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無と無

「皆さんに、多大なる迷惑をお掛けしました事を、ここにお詫びします。」泉が頭を下げた。

怜央はつむじが2つあることに気付いた。だから何なんだと自己完結し、また、泉に目を向ける。

目が合った。目をあわてて逸らした。その時、心の奥の警報が狂わんばかりに、鳴っていた。

しかし、邪悪な目な訳ではなかった。一言で言えば「無」である。

人間らしさがないのである。

少し時間がたち、また目を泉に向けようとした。

が、向ける事が出来なかった。そして、そのまま座り込んだ。

自分の弱さが、臆病さが、悔しかった。空を見た。

「無」だった。でも、泉の目とは真逆の「無」だった。

視界が徐々に滲んでいった。

その後の訓練は記憶がない。


「これは、ただの処罰を決める会議ではない。わが軍内部の権力の行方を決める会議なのだ。」

一条と堂林の2人は、大阪にある、軍の本部の大会議場の前に立っている。

ここで、泉の処罰を決定するのだ。

2人は長い廊下を同時に見た。なんとも美しい「無」だった。

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