下さい」

「助かりますわ」

「ですが、お気をつけ下さい。この村も全く安全ではないので」


 声を潜めて、キリクが囁くように警告してくる。


「夜中に、ときどきアンデッドがやって来るのです。最初は墓を荒らしていたのですが、全ての死体を掘り起こしたために、今は生ける人間を襲っているのです。強力なアンデッドで、退治しようとした冒険者や神官の多くが命を落としました」


 村にまでアンデッドが出るとは、正直に言って驚きだ。道理で家を補強してあるわけだ。しかし、これは本格的にゾンビ映画みたいな環境に足を踏み込んだという実感が湧いてくる。


「そういうことであれば油断なく調査したいと思います。ヴォルフは腕利きですが、カルムーアはまだ見習いなので、私が守る義務がありますので」

「ええ、お気をつけ下さい」


 ゾンビ映画とかだと、変な場所からゾンビが出てきて、役者をガブーって噛んでるもんな。俺もトイレとかに行くことがあれば、気をつけないといけないな。


「ゴーム殿、少々よろしいかな」

「何だろうか?」


 キリクに連れられて、ゴームが少し離れる。


「あの方は、もしや我々の夢で神から啓示を受けたお方なのか?」

「そのようだ。貴族に亡き者にされていたと言われていたが、窮地を乗り越えていたらしい」

「なるほど、そのような貴き方が来られたとは……」


 随分と小さな声で会話しているが、俺の鋭敏な聴覚は二人の会話を捉えてしまう。デビルイヤーならぬ、デーモンイヤーと言うべきか、俺は耳がかなりいい。


「それだけの方を送り込まれたというのは、キリアヘインの者達は本腰を入れるということでしょうか?」

「……わからん」

「何と!?」

「リモーネ様は自分の寄進で、数多くの病人を救った。だが寄進で潤ったのはメガン様の神殿のみだ。上層部はそんなリモーネ様を排除したかったらしい」

「そんなことのだけのために、左遷先としてここを……」

「そう言われておる。私も可能な限り、浄化を手伝えと言われて、長いこと逗留しろと……」

「なんと……」


 二人はチラリと憐れむような視線を送ってきたが、彼らをあえて見ないようにして、俺は知らない顔をしている。しかし、視線がかなり痛く突き刺さってくる。


「とりあえず、亡者の森を拝見したいのですが」

「あ、はい。ですが旅でお疲れでは?」

「今日はまだ軽く見るだけにしておこうかと」

「わかりました」


 うだうだ話していても仕方がない。俺は超危ないという森に、とっとと行くことにした。


「ここから北にしばらく行くと森なのですが、手前は湿地帯となっております」

「はい」

「森は非常に危険ですが、その湿地も危険なのです。湖に沈んだ死者が生者を引きずり込もうとしてきます」

「そんな場所なのですね」

「死者の泉と呼ばれております。歩いているゾンビに気を取られがちですが、レイクワイトにも注意下さい」


 ゾンビだけでなく、ワイトも出てくるのか。ワイトっていうと、俺はよく知らないんだが、上位のアンデッドだよな。


 話を聞けば聞くほどヤバそうだ。だが俺は肝試しに行くように、ワクワクしてしまった。




 死者の泉は亡者の森の南端に位置し、ノーザティンの村から北に歩いて一時間程の距離にあった。馬車を使うほどの距離ではないということなので、俺はヴォルフ達三人と早速見に行く。村の麦畑を抜けて、丘陵地帯を登ると、遠くに霧深い森が見えた。


「あれが亡者の森の入り口です」


 ゴームの言葉にヴォルフは目を細め、カルムーラは緊張で身を固くした。見るからに禍々しい。周囲は普通の天候なのに、森だけ霧がかかっているのがどう見てもおかしい。


 そして死者の泉というのも見える。小さな池みたいなものが連なっており、俺が思っていた以上に数がある。こちらも普通の泉とは程遠く、うっすらと水面がエメラルドグリーンに光っているのだ。何となくチェレンコフ光を想像させる。おいおい、放射能とかやばいものじゃないよな。泉は森以上に危ない雰囲気を出しているのが、一目でわかった。


「あれらがゾンビです」


 ゴームに言われるまでもなく、泉や森の周辺に歩く死体が俺には見えた。視力が高い俺には、灰色の腐敗したゾンビのディテールまでわかった。映画でよく見るゾンビとの違いがあると思っていたが、外見は劇中そのものだ。


 人類に害を成す、あからさまな怪異なのだが、ついつい感動してしまう。ファンタジー世界に憧れていた俺だが、ゾンビが蔓延する終末の世界なんかも好みだった。多数の死体がウロウロしているのを見ると、俺の願いが叶った気持ちになる。悪霊や悪魔なんかをお祓いしたときは、ここまでテンションが上がらなかった。


