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抹茶パフェと小さな勇気(岩崎紗英)

カフェ店員:紗英の恋愛模様

 愛知県西尾市。抹茶の香りがふんわり漂う小さなカフェで、今日も岩崎紗英はエプロンを締め、店内を整えていた。


「おはようございます!」


 店内に明るい声が響く。振り返れば、同じ店で働く後輩、西田の姿がある。入社してから五年、今ではすっかり店のムードメーカーだ。人懐っこく素直で、誰にでも笑顔を向ける彼は、お客からも同僚からも好かれていた。


「先輩、今日から販売する新作の抹茶テリーヌ食べました? めっちゃうまいですよ!」


 彼はそう言って、二個目の試食用の抹茶スイーツを嬉しそうに口へ放り込んだ。


「うん。私も試食した。これ、美味しいよね。ていうか! 試食は一人一個まででしょ!?」


 紗英は苦笑しつつも、無邪気に食べる西田の姿を微笑ましく感じていた。いつも幸せそうに頬張るその表情は、彼女にとって愛らしく、胸の奥をくすぐったくする。


 西田はとにかく食べることが大好きだった。新商品が出れば必ず味見を欠かさず、仕事終わりには「もったいないっすから!」と売れ残ったケーキやパンを頬張るのが日課だ。そんな姿を見ると、紗英の胸の奥にじんわりとした温かさが広がった。


 けれどここ数年で、彼の体型は少しずつふっくらしてきた。制服のシャツのボタンが心なしか苦しそうに見える。紗英はその変化に気づきながらも、口にはできなかった。


 ――もし、「最近、ちょっと太った?」なんて言ってしまったら、きっと傷つけてしまう。

その思いが喉を塞ぐ。


 紗英の気持ちは、単なる先輩としての心配ではなかった。カフェで働き始めて六年。控えめで人に強くものを言えない彼女にとって、西田の明るさはまぶしく、心を惹きつけてやまなかった。彼を見守るうちに、想いは恋へと変わっていた。


 だが、恋をしていることを知られるのが怖かった。自分の気持ちを悟られたら、今の関係すら壊れてしまうかもしれない。だから紗英は、彼の横顔を見つめながら、胸の奥でひそやかなため息を繰り返す日々を送っていた。


 そんなある日、ふとした考えが浮かんだ。


(彼をフィットネスに誘ってみよう)


 紗英は仕事終わりにジムへ通っている。体を動かすのは好きだし、健康のためにも欠かせない習慣だ。そこに西田を誘えば、「痩せろ」と言わずに自然と一緒の時間を作れる。だが同時に、大きな勇気を要する挑戦でもあった。断られたらどうしよう。冗談にされてしまったら……。考えるだけで心臓がきゅっと縮まった。


 ――閉店後。


 西田は売れ残った抹茶シフォンケーキを抱え、クリームを口につけながら幸せそうに頬張っていた。


「いやあ、今日もごちそうさまっす!」


 満足げな笑顔。その姿を見ていると、紗英の胸はまたざわついた。好きだから心配になる。好きだから、このままじゃいけないと思ってしまう。


「ねえ、西田くん」


 気づけば声が出ていた。鼓動が耳の奥で響く。


「え? なんすか? 先輩も食べたいですか?」

「いや違うから! そうじゃなくて……最近、運動とかしてる?」

「運動っすか? いやー、全然してないです。休みの日は寝てるか食べてるか……」


 彼は悪びれもせずに笑った。今なら言える。逃げてはいけない。


「じゃあ……もしよかったら、今度一緒にフィットネス行かない? 私、いつも行ってるんだ。どう……かな?」


 言葉にした瞬間、紗英の心臓は破裂しそうだった。頬に熱がのぼる。沈黙が流れ、彼がぽかんと口を開ける。


「えっ……それって、俺、太ったからですか!?」

「ち、違うの! そうじゃなくて!」


 慌てて否定する紗英。その必死さに、西田は吹き出した。


「冗談っすよ! でも先輩と一緒に運動できるなんて、めっちゃ楽しそうじゃないですか。行きます、行きます!」


 断られなかった。それどころか、嬉しそうに応じてくれた。その事実だけで、紗英の胸はじんわりと温かく満たされた。


 初めて二人でジムに行った日。ランニングマシンの上で、西田は開始数分で「ヤバい、これ、もう無理です……!」と声を上げながら、必死の形相で足を動かしていた。


「西田くん、無理しないで、少しずつでいいから」


 紗英は笑いながらペースを合わせる。その真剣な姿はどこか滑稽で、けれど愛おしくてたまらなかった。

 運動を終えた帰り道、二人はカフェに立ち寄り、抹茶パフェを頼んだ。汗ばんだ身体のままパフェを前にして、西田は得意げに言う。


「運動した後だから、ゼロカロリーっすよ!」

「そんなわけないでしょ」


 紗英は思わず吹き出した。笑いながらも、心の奥では幸福がじわりと広がっていく。


 夜風が頬を撫でる帰り道。街灯に照らされた西田の横顔を見つめながら、紗英の胸はまた高鳴った。まだ告白もしていない。恋人でもない。けれど、勇気を出した一歩で二人の距離は確かに縮まっていた。


「ねえ、西田くん。次も……また誘って良いかな?」

「もちろんっす! 先輩と一緒に運動するの、楽しいです!」

「そっか。良かった」


 その笑顔と返事が、紗英の胸に小さな希望の灯をともした。

その夜、胸に宿ったその灯は、これからの日々を変えていく予感に満ちていた。

- キャラクター プロフィール -

名前:岩崎紗英いわさきさえ

職業:カフェ店員

好きな事:フィットネス

年齢:26

身長:157㎝(5'2")

体重:54㎏(119lb)

誕生日:3月5日

星座:魚座

血液型:A型


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