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じゃがいも畑で始まる恋の芽(鳥居彩香)

女性農家:彩香の恋愛模様

 七月の終わり、愛知県田原市は夏の日差しと潮風に包まれていた。

鳥居彩香は、じゃがいも農家として働き始めて三年目になる。子どもたちが参加する「じゃがいも掘り体験会」の準備が進む畑で、彩香は麦わら帽子を押さえながら参加者を迎える準備をしていた。


「天気が……良過ぎるわ。今日は皆日焼けしそう」


 空を見上げる彩香に聞き慣れた声が近づいてくる。


「彩香ー! スコップ足りてるか?」


 今日のイベントに手伝いとして参加している幼馴染の島崎達也。大学卒業後、市内の製造メーカーに就職した達也は、仕事の合間に地域のイベントへ積極的に顔を出す、少し真面目な性格だ。


「彩香、スコップここに置いておくぞ」

「うん、ありがとう。達也? 屋外作業慣れてないんだから、炎天下で倒れないでよ」

「ああ、しっかり対策してる。これを見てみろよ」


 そう言う達也の首には、子ども用のようなペットボトルホルダーがぶら下がっている


 「子供か! 首にかける必要はないでしょ!」


 軽い冗談を交わしながらも、二人の間には昔と変わらない距離があった。イベントが始まると、彩香は子どもたちに楽しそうに声をかけ、じゃがいもの掘り方を丁寧に説明する。その姿は、畑に差し込む光の中でひときわ輝いて見えた。


「彩香お姉さん、優しいね!」

「見て! いっぱい採れたよ!」


 子どもたちに囲まれながら、彩香は笑顔が輝く。その様子を少し離れた場所で手伝いながら見ていた達也は、胸がわずかに高鳴るのを感じた。


(彩香、楽しそうに働いてるな……)


 進路に悩んで就職を決めた時、達也は「安定しているから」という理由で製造業を選んだ。一方で、農業に飛び込み、地元を支えたいと語った彩香の言葉を当時は「すごいな」と思っていた。しかし今日の彼女の姿を見て、その思いがどれほど本気だったのか、改めて実感した。


(やっぱ、あいつ凄いな……)


 イベントが終わり、夕方の風が少し涼しく感じられる時間帯。後片付けを終えた二人は、軽く飲み物を片手に腰を下ろした。


「お疲れ様。今日の彩香、すごくよかったよ。子どもたちも楽しそうだった」

「ありがとう。達也がいたから助かったよ」


 並んで見上げた空は薄い橙色に染まっていた。ふと達也が口を開く。


「……俺さ、彩香のこと、ずっと尊敬してたんだよ。」

「え?」

「高校を卒業する時、『地元の農業を少しでも支えたい』って言ってたろ? そのために農家になるんだって。俺には、そんな強い気持ちがなかったから……すごいなって思ってた」


 真面目な表情で語る達也に、彩香の胸が静かに熱くなる。


「そんな風に思ってくれてたんだ……嬉しいよ」

「うん、尊敬する」


(ちょ、ちょっと……何か、心臓に悪い……)


 落ち着いた会話の中で、彩香が密かに抱いていた達也への気持ちは、はっきりとした輪郭を持ち始めた。


 その週の終わり、達也から「お疲れ様会しよう」と誘いが届いた。仕事帰りに合流し、二人は市内の海が見える小さな飲食店で夕食を楽しんだ。昔話や最近の仕事の話で笑い合い、気づけばすっかり日も暮れていた。


「ちょっと歩かない?」

「いいよ。」


 店を出て、二人は近くの海岸へ向かった。潮風が静かに吹き、夜空には点々と星が散り始めていた。


「星、きれいだな」

「夏も星はきれいなんだよ。ほら、見てあれ。夏の大三角」


 彩香が指差す方向には、よく知った夏の星座が輝いていた。


「おお、本当に三つ光ってる」

「名前くらい覚えなよ」

「いや、覚えても忘れちゃうし……知りたくなったら彩香に聞く」

「こらこら、努力を放棄するんじゃありません」


 冗談で笑いながら、達也は横にいる彩香の横顔を見つめる。そして、一度だけ深く息を吸った。


「なあ、彩香」

「うん?」


 少し間をおいて、達也が低いトーンで言う


「今日の彩香、可愛かった」


(えっ!?)


 戸惑う彩香の顔を見て、達也も戸惑う顔を見せるが、言葉に詰まりながら続ける。


「あの、可愛いって言うか、カッコイイなって。いや、可愛いも勿論あるんだけど」

「ちょ、ちょっと……どうしたの? 熱でもある? もしかして熱中症!?」

「ち、ちがうわ! 俺は冷静だよ。つか本気だ」

「ば、ばかっ! こっちが熱くなる!」


 その後、少しの間沈黙が流れた。静かな波の音が二人だけの世界を包み込む。


(もう……何よこの雰囲気は! ド、ドキドキしてきちゃう……)


 大きく深呼吸をして、達也が口を開く。


「今日、どうしても言いたくて来た。……俺、彩香のことが好きだ」


 その言葉は、静かな波の音に混じりながら、確かに届いた。


 胸の奥が温かくなる。予想外の言葉だった。でも、ずっと待っていた言葉でもあった。どこかで期待していた言葉。彩香はゆっくりと微笑んだ。


「私も、達也のこと……ずっと好きだったよ」


 気持ちが重なった瞬間、海岸の夜風がそっと二人を包んだ。


「そう……だったんだ。ありがと、彩香」

「うん」


 幼馴染として長く過ごした時間が、新しい形へと変わった夜。星の光は、まるでその始まりを祝福するようにきらめいていた。

- キャラクター プロフィール -

名前:鳥居彩香とりいあやか

職業:じゃがいも農家

好きな事:天体観測

年齢:22

身長:165㎝(5'5")

体重:58㎏(123lb)

誕生日:7月25日

星座:獅子座

血液型:A型


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