表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

34/81

転ばせちゃった彼と、転がり込んだ恋(森友美)

女性介護士:友美の恋愛模様

 森友美は、愛知県長久手市にある介護施設で介護士として働いている。まだ二年目で、ようやく仕事には慣れてきたものの、毎日は忙しく、心も体もくたくたになる。


 それでも彼女には、ひとつの大切な息抜きがある。――フットサルだ。中学の頃からサッカーが好きで、今は地元の男女混合のチームに所属している。小柄だけれど俊敏さを武器に、仲間と汗を流す時間が大好きだった。


 その日、友美のチームは他のチームと練習試合をすることになっていた。


「よろしくお願いします!」


 互いに挨拶を交わした瞬間、友美は目を疑った。


(あれっ? あの人……)


 相手チームの中に、見覚えのある顔がある。同じ介護施設で働く同僚――玉木だった。


(え、なんで!? なんで玉木さんがここに!?)


 玉木は二十四歳。職場では寡黙で、必要最低限の会話しかしない人だ。無口だけれど真面目で、利用者からの信頼は厚い。そんな彼がフットサルのユニフォーム姿で立っているなんて、想像もしなかった。


「では、試合を始めます!」


 掛け声とともに試合が始まる。序盤、友美は必死に走ったが、相手の勢いに押され気味。

そして、問題の瞬間は突然やってきた。


 ドリブルで突っ込んできたのは――玉木だった。軽くフェイントを入れ、揺さぶられた友美の目の前をスルリと抜けようとする玉木に、反射的に手が伸び……がっしりとユニフォームを掴んでしまった。


(あっ!)


「えっ、ちょっ……! わっ!」


 玉木の体は前につんのめり、派手に転倒した。すぐにレフェリーの笛が鋭く鳴り響く。


「ファウル!」

「ご、ごめん!」

「……いや、大丈夫」


 玉木は苦笑しながら立ち上がった。けれど周りから注目され、友美の顔は真っ赤になる。


(やば……! 職場で会ったら絶対気まずい……!)


 結局、そのまま試合は終わり、玉木とろくに話すこともできず解散してしまった。


 ――数日後。施設の休憩室でコーヒーを飲んでいる玉木を見つけ、友美は思い切って声をかけた。


「あ、あのっ。この前はほんとにごめんなさい! つい、手が出ちゃって……」

「はは、大丈夫だって。あんなのよくあることだし」


「でも、転ばせちゃったし……」

「気にしてないよ。むしろ楽しかった」

「え、楽しかった!?」


 驚いて思わず出てしまった友美の大声に、玉木は肩をすくめ、どこか照れくさそうに笑った。


「俺、もともとサッカー部だったんだ。けど社会人になってから全然やってなくてさ。この前は知り合いに誘われて『試合メンバーが足りないから来てくれ』って、応援要員で入っただけなんだよ」


「そうだったんだ!」

「久しぶりにボール蹴ったら楽しくてさ。……本気でチームに入りたくなった。森さんのチームって今、メンバー募集してる? よかったら入りたいんだけど」


 玉木の瞳が子供みたいに輝いていた。いつも無口で淡々としている彼が、こんな表情を見せるなんて。


「募集中だよ! あんなに上手な玉木さんなら大歓迎! 是非うちのチームに入ってよ!」

「……いいの?」

「もちろん! 歓迎するよ! 今度の練習、一緒に行こう!」


 ――こうして玉木は本当にチームに入る事になった。初練習の日、彼の実力にチームはざわつく。


(うまっ! 誰、あの人?)

(なになに? 友美ちゃんの同僚? もしかして彼氏?)


 周囲の視線をよそに、玉木と友美は声をかけ合った。


「玉木さん、ナイスシュート!」

「森さんのパスが良かったから」


 自然に笑い合う二人に、友美の胸はじんわり熱くなる。練習後には介護の話やプライベートの話をするようになり、周囲からは「二人って仲いいよね」と冷やかされることもしばしば。


「ちょっと! そういうのじゃないから!」


 慌てて否定しつつも、玉木と目が合うと頬が熱くなる。


(……そういうの、じゃ、ないのかな)


 自分でもわからなくなってきた。


 ある日の練習後。夕暮れのコートを出たところで、玉木が立ち止まった。


「友美。ちょっといい?」

「ん? 何?」

「俺、ずっと伝えたかったことがあるんだ」


 いつもと違う真面目な表情に、胸がどくんと跳ねる。


「俺……友美のことが好きだ」


 静かだけど、真剣な声。友美の頭が一瞬真っ白になった。


「……ほんとに?」

「ほんとに」


 玉木の視線はまっすぐで、冗談なんかじゃない。喜びで飛び上がりたい衝動を抑え、冷静さを装うように下を向いたまま、か細い声で答える。


「わ、私も……好きだよ」

「ほんと!? よかった」


 顔を上げると、玉木の表情がぱっと明るくなっていた。


「ちょっと、な、なんでそんなホッとしてるのよ」

「振られたらどうしようかと思って」

「ふふ、考えすぎ」


「でも、ちょっと意外だったかな」

「何が?」


「もし返事がOKだったら、友美はもっと喜んではしゃぐかと思ったから」

「そ、そんな訳ないじゃん! 私だってそれなりに淑女でレディなんだから!」


(なっ! み、見透かされてる!?)


「それは失礼しました」


 笑い合いながら、自然と二人の距離は近づく。


「じゃあ友美? 今度の休みにさ。地球博記念公園、一緒に行かない?」

「え、それってデートのお誘い?」


「……そうなるな。初デート。二人きりで」

「……う、うん、いいよ。行こっか」


 春風が心地よく吹き抜ける夕暮れ道を並んで歩きながら、友美は思った。――あのとき玉木の服を掴んで転ばせなければ、こんな未来はなかったかもしれない。偶然のファウルが、私たちを結びつけたんだ。これからの日々は、きっと少しずつ変わっていく。

- キャラクター プロフィール -

名前:森友美もりともみ

職業:介護士

好きな事:フットサル

年齢:20

身長:152㎝(4'12")

体重:43㎏(95lb)

誕生日:4月3日

星座:牡羊座

血液型:AB型


このサイトでは可愛い女性キャラクター(AIで生成)のイラスト・動画・エピソードを紹介しています。是非、あなたの「推し」を見つけてください!


・彼女のイラスト配信動画はコチラ↓

https://www.youtube.com/shorts/KuEIYy1XQLQ


・彼女のイラストデータをこちら↓のサイト(SUZURI)で配信しています。携帯電話の壁紙等にご利用ください☆

https://suzuri.jp/teruru4040/digital_products/62564

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