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預言者は言い放った!

作者: GONJI

混沌とした世の中なので、表沙汰にはなってはいないが、とある国の権力者達も預言者やら占い師をかこっているのだった

それは信頼していると言うレベルではなく、信仰していると言うレベルの対応だった


この国の地続きである近隣諸国は、万が一に備えて軍備を増強することに関心があった

まさに戦を起こす前に軍備増強合戦を行っているかのようだ

この国も負けじと国民に負担を強いて、軍備の増強に突き進んでいた


そんな時ある預言者の予言が権力者達を大慌てさせた

なんと「今日から一週間後の午後1時ちょうどに、隣国からの攻撃を受ける可能性がある」という予言だった

青天霹靂とはこのことだろう

「まさか・・・」

権力者達は、心の中ではそう思っていたが同時に「万が一・・・」という言葉もしっかりと噛み締めていた


秘密裏に権力者達の会議が実施されたと考えるのは想像に難くない

何せ信仰している預言者様からの有難いが正直迷惑な予言が発せられたのだから・・・

この権力者達の会議の場にもこの預言者は呼ばれていた

「先生・・・畏れ多いことではございますが、あえてお伺いいたします、その発せられたお言葉は本当なのでしょうか?」

「何?私の言う事に疑問があるということですかな?」

「いえ、そう言う訳ではございませんが、事の重大さに驚愕しております」

「私も、正直驚いているところじゃよ・・・しかし重大が故に言葉を発したのじゃ」


その場はざわつき誰もが平静を保てなかった


「先生・・・それでどのような攻撃を受ける可能性があるのですか?」

「それは言えぬのじゃよ」

「それでは手の打ちようが無いではありませんか!」


その場がさらにざわついた・・・


「それはのう、その時になれば解ることで、言えぬのじゃ・・・」


話にならないと権力者達はとにかく全軍に対して360度防衛体制を緊急に実施するように命令した


当然、軍の行動は国民に騒動を起こさせないように秘密裏に行われた

この日より一週間のカウントダウンが始まった

「西部方面防衛司令部306地点の防御対策の進行状況を知らせよ」

「こちら西部方面防衛司令官、現在306地点の特別施設の設営作戦展開中、本日中には完了いたします」

「北部方面防衛司令部・・・」このような通信が慌ただしく行われてた


しかし、権力者達は「一体何が起こるのだろう」と口々に話していた

刻々と時間は過ぎて行く・・・


いよいよ予言された当日の朝になった・・・

「いよいよ今日の午後1時だ!関係者の対応に不備の無いように!」

と権力者達から通達が出た

あの預言者も何かを祈りながら権力者達と共に居た


権力者達は官邸の窓から空を眺めていた

10秒前 何が起こるのか?空をじっと見つめる

9秒前 違う方向の空を見る

8秒前 視線を空から地面に移す

7秒前 また違う方向の空を見る

6秒前 緊張が走ってきた

5秒前 カウントダウンの声が発せられる

4秒前 ・・・・

3秒前 ・・・

2秒前 ・・

1秒前 うわぁ・・・


午後1時ちょうど


それはそれは静かな午後1時だった

何も起こらなかったのだ


権力者達が一斉に見つめ合い、その視線は預言者に向けられた



「今日の午後1時に隣国から攻撃を受ける可能性がある」


預言者は

「ほらごらんなさい可能性はあったが何も起こらなかった、可能性とはそういうことだ!だからその時にならないと解らないと申したのじゃ」


「私の予言は見事的中したであろう?」


結局この国は運よく事無きを得たのだけれど・・・太古の昔より権力者達は少なからずこの当たるも八卦当たらぬも八卦という真実を拝んできたような・・・


実は「運がいいとか悪いとか」

これで歴史を刻んできただけなのかもしれない・・・


ただ、この現在でも誰一人として「運がいいとか悪いとか」を思い通りに操れる唯一の方法である時間を自由に止めたり進めたり戻したりをできないでいるのです


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