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極東の赤黒い死神姉弟  作者: 馳多 煌
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登場人物紹介

和月夜やまとつきや・・・この物語の主人公。『極東の赤黒い死神姉弟エステ・ラ・ムエルテ』の1人。神融合異能士ディオスフュージョンソリタリオ。日本軍異能士特別作戦郡郡長補佐。

大和日陽里やまとひより・・・月夜の姉。『極東の赤黒い死神姉弟』の1人。面倒見がよく、礼儀正しい。神融合異能士。日本軍異能士特別作戦郡郡長。

大和海琉まとかいり・・・月夜の弟。『極東の赤黒い死神姉弟』の1人。真の天才で不良グループのリーダー。神融合異能士。日本軍異能士特別作戦郡郡長補佐。

細谷大嗣ほそやたいし・・・日本異能士育成駒沢高校の生徒指導の先生であり、日本軍異能士部隊参謀。『式覗眼しきみがん』の異名を持つ。

孫英剛ソンヨンガン・・・北朝鮮海軍統帥。『爆烈火焔ポクバル・プルコ』と言う能力を使う。

金鎧石キムカイシー・・・北朝鮮海軍副統帥。神融合異能士。

2045年4月15日午後1時35分


今日は入学式ということで午前中にはホームルームも終わり、俺達3人は細谷に言われた通りに放課後、喫茶店に寄った。


細谷は先に喫茶店で待っており、一番奥のテーブルで白いカップに入ったコーヒーを啜っていた。


「おーい、こっちだよー。」


周りに客が居ないので良かったものの、変人の知り合いだと思われるので、大きい声で呼ばないで欲しい。


「それで、どこから話せばいい?」

「勿論全部だ。君達の過去から現在まで、更に君達の能力を。」

「わかった。」


3人を代表して俺が話をする。


「俺達は父の岳岐たかき、母の奈緒美なおみの間に隠岐島に生まれた。俺達が生まれた頃に、夫婦揃って殺された。俺達はその時宮崎の親戚の家にあずけられていたので助かった。それで今年の3月までは親戚にそだてられていた。

父親と母親は異能士ソリタリオだ。新婚旅行で行っていたオランダで拉致され無理やり異能士開発手術を施されたらしい。

両親が受けさせられたのは、世界で初の神融合異能士ディオスフュージョンソリタリオと呼ばれる異能士の開発手術のテストだったらしい。まぁ、俺達にはそのお陰で、姉はアマテラス、俺はツクヨミ、弟はスサノオとの神融合異能士となったんだが。

能力は、火術系、水術系、風術系、雷術系、医療術系、振動系、加速系、反射系、噴出系、精霊系、精神系、空間系の12系統を全て扱えるし、神融合異能士としての特別能力を使える。」


細谷はそれほど驚いていた訳ではなさそうだ。


「なるほど、私がた君達の体の中の力の塊は、融合している神を見たわけですね。それに君達の術力コンブスティーブレは他人とは少々違うようですけど?」


細谷の質問には姉が答える。


「おそらくそうでしょう。私達は宿している神から力を貰って能力を使っている。他人は使いたい能力の式を頭の中で組み立て、術力をそれに流し込み能力を発動させる。しかし私達は術力ではなく神の力を流し込み発動させる、細谷先生がそう感じたのはこれの違いでしょう。」

「なるほど、海琉君の能力展開時間ロード早かったのは?」


この質問には本人である海琉が答える。


「それは俺の特技だ。」


そうだ。

海琉はそれに能力展開時間のスピードが異常に早い。彼の処理スピードは世界でもトップレベルだと思っている。本当に弟の処理能力には驚かされる。


想像の中で弟をベタ褒めしていると、細谷の携帯が鳴った。


「失礼。」


そう言って席を立ち、1度喫茶店を出ていく。


なんだろうと思っていると、次は姉の携帯が鳴る。この音は軍関係の電話のようだ。


内容を教えてもらおうと、俺と海琉が姉の目を見つめて、『心理読みコラソンレール』を発動させる。姉の左目が黄色に輝き、その左目を見ると脳に直接情報が入ってくる。


北朝鮮軍が動いた、と。


ドアがベルを鳴らし、細谷が入って俺達のテーブルの前に立つ。


「すみません、今日はこのへんで。ちょっと呼び出しがかかってしまったもので。」

「分かりました。また次の機会に。」

「ええ、是非とも。」


そう言うと、今度こそ細谷は喫茶店を出ていく。


「十中八九軍関係だろう。」


海琉が話しかける。

海琉から話しかけるのは珍しい。


「ええ、そのようね。状況が悪くなったら私達も出陣が命じられます。準備をしておくように。」


今の姉は少し違った。やはり二重人格では? と疑いたくなる。

今は俺達の姉としてではなく、日本政府Sランク機密情報で保護されている、日本軍異能士特別作戦郡郡長としてはなしかけている。


「了解。」


俺と海琉は敬礼をしてそう返す。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


2045年4月15日1時40分


「ロシアから指示があった。目標は日本の隠岐島の占領、及び日本国境線防衛基地の占領。出陣準備は?」


ここは北朝鮮軍の端川タンチョン海軍基地。中央司令室に2人の軍人がいた。


「完了しています。」


1人は北朝鮮海軍統帥である、孫英剛ソンヨンガンだ。

彼は世界的にも有名な異能士で、爆裂火焔ポクバル・プルコと言う火術系の能力を使う。巨大な炎を圧縮して拳くらいの大きさにして、敵に投げる。後はご想像の通り、自分が好きなタイミングで爆発させられる。


「流石だ、金鎧石キムカイシー。」


もう一人の男は海軍作戦参謀の金鎧石。参謀であっても、自分から戦に出る肉体労働系の参謀だ。しかし、それが返って部下の信頼を得ている。彼は神融合異能士で、朝鮮神話に出てくる東明聖王と融合している。


「これより航空母艦强朝チェガンを主力とした第1戦艦隊、三湖セホセを主力とした第2千戦艦隊、三順サムスンを主力とした第3戦艦隊を出陣させ。それに第3潜水艦隊、第38揚陸戦隊、計40艦を派遣しろ。それに確実に『極東の赤黒い死神姉弟エステ・ラ・ムエルテ』を殺せ。」


了解シー。」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


2045年4月16日午後3時26分


『報告いたします。マルサンニーロク、日本の隠岐島及び周辺海域、周辺諸島の占領。ミッションクリアです。』


『ご苦労。『極東の赤黒い死神姉弟』は?』


『戦闘には参加していませんでした。』


『分かった。恐らく日本軍は隠岐島奪還作戦を実行するだろう。恐らくそれに『極東の赤黒い死神姉弟』も参加するはずだ。ロシアのお偉い連中がひどく怯えているから、確実に始末しろ。』


了解シー。』


文脈がおかしいところや、誤字脱字等がありましたら指摘、指導お願いします。

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