81~90
■2024年5月16日
うちの息子はよく、口から先に産まれたと言われるくらいに喋りまくる。けどこれもまた成長だと、親としては嬉しい。しかし最近は
「YouTubeでね、宿題はやらなくっていいって言ってたの」
言い訳ばかり上手くなっているのも、また成長のひとつだと思えばいいのか。親としては微妙なところだ。
お題・姑息な成長期
■2024年5月16日
ストレス軽減のため、軍隊内でのジョークが義務化してから一年。ストレスで体を壊す者は増加。どうやらジョークの強制化や、上官のジョークに笑わせるパワハラが横行したらしい。制度を始めた将軍は悩んだ末にこう発言した直後、責任を取り更迭されている。
「面白くない駄洒落はやめなしゃれ!」
お題・駄洒落の行軍
■2024年5月17日
私は時間アレルギーだ。体感時間が遅くなったり、遅くなったりの、急な変化で肌がかゆくなってしまう。一度発症すると、苦痛で体感時間は更に長くなる。するとアレルギーは悪化して、更に体感時間が長くなる。
これが最近は酷くなってきた。医者から君は、やがてブラックホールになると言われている。
お題・時間アレルギー
■2024年5月17日
幼馴染みの彼女が、いきなり下宿に来た。涙で化粧は崩れ、髪もボサボサ。何があったか分かってる。あの彼氏が二股かけていたのだ。喧嘩別れしたのだろう。家はさながら避難所みたいなもの。
そう、知っている。彼女が恋で何度ひどい目に遭ったとしても、僕のことを好きになってはくれないことも。
お題・全部知ってたよ
■2024年5月17日
呪詛魔術により他者へ危害を与えるのが禁じられた結果、今の契約魔術だけが知られているが。かつては一大系統の魔術であった以上は独自の術式を持っている。
だが契約魔術を結ぶのは、かなり重要な事態の時だけ。どうしても字が震えてしまう。ゆえに契約魔術の書き手はいつも重宝されている。
お題・書誓体
■2024年5月17日
未来の博物館にて。
「太古において、接客は人がやっていたそうだ」
「接客? ああ、商品購入の手続きも人間がやらないといけなかったのか」
「対人ストレスも酷かったらしく、そこへ訪れた転換期を記念するのが、このモニュメントだ。まだ電源は生きてるらしいぞ?」
「そこをどいて欲しいニャー」
お題・接客の碑
■2024年5月17日
「最後はヒロインを殺して終わろうと思うんだ」
「私はそのヒロインが大好きなのに酷いわ!」
「でないと辻褄が合わないんだ。仕方ないだろ」
「そんな作品は読みたくない。いっそ、ここにある棒でお前の息の根の方を止めてやる!」
「私の人生がバットで殴られてエンドを迎える!?」
お題・バッドエンド
■2024年5月17日
「人気も低迷してきましたし。そろそろ終わらせて欲しいかなと」
「といっても、主人公がいきなりの事故死でもするしか手段は」
「じゃあ、それでお願いします」
「やれやれ、なんて収まりの悪い終わり方だ。作者にとってもバッドエンドじゃないか」
お題・バッドエンド
■2024年5月18日
ある炎上系アカウント。今日も炎上して、低評価カウントだけが伸びた。
「クソが! まあ俺は課金して低評価がリセットできるから良いけどさ。しかし何を炎上してるのか、コメントでも読んでみるか」
「こいつまた低評価リセットやってるぜ。バレバレだっつーの」
お題・低評価リセットボタン
■2024年5月18日
「量だ!」
「質だ!」
「おいおい、アイツら何を喧嘩してるんだ?」
「気象予報のデータに大事なのはどちらか、言い争ってるんですよ」
「勘弁してくれよなあ。僕は朝から低気圧で頭痛がしてるのに」
「なるほど、質や量でもなく、圧力だと」
お題・天気の量と質




