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サキュバスの肌触り

 ある朝、五味後(ごみご) 喜留太郎(きるたろう)は、淫乱な夢から目を覚ますと、夢精していた。


 俺は昨日、30歳になった。経験の無いまま30歳になったので、晴れて魔法使いになった訳だ。魔法使いになったからといって、魔法の使い方がわからないから確証はない。

 夢に出てきた女の子は、丸顔に大きな瞳。大きな胸に、ぽっちゃりした身体。実に俺好みの娘だ。そんな娘に言い寄られて、胸をあてられたら勃起しちゃうよ。そのままセックスする流れになって、童貞の俺が、まるで知っていたかの様に、キスをして、愛撫して、挿入して、はてる。今でもはっきりとおぼえている。女の子の舌触り、肌触り、体温、匂い、そして女の子のあの声まで。


 最初は強引に誘われながら、途中から最後まで、俺が優位になる点も良い。良くてきた夢だった。これが現実だったら、童貞卒業だったんだけどな。


 さて、汚れた下着を着替えて、会社へ行くか。




 あたしはサキュバス。今まで数多の男の精気を吸ってきた。その日も、精力旺盛な男の夢を渡り歩いていた。突然。強力な、魔力を感じた。今まで感じたことのない、強力な魔力だ。あたしは速効、彼の元に行った。顔もスタイルも、超絶好みで、あたしのハートはあっという間に射貫かれてしまった。

 この人の子供が欲しい。サキュバスは、夢の中でセックスすると、妊娠することができる。あたしは男の好みに合わせて容姿を変えることができる。さっそく、彼の好みに姿を変えて誘惑する。途中からは、彼のテクニックに我を忘れてはてた。気持ち良かった。こんな経験、初めて。


 決めた! あたし、彼のリアル妻になる。


 どうやって、現実(リアル)でお近づきになろう。街中で、偶然であって、運命の出会いを演出しよう! どんなシチュエーションが良いかな♪

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