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■2024年11月19日
「別れた方がいいよ」
彼の話をしたら、親友に忠告された。前は親にも同じことを言われた。どうして、分かってくれないの? 彼は少ししか殴らないし、お金を渡せば優しくしてくれる良い人なのに。
そのことを彼に話したら、こうアドバイスしてくれた。
「その人とは別れた方がいいよ」
お題・別れた方がいいよ
■2024年11月19日
冷蔵庫が故障した。台所の床は水浸しだ。
「もっと早く買い換えればよかった。失敗失敗」
そう言いながら床を拭く彼女。しかし、どうしたことだろう。
水溜まりは血のように真っ赤で、冷蔵庫からは人の手のようなものが出ている。
「次はもっと大きいのを買わなきゃ」
と彼女は包丁を僕に振りかぶる。
お題・冷蔵庫の失敗
■2024年11月20日
ろうそくは使えば溶けて短くなるが。世紀の発明マイナスろうそくは火を灯すと逆に伸びる。
こいつは便利だと皆して使っていたら伸びすぎた。今や地上は増えたろうそくに埋め尽くされる勢い。
地球の命運は風前の灯火だ。
お題・マイナスろうそく
■2024年11月20日
「福の財布というから買ったのがハタチ頃。以来何十年と使ってきたが、コイツが金を運んできてくれた試しなんぞ、ありゃしねえ」
「そりゃ凄い。まさに金運の財布だ」
「どこがだよ」
「だって何十年とお前さんの金を運んできて、落としたことがないのだろ?」
「確かに」
「金運の落ちない財布だ」
お題・金運の財布
■2024年11月20日
大人になったら結婚しようね。
そう約束して明日が結婚式。両親に友人たちも僕たちを祝福してくれている。
けど僕はそんな約束してないぞ。大体、子供の頃は海外だったろう。幼馴染みだという、この女を僕は知らないままだ。
このまま結婚し、約束を「思い出した」時、僕はどうなるのだろうか。
お題・思い出の約束
■2024年11月20日
決闘することになった。この毒ナイフ「麻痺の針」で身動き取れなくしてから痛めつけてやろう。
だが相手も同じことを考えていたようだ。私たちは麻痺の針で相打ちになる。互いに動けないから、麻痺が解けても、刺さったままの針でまた麻痺になる。
もうずっと、麻痺の状態異常から変われない。
お題・麻痺で動けない
■2024年11月21日
「ここまで来ると、もう病気ね」
と妻に言われるほど私は旅行好きだった。ところが本当に大病を患い、旅行どころではなくなってしまう。私は闘病の末、やっと退院できた。
「これでまた旅行へ行けるな」
「あら病気はどこ行ったの?」
「入院してる間に、私の代わりで旅行へ行ったのさ」
お題・旅行病
■2024年11月21日
うちのタマは若い頃に拾って、もう何十年目か。未だに生きているどころか元気で、あいつは猫又なのかもしれない。ただ猫又といっても確実に新参だろう。
心臓かな。倒れて身動き取れない私に、電話で救急車を呼んでくれる。大慌てで尻尾も二又に分かれてしまっていた。もっと上手く化けないと。
お題・新参の猫又
■2024年11月21日
いわゆる一目惚れ。こんな恋は初めてだ。即座に告白した。
だけど可愛い外見と中身は大違い。ガサツで金遣いは荒く、言葉も乱暴。そして決して自分を曲げない、
そんな彼女は
「あーしと付き合ったの後悔してるでしょ」と笑うが。
今はそんな彼女の内面が好きになりだしてる。こんな恋は初めてだ。
お題・初めての恋
■2024年11月21日
近頃の者はすぐ社会が悪いなどとけしからん。私はちゃんと「他責保険」に入っているから、何か失敗したら、すぐ誰かのせいにして構わない相手がいるのだ。
ところが気づけば皆から嫌われて無職に。他責保険に支払うお金もなくなった。これはどうしたことだ。誰の責任だ。
全ては社会が悪い!
お題・他人のせい保険




