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■2024年12月4日

大統領になったからには、一度やってみたかった。戒厳令。

「そんな試しに、みたいな気持ちでやらないでください!」

参謀が止めるのも聞かずに、戒厳令を布告する。その後始末が大変だった。


そして皆から凄く怒られた。アンタは大統領の自覚があるのか。戒厳令を出した私の方が厳しく戒められた。


お題・戒厳令



■2024年12月4日

僕は操り人形。だけど一度も動かしてくれたことがない。誰も僕を手にしない。僕は孤独な操り人形。


だけど知った。僕は誰も手にしないように作られたらしい。つまりこの孤独は、操られたもの。


そう知ってから僕は満足している。僕は孤独な操り人形。孤独になるよう操られている。


お題・孤独な操り人形



■2024年12月4日

毎年毎年、ボーナスが減っている。くれるだけマシなのかもしれないけどさ。今年はボーナス袋がペラペラを越えて、単分子の鋭さを備えるようになった。持つのも一苦労だ。


恐らく来年のボーナスは厚みがマイナスとなり、会社はブラックホールに呑み込まれるだろうと皆で心配している。


お題・薄いボーナス



■2024年12月5日

倅が結婚相手を連れてきた。これが酷い。キーキーと不平不満ばかり、落ち着かない、まるでチンパンジーだ。だから、あまり深い付き合いはしないでいたが。

「あれからどうなった?」

「子供が産まれて、彼女も落ち着いたよ。今は子育てに五里霧中の毎日さ」

とりあえずゴリラには進化できたらしい。


お題・サル恋人



■2024年12月5日

臨終間際、私に声を掛ける人の名ももう覚えてない。思い出すのは子供の頃、村がダムに沈むと決まった日。

「村がないと、みんな神様を忘れちゃうよ」

「神はなくならない。黄泉で忘れの神になるのさ」

と返してくれたのは誰だったか。


沈む意識の中、あの人と再会できた気がした。


お題・レテ



■2024年12月5日

地球最後のフロンティア深海。我ら探査船は未知なる海溝の底へと探検に出た。

「おや、お客さんかい」

そこにいたのは海底人。

「未知なる深海の謎を探りにですね」

「深海へ行くのかい。そりゃ大変だ。ここはまだ浅瀬だからね」

まだ深い場所があるというのか。まさに海は未知の場所だった。


お題・深海探検



■2024年12月5日

田舎じゃ地主に産まれ、末は博士か大臣かと育てられた。その気になって都会に出たら、周囲は真の天才だらけ。無理に商売を始めても騙されスッテンテン。故郷に錦を飾るはずがボロを着ての帰還。


それを見た奴らにこう笑われた。

「故郷から着ていった錦で都会を飾ったのかね」


お題・故郷の錦で飾る



■2024年12月6日

「刺激的なゲームを提案しよう。その名も『ナイフゲーム』! あちこちに仕掛けられたナイフの罠を掻い潜り、ゴールを目指そう。もちろん本物のナイフだから刺されば怪我するし死ぬこともあるぞ」


「といったら会社に首を切られた」

「遊びで言ったにしても、そりゃナイっす」


お題・ナイフゲーム



■2024年12月6日

ゴブリン、オークといった人型モンスターが自分たちで国を持った。もう人間たちと戦いたくない。人権を認めてくれ。しかし同盟を結ぶにも、長年の禍根が残っている。そこは話し合いの結果、賠償金で解決となった。彼らは長年、支払いに苦慮することになる。

「金ほど恐ろしい魔物はいねえな」


お題・魔物



■2024年12月6日

若い頃に騙されたとかで、異常なまでに嘘を嫌う親だった。嘘をつこうものなら、激しく折檻されて恐怖を叩き込まれる。だから大人になってからは苦労した。


そんな私にも、正直だからと良い人が見つかり今は幸せになれました。だから言えるわ。


ありがとう、お母さん、くたばりやがれ。


お題・嘘のない

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