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胸の奥の緑色(塚田結月)

女性アパレルショップ店員:結月の恋愛模様

 愛知県知多市のとあるアパレルショップ。


 店内の観葉植物が、朝の光に照らされてゆらゆらと揺れている。塚田結月は棚の葉の色や土の湿り具合を確かめながら、自然と笑みをこぼした。観葉植物が好きで、仕事の合間に手を止めて見入る時間は、結月にとって小さな癒やしだった。


「おはようございます、結月さん」


 軽やかな声に振り返ると、花村が笑顔で立っていた。近隣のフラワーショップで働く彼が店に観葉植物を届けてくれるたびに、結月の胸の奥に小さなざわめきを残す。穏やかで丁寧な物腰。自然と会話が弾む趣味の話題。日常の何気ない瞬間が、結月にとって特別に思えた。


「おはようございます、花村さん。今日も葉が元気ですよ」

「そうですね。結月さんが世話してくれるおかげです」

「いえ、そんな……」


 大好きな観葉植物を前に、二人が笑顔で向き合う。彼の笑顔に、結月の胸の奥がじんわりと温かくなる。会話は特別なことはなくても、心地よい。


「結月さんは植物を愛してくれてるから、きっとこの子たちも喜んでますよ」

「私は何も特別なことはしてませんよ。ちょっとお世話をしてるだけです」


「でも、そのお世話が大切なんです。では、こちらが今回の納品書です。入れ替えの植物たちは引き取りますね」

「はい、お願いします」


 観葉植物を運び出す花村の後ろ姿に結月はいつも見入ってしまう。


 そんな日常が続いていたある日、花村が少し照れくさそうに声をかけてきた。


「職業がら、着る服は機能性重視で、全然おしゃれに手を出せなくて……。結月さん、今度、服のコーディネートの相談しても良いですか」


「えっ? それはもう喜んで。花村さんのおしゃれ、しっかりサポートしちゃいますよ!」


(やった!! 花村さんの服を私が選んであげられるなんて!!)


 結月の胸は期待で膨らんだ。やっと二人だけで話す時間が持てる――自然と笑みがこぼれる。


「いつでもいらしてください。楽しみにしています」


 数日後、約束の日。花村が店にやってきた。結月は胸をときめかせながらカウンターに立つ。だが、その隣には見慣れない女性の姿があった。


(えっ? この女性は誰だろう?)


 花村は少し照れながら、戸惑う結月の目を見て言った。


「こちらは僕の彼女です。職場の同僚なんです。今日は二人分、コーディネートのアドバイスを下さい」


 その一言で、結月の胸はぎゅっと締め付けられた。期待していた時間は、目の前の現実と交差した。戸惑う結月に、彼女が穏やかな笑顔で言う。


「初めまして結月さん。花村からいつも話は聞いてます。うちの観葉植物、大切にして下さってありがとうございます」

「えっ、あ、はい……こちらこそ、いつもお世話になっています」


 結月は社会人としての挨拶を返すので精一杯だった。


 花村の隣に立つ彼女は柔らかい雰囲気で笑い、花村も自然に微笑み返している。二人は楽しそうに会話を続け、幸せな恋人同士の空気に包まれていた。


 結月の心は一瞬、言葉にならないざわめきに包まれた。しかし、呼吸を整え、プロとしての自分に切り替える。恋心は胸の奥に秘め、店員としての仕事に集中することを決めた。


「お二人の服の好みとか、普段着ているモノについて聞いても良いですか?」


 緊張を整えて、結月は作業に集中した――仕事が始まる。


 二人の服を見ながら、色の組み合わせやアクセサリーの位置を丁寧に提案する。花村と彼女の笑顔を前に、結月は胸の奥に恋心をそっとしまい込まれた。花村と彼女に気付かれないように……。胸が少し痛む瞬間もあったが、笑顔を崩さず、プロとして接する自分に誇らしさを感じた。


 作業が一段落すると、花村は少し申し訳なさそうに頭を下げた。


「ありがとう、結月さん。助かりました」


 その声に、結月は安堵と切なさを同時に感じる。恋心の整理はまだ完全ではない。それでも、花村の幸せを願う気持ちは確かにあった。


 閉店後、店内の灯りを落とし、結月は一人で観葉植物の水やりを始める。花村が届けてくれた植物たちに、ゆっくりと水を注ぐ。葉のひとつひとつが、今日の出来事を優しく包み込むように揺れる。


(私も、少しずつ前に進もう……)


 結月は心の中でつぶやき、観葉植物に話しかけるように手を動かす。静かな夜の店内に、水音と葉のそよぎだけが響く。


 この恋はきっと終わるだろう……ただ、好きな人と少しの距離を置き、好きな人の幸せを静かに見守るという選択をしなければならない。花村の笑顔と植物の鮮やかな緑を胸に、結月は次の日も笑顔で働くことを決めた。


 窓の外には夜の街灯が柔らかく光り、影が店内に落ちている。結月はそっと目を閉じ、心の整理をつける。観葉植物の葉が静かに揺れる光景に、結月は小さな安らぎを覚えていた。

- キャラクター プロフィール -

名前:塚田結月つかだゆづき

職業:アパレルショップ店員

好きな事:観葉植物

年齢:20

身長:159㎝(5'3")

体重:50㎏(110lb)

誕生日:2月6日

星座:水瓶座

血液型:O型


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