「確認しに行きたいのですが」

「わかりました。ゾンビ程度ならば、大丈夫でしょう」


 駆け出しそうになるのを堪えて、ゴーム達と共にゾンビへと近づく。しばらくすると、ゾンビ自体もこちらに近寄ってくる。


「こやつらも一体程度では大したことはありませんが、多数に囲まれると危険です。お気をつけ下さい」

「なるほど」


 ゴームが足を止めたので、俺達も足を止めざるを得ない。あまり森に近づきすぎると、わらわら出てくるということか。カルムーラが俺の袖を握っている。顔色が真っ白でゾンビをじっと見ているので、恐怖で無意識に握ったのだろう。


「ヴォルフ、カルムーラを守ってくれ」

「わかりました」

「あ……すみません」


 俺がカルムーラの腕に触れると、自分が袖を掴んでいたのに気付いたのだろう。彼女はおずおずと手を離す。ヴォルフはそんなカルムーラの前へと立つ。


「それじゃ、ちょっと試してみますね」

「リモーネ様?」


 俺の言葉に、ゴームが怪訝な顔をする。彼の横に立つと、軽く足を曲げて一気に跳んだ。


 ゾンビに飛び掛かると、そのまま空中から蹴りを放つ。俺の脛が見事にゾンビへと当たり、首があっけなく折れた。


「まあ、こうなりますよね」


 首が直角以上に折れて曲がっても、ゾンビは倒れることはなかった。近くに着地した俺に向かって、唸りながら近づいてくる。


「これではどうでしょうか?」


 俺は力を込めてゾンビへとパンチする。俺の拳はそのまま相手の胸骨を捉えて、数メートル先へと吹っ飛ばした。拳の感触から、胸骨と肋骨がバキバキに折れたのが伝わる。


「やはり、これでもダメですか」


 胸を破壊にしてもなお、ゾンビは何事も無かったように立ち上がる。多少ダメージを与えても、元が死体なんだから平気だよな。


 試しにゾンビの首が折れて垂れている頭を回し蹴りで破壊しても、死体は動いたままだ。映画に出てくるゾンビそっくりでも、脳や頭部は弱点ではないらしい。まあ脳が神経に信号を送っているのではなく、魔力で動いているから当然か。


「はっ!」


 踵落としを食らわせて、思いっきりダメージを与えてみる。すると背骨がグシャグシャに潰れて、ゾンビが地に伏した。そしてピクリとも動かなくなった。どうやら身体にある程度のダメージが行くと、倒せるようだ。最悪の場合には四肢をもいだり、火をつけなくてはいけないかと思っていたが、そこまでしなくても大丈夫なようだ。


「り、リモーネ様……」


 振り向くとゴームとカルムーラが唖然としていた。まあ、いきなり聖女様が肉体でアンデッドを倒し始めたら、ビビるだろうな。マザーテレサがブルースリーみたいな動きをするようなもんだ。


 しかし神聖魔法だけでアンデッドを倒すのは限界がある。周囲を見渡してもゾンビの数が多く、いちいち魔法で倒しても、森から幾らでも出てきそうだ。伝家の宝刀であるターンアンデッドは一日に回数制限がある。なので、物理攻撃にも頼らざるを得ない。


「とりあえず、ゾンビを一体一体潰していきましょう。私もゾンビは初めてなので、どれくらいの労力が必要か、確認したいです」

「わ、わかりました」

「三人は固まって、なるべくカルムーラを守って下さい」


 俺はゴームに向かって指示を出す。ヴォルフは俺の能力を大体把握しているから問題無い。上手く動いてくれるだろう。


 俺は屈伸すると、思いっきり跳躍する。みるみるうちに地上が遠くなり、やがて一気に落下し始める。


「えいっ!」


 俺の真下に捉えたゾンビに思いっきり落下する。膝を曲げておいて、両足で思いっきり肩をストンピングもした。身体にかかった力に耐えられなかったのか、ゾンビの肉体がアルミの空き缶みたいにグシャっと潰れた。俺はその反動で跳躍して、再度宙に舞い上がる。


 俺は聖女の姿をしたまま、ピョンピョンと飛び跳ねて、ゾンビを順番に踏みつける。ゾンビ達は死体が折り畳まれる凄まじい音に惹かれて、次々と亡者の森から出てくる。踏む相手には事欠かない。


 それにしても相手がゾンビで良かった。オークやゴブリンなどは武器を使うので、槍なんかを構えられると刺さる懸念がある。その点、ゾンビは素手なので、何も考えずに踏み潰せばいいだけだ。何度も飛び跳ねてはストンピングをしていると、まるでファミコン時代から居る国民的ゲームキャラクターになった気分がする。


 ときたまゾンビが大きく動いて落下位置がずれてしまうこともある。そうすると目標のゾンビに掴まれてしまうのだが、これも問題は無い。掴んできたゾンビごと、空中に大きくジャンプするだけだ。ゾンビの組み付きなど大したことないので、掴んできている腕を外して上空から下に投げつける。目標は他のゾンビだ。人間の死体はかなり質量があるので、ぶつけられた方も大ダメージだ。ゾンビ自体が弾頭となって同類を倒す対地ミサイルのようだ。


