お友達ファイル14~20(本編ではありません)
お友達ファイル14
林田隆介
鈴宮高校1年で梨子と同じクラス。
眉毛まで金に染める不良。だが、実は朝夕に新聞配達をこなす勤労少年でもある。お友達は少ないです。頭を使うのは苦手。
入学早々、その見た目から上級生のロクデナシどもに目を付けられる。返り討ちにするときにやりすぎて停学処分になる。
停学開けの初日にゾンビ発生。そのときに直以に助けられて信者になる。
ぶっちゃけます。誰だよこいつ! 即興で作った隆介のせいで、梨子とのデートやら晴美の実家やら、それと戈を使うイベントはぽしゃりました。伏線未回収、格好悪い……。
ただ、ストーリーによる縛りがないため、めちゃくちゃ動かしやすいキャラ。こういうのが増えると身動きとれなくなるので気をつけなければ。
お友達ファイル15
支倉涼子
テンプレ剣道少女にして大地ハーレムのひとり。
茶道、華道、剣道から書道、日本舞踊までこなす才女。
小さい頃から習い事漬けで、箸の置き方に至るまで規則に縛られて育つ。
そんな自分とは反対に、奔放に行動し、その上で事態をうまくまとめていく天才肌の須藤清良に密かにライバル心を抱いていた。
ゾンビ発生後は、人望もあり、見るからに頼りになる大地を支持するようになる。
崩壊した世界、その中では今まで従ってきた規則に捕らわれる必要はなく、自由に振舞っていいと認識する。
あまりに影の薄い大地派の補強のために登場させたキャラ。
バトルマニア(戦闘狂)。
お友達ファイル16
霧島明俊
長門市のナンバー2で参謀役。
聖と同じメンサの会員。親は長戸市の名士で高校まではお坊ちゃんで順風満帆に過ごす。
だが、大学受験に失敗。初めての挫折に加えて親にも見限られ、乳母兄妹の原田美紀を引き連れて裏社会デビュー。頭の切れもあり、頭角を表す。
ゾンビ発生後はいち早くやくざ連中をまとめることに成功し、長戸市の互助団体を形成する。
趣味は部屋にピタゴラスイッチを作ること。以前、無遠慮に入ってきた彼女に完成間近のピタゴラスイッチを壊され大喧嘩。「私とピタゴラスイッチとどっちが大切なの?」と言われて小さな声で「ピタゴラスイッチ」と返答、ぶん殴られた経験あり。
明俊は完璧主義者であり、細部に至るまで自分の手が加わっていないと気がすまない。余計なことにまで口を出して余計な反感を買っているが、それをうまくまとめているのが美紀であることに気付いていない。
お友達ファイル17
原田美紀
長戸市の実質的統率者。明俊の乳母兄妹。直以の「敵」。年齢不詳。
原田家は名家である霧島家の分家筋に当たり、代々補佐してきた家柄。美紀は、その古臭いしきたりの中、明俊に生涯仕えるように教育されて育つ。
美紀が高校生のときに明俊は大学受験に失敗。美紀は高校を中退させられ、明俊と共に裏社会に入る。美紀はこのとき、家の古臭い因習に従って明俊に従ったのではなく、それを断ち切るために従った。以後、美紀は明俊の影から行動を支えるようになる。
明俊は美紀のことを絶対的服従者だと思っているが、美紀は明俊のことをビジネスパートナーだと思っている。
明俊の立てた計画を細部に至るまで実行するのが、美紀の仕事。表向きは明俊に従う。その実、明俊には自分の有用性を示しつつ、周りの連中には実質的には誰が仕切っているのかを示し、ゾンビ発生後もそれは成功している。
美紀はマキャベリストであり、そこが孫子を標榜する直以と敵対する機軸になる。
孫子とマキャベリが対立しているというと言い過ぎになりますが、異なる部分が多々あります。美紀はそういった戦略性の相違で、敵として、そして味方として直以と対峙することになります。
お友達ファイル18
臼井海斗
3年の美青年。主に外交担当。
小学校からの須藤清良の同級生で、小6、中1、中3と高2のときに清良に告白して振られている。以前は同じ同級生であり、清良の傍にいる荒瀬を目の仇にしていた(実は清良が煽っていた)が、今は和解。荒瀬の数少ない友人になっている。
視点を変えれば主役級の活躍をしているが、直以とは絡みが少ないために出番の少ないキャラ。
お友達ファイル19
島田春樹
鈴宮高校(鈴宮市第1地区)で大人連中をまとめるおいちゃん。年齢不詳。
以前は中小企業の副工場長で心意気の人。
ゾンビ発生後は工場に立て篭もり奮戦。少しずつ近場の生存者や職場の家族などを保護している途中で鈴宮高校に篭る直以たちと合流。
最近はちょこまかといろいろなところに出没する梨子に夢中。あんな娘が欲しかったなあとひとりため息を吐く日々を送っている。・・・家族に娘がいるかどうかは不明。
お友達ファイル20
松村力
元機動隊員。赤木の部下だったが、赤木の自殺後、遺言に従って直以の陪臣のようになる。
目の前のことには常に全力で当たるタイプ。
小学校から柔道を始め、大会で好成績を残して活躍。父親が警察官だったこともあり、その流れで自然と警察官への道を歩むことになった。
今までの人生経験では、選択肢は常に優良なものが提示されており、一から自分の人生を選ぶことも、また、その必要もなかった。
直以に従っている理由の半分はそういった流れによるもの。
残りの半分は直以に対する興味によるもの。荒地の戦いでの直以の活躍に加え、そのとき、実は弟が直以に助けられている(支倉涼子に殺されそうになっていた人)。
それから直以に興味を持ち、値踏みするようになる。
一方で直以から自分が信頼されていないことも知っており、それを勝ち取ることを当面の目標としている。
今は、朝倉市の第1地区の警備を担当している。
密かに隆介に対抗意識を燃やされている。