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71~80

■2024年5月14日

両親は幼い頃に離婚。私は父について行った。大人になり、母と会おうとしたら断られた。

「別れる時、娘の泣き声が忘れられなくて」

代理人の伝言。そうだっけ? 結構、けろりとしてた記憶があるんだけど。

「今でも殺してやる、という恨み声が聞こえるんです」

ねえ母さん、それ誰の声?


お題・声が離れない



■2024年5月14日

旅好きの皇帝は、旅路で公務をするため玉璽を持ち歩いていた。ところがある日、その玉璽が盗まれた。盗まれたのは方便で、実は皇帝自身が紛失したという説もある。


後に、皇帝を名乗る偽物が出ることはなかったものの。今も玉璽は旅の途中。見つかってはいない。


お題・旅璽



■2024年5月15日

「必ず戻ってくる」

戦地へ赴く前に夫から、せめて笑顔で見送ってくれと頼まれた。だから精一杯の笑顔でいたというのに。


戻ってきたのは戦死届のみ。遺骨や遺品のひとつもなかった。


あれから私は笑うことができないまま。きっと南方の島に置き去りとなっているのだろう。


お題・笑顔でさよなら



■2024年5月15日

好きになった人は親友の恋人だった。この恋は叶えたい、けど親友を失いたくもない。苦悩している内に、親友は恋人と別れた。すると私の恋人も消え失せる。代わりに親友が新しく作った恋人を、また私は好きになってしまった。


そんなことが、既に十回目。果たして私は誰が好きなのだろう?


お題・失恋の天秤



■2024年5月15日

魔法局はある日、凄まじい攻撃魔法を開発した。範囲内にいる生物の体内に爆薬を生成し、内部から破壊するという術だ。しかし効果は覿面であったが、あまりの残虐さに禁術となる。


なにせ内臓を爆破する様に、自分もああならないかと、術者の肝が冷える。


お題・臓爆



■2024年5月15日

親の決めた結婚相手は透明人間だった。妻の顔を私は見たことがない。


けど思いやりのある人で、何だかんだ穏やかな家庭を築いてしまった。


昔からの友人は気の毒だなんて言うが、とんでもない。妻の顔は見れないが。代わりに、まさか自分がこんな団らんの光景を見れるようになろうとは。


お題・目に見えない婚約者



■2024年5月15日

「見ろ、何やかんやあって街中のゾンビが浄化されてゆくぞ!」

「ゾンビが浄化されると……どうなるんだ? どのみち腐った死体だろう」

「良い感じの腐り方をするんじゃね?」

「つまり……発酵?」

「酒臭くなってきた」

「ああ、お浄めといえば酒だからな」

「今度は酔っ払いの群が襲ってきたぞ!」


お題・ゾンビの浄化



■2024年5月15日

「うわあ、こないだの投稿にインプレゾンビが大量発生してる」

「バズったもんなー。まあ大活躍だったから」

「ゾンビを生み出す悪の研究所、単独で破壊するのを実況中継!」

「で、今度は閲覧数を稼ぎたい奴らがゾンビのごとくわいてくる」


お題・インプレのゾンビ



■2024年5月16日

尻驚なる人物あり。あまりの美しい尻の噂は天下に轟き、知らぬ者はいなかった。しかし面白くないのは本人。何せ自分の尻は見えないのだから。


ところが世の平穏を乱すとして斬首を命じられる。この理不尽に大人しく従う尻驚。首を切られて、頭だけで死ぬ間際。ようやく自分の尻を見て驚けたそうな。


お題・尻驚



■2024年5月16日

リストラに親の介護で、田舎に出戻る。そこで高校の頃に付き合っていた彼女と再会した。何でも男に騙されて、出戻ったらしい。

「どうして私らフェードアウトしたんだっけ?」

話の流れで再び付き合うことに。

「もう嫌なことは忘れよう!」

多分、今から始めるために過去があったんだろう。


お題・ここから始める

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