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■2024年11月24日

殺しをやった後は石鹸で手を洗う。ぬるりとした温かな血の感触も、冷たい水で流せばまた息子を抱ける気がして。


だが暑い夏の夜。水道は湯のよう。いつまでも脂の感触が取れない。と思ったら血を吸いすぎて、石鹸は真っ赤になり脈打つようになった。


という錯覚を見て以来、もう殺しはやっていない。


お題・血を洗う



■2024年11月24日

通称「戦神の鉄槌」、隕石落としの呪文。かつての秘儀も最近は消費魔力も減って、気軽に使われるようになってきた。戦場で流れる血は増すばかり。

「一体、戦神様は何をお考えか」

と悩む王に神官は答える。

「あれは神の鉄槌。ならば鉄を打つためのもの。じきに大地は打たれて剣となるでしょう」


お題・神の鉄槌



■2024年11月24日

「私、理想が高いのよね。恋人にはやっぱり、私より背が高くて。ルックスはそれなり。学歴も運動神経も欲しいけど。責任感がないと」


と語る私に悪友は「そんなのが存在して、アンタと恋してくれたらいいね」と溜め息をつく。


だから私は今まで初恋もしたことがない。


お題・初めての恋人



■2024年11月25日

漫画、小説、映画とメディアは関係ない。ともかくラブコメの中に棲む生命体が観測された。どうやら我ら人類は、彼らの住環境を作るために進化させられてきたらしい。


今はミームの中にしか存在しないが。ラブコメが進化すれば、やがて彼らは現実にまで侵食してくるだろう。

「それはホラーだな」


お題・ラブコメ生命



■2024年11月25日

世界の食糧問題を解決するために、強化された酵母菌が開発された。しかし開発途中で研究所から漏出。世界中の穀物を勝手に発酵させていった。もう止められない。


パンのパンデミック。


お題・パンデミック



■2024年11月25日

小学校の同窓会から招待状が来た。私も初老だ。小学校の頃のことなど覚えてない。けど良い機会だからと行ってみることにする。


案の定、誰の顔も覚えてない。どころか私のことを知っている人もいなかった。


残念に思いながら帰宅して、自分は本当に小学校に通っていたか。記憶がないことに気づいた。


お題・小学校の記憶



■2024年11月25日

「結婚記念日、今年は忘れなかったよ」

「あ、ありがとう」

大きな花束を妻に贈る。感謝を口にする妻の目は泳いでいた。

「プレゼントもちゃんとあるよ。君が欲しい物」


確かに僕は毎年の結婚記念日も忘れる駄目亭主だ。だからと浮気されて良い気分はしない。


懐から出した離婚届を彼女に渡した。


お題・あなたの望むプレゼント



■2024年11月26日

悪の生物学者はテロを目論むが計画は露呈。アジトへ逃げ込んだ。そこは遺伝子操作された生物が蠢く迷路。一度入れば生きて出られない。


ところが数ヶ月後、その迷路は栄養不足で枯れ果ててしまった。捕まった博士いわく、

「改造し過ぎて進化の袋小路に行き詰まってしまったわい」


お題・生物迷路



■2024年11月26日

怪人ナカマハズレーは仲間外れ電波を照射することで人間関係に不和を起こす。

「ごめん、吾輩がそんな能力にしたから」

「総帥!?」

能力ゆえに組織のバックアップを得られず、彼は活躍できなかった。

「なあに単独でも世界を混乱に陥れてみせますよ」

「吾輩たち、いつまでも仲間だからー!」


お題・仲間外れ怪人



■2024年11月26日

巨人は人間のお家が大好物。クッキーみたいにパクパク食べてしまう。けど住むところを失った人間たちは堪らない。


人間たちは協力して巨人を縛り上げてしまった。そして動けない巨人の口の中で暮らしだす。


哀れ家の巨人。人間が作るご飯のいい匂いがしても、もう何も食べられない。


お題・家の巨人

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