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■2024年12月1日
旅行の最中。電車に揺られながら漫然と外を眺めていた。すると目の端に映った光景。さっきの川はシマシマ模様じゃなかったか?
どうしても気になり、確かめに戻ってみる。すると納得した。細長い中洲が何個もできた川だったのだ。
川に浮かんだ島々。
お題・シマシマの川
■2024年12月2日
ワガママな王様は冠を作り直すと言い出した。今の冠は地味だ。もっと派手なのがいい。といって出来たのは、真っ赤で悪趣味な冠。
これには大臣も苦笑い。表向きは褒めても、裏では鶏のトサカみたいだと馬鹿にしていた。
それを聞いた王様。頭から赤い冠を叩き落とす。その代わり、頭に血が上った。
お題・赤い冠
■2024年12月2日
家族、友人、同僚と、無能と付き合うのは苦痛でしかないわ。私はあらゆる他人と別れることにする。そして始めた気楽な一人暮らし。これからは自由な時を過ごすのよ。
という矢先に倒れた。助けを呼ぶにも周囲に人はいない。ゆっくりと意識が薄れながら、私は自分自身の人生との別れを実感した。
お題・みんなとバイバイ
■2024年12月2日
老王は自分亡き後、国がどうなるか。将来を憂いていた。未来に何か国を災いが襲ってはならない。
そのため古い生活を変える者は罰する。自分に逆らう若い臣下は首を斬った。自分だけは永遠に生き残るために、民の生き血をすする。
かくして怨念と化した老王は古城の中で一人、国の将来を憂いている。
お題・老王は憂える
■2024年12月2日
冒険者となるにも腕っ節は乏しく、頭も悪い。そこで俺は盗賊になると決めた。資格を得るのは簡単。同業者の推薦状を持って、ギルドへ申し込むだけだ。
早速俺はギルドへ行ったら、申し込みで気づく。懐に推薦状がない。
なるほど。自分が盗まれるような間抜けは盗賊にさせられないということか。
お題・盗賊入門
■2024年12月3日
パンデミックを起こし、世界的な被害を出したウイルスがある。それもワクチン開発で恐怖は衰えた。
そこへ、あるインフルエンサーが変なことを言い出す。「今年のウイルスは薄いから心配ない」
医者は驚いた。薄いって何だよ。今でも脅威は脅威だよ。全く医療知識の薄い奴はすぐ騙される。
薄いウイルス
■2024年12月3日
ダンジョン奥にて、ようやく見つけた。時の秘宝。これさえあれば時を遡ることができる。
俺の人生、ろくなことがなかった。これで殺されたアイツラらと一緒にいられる。
と秘宝に触れた瞬間、全て思い出した。悲惨な旅の果てに、秘宝を探し出す。この人生を送ったのは、もう何度目だ?
お題・時間の支配
■2024年12月3日
天下一の剣士として脚光を浴びるのが夢だった。ああ、確かに有名にはなったさ。殺し屋としてな。剣とは結局、人斬り包丁ということか。
来る日も来る日も怨嗟と悲鳴を浴びる日々。決して光を浴びることはない。きっといつの日にか俺様も闇の中で一人、朽ち果てるのだろう。
お題・剣の光
■2024年12月3日
「アンタ、あの男と別れたんじゃないの」
「ヨリを戻した!」
「これで何回目よ。だいたいアレのどこが良いのさ」
「だって何回喧嘩別れしても、彼は何度も惚れ直したって言ってくれるから」
「惚れ直してくれるから、惚れるのかよ」
お題・惚れ直し
■2024年12月4日
「匿ってくれ!」
友人が下宿に転がり込んできた。なんでも、付き合いだした女性に監禁癖があって、今も逃げてきたという。
僕は大好きな電車に例える。
「それは超特急、いや新幹線並みだね。早さが」
うちの玄関には既に見知らぬ女性が。そして友人は連れて行かれた。
今頃、人生の終着駅だろう。
お題・ヤンデレ列車




