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■2024年12月16日
この船には困った乗組員がいる。頭の中で自分が船長、キャプテンのつもりでいるらしい。平のクルーなのに、何かと口出しをするのだ。
これでは船内の秩序が保てない。さすがに船長も怒った。
「お前は頭じゃない、尻尾なんだぞ!」
すると頭キャプテンはしょげて、尻尾をクルーと巻いた。
お題・頭キャプテン
■2024年12月16日
ここはn国に潜入したスパイたちの本部。
「この中に裏切り者がいる」
ボスの言葉でスパイたちに緊張が走る。
「なぜ母国を裏切った!?」
「「「なぜ私がn国側についたとバレた!?」」」
気づけば一人以外全員、母国を裏切り、n国についている。
かくしてn国を裏切ろうとするスパイは処分された。
お題・裏切り者は処分する
■2024年12月16日
パーティーのリーダーが言い出した。
「タンク役って歩くのが遅いよな」
「仕方ないだろ。鎧に楯と重武装なのだから」
「だったら軽くすればいい」
「それもそうだな」
と身軽になったタンク役。
確かに歩くのは早くなったが。この後、パーティーが全滅するのも早かった。
お題・早いタンク
■2024年12月16日
やたら自信満々な奴がいた。自分には才能がある、成功間違いなし。人生で失敗したことがない。
そんな奴が大舞台へ挑戦することになる。直前、尻込みして逃げ出した。
このことを後に当人はこう語る。自分の人生、まだ失敗したことはないのは確かだ。挑戦もしなかったのだからな。何て賢明な。
お題・失敗のない人生
■2024年12月17日
魔法少女の正体は誰も知らない。けど、もう隠しきれない。私は親友に打ち明ける。
「実は私、魔法少女なの」
「ええっ、ねえどんな魔法を使えるの?」
「そこは秘密」
「だよねー」
言えない。私の役割は魔法少女の正体を隠す裏方。正体隠匿魔法の使い手だなんて、地味すぎて言えないよ。
お題・魔法少女の正体は
■2024年12月17日
お菓子の畑には、お菓子が生えている。チョコの麦に、キャンディーの野菜。だけど甘いお菓子を狙って泥棒もやって来る。
だからお菓子のカカシを立てた。お菓子のカカシは激辛スナック。一口食べれば悲鳴が上がる。どんな泥棒も見逃さないぞ。
お菓子のカカシは甘くない。
お題・お菓子のカカシ
■2024年12月17日
倅が嫁を取り、家を建てることになった。村の男衆総出で土壁を練る。この時に芳結草を混ぜると、壁は固くなり、匂いでモンスターに狙われにくくなる。
というが私は眉唾物だと思ってる。けど、この匂いがなくなるくらい、倅の家が安泰だといいけどね。
私は男衆へ焼き立ての差し入れを出してやった。
お題・厄除け
■2024年12月17日
「俺は焼きうどん!」
何でも作るとは言ったけど、今はうどんがないのだけど。そう言ったら、うどんが食べたい、買いに行けば良いとか抜かしやがる。ワガママにも程があるだろう。
先日、無理をいって焼きうどんを作ってもらって以来、彼女が素っ気ない。そばにいても冷えている。まるで冷やしそば。
お題・私は焼きうどん
■2024年12月18日
「緑色破壊爆弾を使え!」
隣国との戦争で負けそうになり、独裁者は新型爆弾の使用を命じた。
これはあらゆる緑色の物だけを破壊するという、恐ろしい爆弾だ。
だが命令したのに、なかなかミサイルは発射されない。
「どうした、なぜ発射しない」
「それがシステムがオールグリーンになりません」
お題・緑色破壊
■2024年12月18日
世界征服を目論む悪の秘密結社の総統は悩んでいた。世界征服計画が上手く行き過ぎた。このままだと本当に自分たちが世界を征服してしまう。
すると「秘密」結社ではいられない。表舞台に出ないといけないからだ。問題は「悪の」の部分。まさか民衆に法を守らせる支配者が悪いままでは、都合が悪い。
お題・悪の秘密結社