「うーん、やっぱり数が多いな」


 ピョンピョン跳びまくり、ストンピングでかなりの数を倒しているというのに、森からは次々と増援が現れる。こんな数の人間の死体を集めるのは大変じゃないかと思うのだが、徐々にオーク、コボルト、それにゴブリンが混ざってくる。なるほど、亜人なら何でもいいのかもしれない。


 俺は増えゆくゾンビを懸命に踏み潰していくが、それでも数を増す亡者を見て、一旦ゴーム達の前へと戻ることにした。ゾンビを踏みつけた勢いで跳躍して、ボーっと俺を見ていた三人の近くに、さっと着地する。


「予想以上にゾンビの数が多いようです。なるべく寄せ付けないようにしますが、適度な数は倒して頂いていいでしょうか」

「わ、わかった」

「それとカルムーラは戦闘要員ではないですが、退魔の力を確認した方がいいでしょう。適当なところで、ターンアンデッドやアンデッド用の魔法などを試して下さい」

「わかりました」


 俺の指示にゴームとカルムーラは非常に素直に聞く。ゴームなんかは歴戦の勇士なんだから、何らかの意見があってもおかしくないんだが……俺の素人戦法にも文句は無いようだ。


「リモーネ様、大変失礼ではありますが……」

「何でしょうか?」

「リモーネ様は一体、何者なんですか?」


 いきなり核心的な質問をゴームは突っ込んできた。一緒のパーティーだったフーラにも聞かれたことは無かったんだが……。


 非常に警戒する目でゴームは俺を見ている。俺の監視役としてマイオスの神殿から派遣されている面もあるから、先ほど俺が見せた跳躍力は見過ごせないんだろう。


 しかし、ここであっさり正体を言っていいものか……。ヴォルフなんかも、俺に多少の恩があるから受け入れてくれたが、一般の人に自分が「悪いサキュバスじゃないよ」と言っても信用はしてくれないだろう。通常ならばサキュバスは奈落からやって来る悪のモンスターだからだ。ヴォルフも実際、ゴームの質問に苦虫を噛み潰したような表情を見せている。


 だがここで、俺はいいことを思いついた。


「情報を聞いて、私に敵対しないこと、それと他人に口外しないというのを神に誓って頂けるのならば、私が何者かお伝えしましょう」

「むむ……」


 俺の提案にゴームは顔を軽く顰める。神官にとって神への誓いは無茶苦茶重い。もし誓いを立てて真実を知っても、報告できなければ意味は無いだろう。


「わかりました、マイオス神に誓います」

「私もメガン神に誓って、口外しないことを誓います」


 ゴームもカルムーラもあっさりと神に誓いを立てた。カルムーラはともかく、ゴームが誓いを立てるとは意外だった。口外できなくても、真実を知る方が大事だと思ったのかもしれない。カルムーラは誓いなんて立てなくても、死んでも秘密を漏らさないような気がするが……。


「わかりました、いいでしょう。私の本当の名はリョウ、サキュバスです」

「サキュバス!?」


挿絵(By みてみん)


 ゴームとカルムーラが同時に声をあげる。俺は自分の右半身だけを変化させ、リョウの身体を実体化させる。これにはヴォルフも目を剥く。


「この世に産まれてまだ百五十日ぐらいです。世界の背びれの麓にある森に気がついたら居ました」

「サキュバスが……奈落生まれでない!? そんな馬鹿な」


 ふーむ、ゴームの反応からするとサキュバスは全て奈落から生まれるらしい。この世界に生まれ落ちたサキュバスというのは、サハラ砂漠で生まれた皇帝ペンギンみたいなものなのかもしれない。


「その後は冒険者として流れて、ダルキス王国の東の端の村でメガン様の威光に触れることになり、神の使徒となりました」

「サキュバスが神官になど……」

「メガン様に誓って、いま語ったことが真実なのを誓います」


 俺が片手をあげると、花のような紋章が浮かび上がる。豊穣と慈悲を司るメガン様を表す紋章だ。俺が『誓約(オース)』の呪文を唱えたので、光ったのだ。


「その紋章……」

「メガン様の力を感じます。リモーネ……リョウ様はメガン様の使徒で間違いありません」


 カルムーラが跪いて、俺にひれ伏す。神官は信じてる神の力を感じ取れるので、カルムーラは改めて俺がメガン信者だと信じてくれたのだろう。だけどアンデッドだらけのところで、膝をつくのはよくない。


「立って下さい、カルムーラ。貴女と私は対等なのですから、跪く必要など無いのですよ」

「しかし……」

「私は単なるサキュバスですから」


 リョウに完全に変化して、カルムーラを立たせてからリモーネの姿へと戻る。周囲を見回すと、ゾンビの群れがゆっくりと近づいて来るのが見える。


「ゴーム様、これで質問にお答えできたでしょうか?」

「えっ……ああ、大丈夫です」

「それでは、先程の指示通りにお願いします」


 俺は三人ににっこりと笑うと、ゾンビへと駆け出す。軽く助走をつけると地面を蹴り、一番近くの動く死体へと水平に跳躍する。


「それっ!」


 ゾンビの両肩を踏みつけると、俺は再び上空へと跳び上がった。踏みつける相手には事欠かないのだ、


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