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雀が道  作者: 渡辺遥
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始まりの始まり

この章はいわば「中書き」です。

このストーリーの世界を少しだけ紹介となります。

麻雀。それは全ての脳を回転させ、周囲の運を引き寄せきった者に勝利が与えられる。

知力、運力、そして集中し続ける体力。その絶妙なバランスに人々はどこまでも吸い込まれ続けた。実力ある者は総合成績が高くつき、数字として結果が残せる。対して、初心者も運が味方に着くと、時に遥か自らより強い人間を刺すことができる。その魅力は日本での麻雀ブームを一気に加速させていった。


二〇××年。麻雀人口はついに将棋人口を超え、日本屈指の人気ゲームと化した。


某年、麻雀の中央管理団体「全日本現代プロ麻雀会」は、それまで分裂を続けていたプロの世界を変革すべく動き出した。新たなプロ規定を作るのではなく、いわゆる「競技場所の提供団体」として活動をした。結果、各団体のトップ選手がその場で戦うようになり、各団体が存在する必要性が薄まった。そして、全日本現代プロ麻雀会が新たに試合結果を用いた選手制限を設け、今度はそこで成績を残した者のみに試合の場を与えた。もちろん各団体の幹部からは、そのやり方、即ち実力のないものは年齢に関係なく容赦なく出場権を与えなかったことから大きな反発を受けた。しかし、結果として実力の高い者だけが残った為、テレビでの放送が実力あるアマチュアからも大きく賞賛を受けた。

次第に事実上「唯一の競技プロ団体」として成り立たせることに成功した。


その後、全日本現代プロ麻雀会はさらなる人気をもたらす作戦として、野球のようなチーム戦を行うことにした。この時、日本では空前のブームとして麻雀は広がっていた。各有名企業がチームを持っても良いと、我先に出資とチーム作りを行った。結果として八つの会社が麻雀の競技チームを作り、選手も各社が集めるという形で収束した。

八つのチームは二つのリーグ「四神リーグ」と「四獣リーグ」に分かれ、一年での総合成績で各上位ニチームを決め、


四神リーグ

携帯会社 パルカ青龍

製菓会社 ミツハシ白虎

石油会社 エネニチ朱雀

新聞会社 ヨミコミ玄武


四獣リーグ

飲料会社 ワルツビバレッジ麒麟

食品会社 マルハト鳳凰

ゲーム会社 GYADO天狗

自動車会社 TAMARIN天馬


その戦いは連日放送された。

全日本現代プロ麻雀会は東京××区に「東京麻雀会館」を設立。大型画面とコロシアム型の会場。人気選手を間近に見れるチャンスに、試合のある日はいつも観客にあふれる。


東風戦ルールでは半時間も必要なく終わることもある試合。しかし、そこは確かに火花飛び散る戦地であった。


それはそう、30分の戦場である。

と、こんな世界です。とはいえ、内容の主軸はあくまで「日々」ですので、麻雀の試合がチョロっと出ても、その手やネタはほとんど出てこないです。

麻雀よくわからない人もぜひ、本シリーズを読んでみてください。

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