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■2024年10月21日
最近はプライベートが大変だった。曇った鏡には、暗い表情の私が映る。
駄目駄目! 思い切ってタオルで鏡を拭いてやる。映りが良くなり、心地、私の顔も明るくなった気がした。
あとは笑顔だよ。と両人差し指で口角を上げ、鏡の中の私が笑顔を作ってくれる。
のを真似して、私も笑ってみせた。
お題・鏡の中の笑顔を
■2024年10月22日
なぜかカプセルホテルが外国人観光客にウケた。ならばいっそのことと、カプセルホテルを一箇所に集めてしまう。すると、ここへ来ればカプセルホテルに泊まれると人が集まった。
ついでに壁には日本各地の観光名所の写真を貼り付けた。これが更に大ウケ。
カプセルに名所の詰め合わせだと称された。
お題・カプセルの名所
■2024年10月22日
魔法使いの弟子が、内緒で魔法陣を描いてみた。だが翌日、魔法陣を描いた紙が見当たらない。放置すると、どんな事故を起こすか。
相談すると師匠は呪文ひとつで魔法陣を見つけ出した。
「こいつは身隠しの魔法だね。術は成功したということか」
とからかわれ、弟子は魔法で隠れたい思いになった。
お題・隠れる魔法陣
■2024年10月22日
やっと昼食だ。仕出し弁当の中には、魚型の醤油入れがある。なんでコイツ、魚の形してるのかな。と思いつつコロッケに醤油をかけると。手の内で尾びれをひるがえし逃げ出した。ぽちゃんと、ごはんの白波に沈んで帰ってこない。きっと深海で醤油をまた補充するのだ。けどキャップを忘れてるぞ?
お題・ランチャーム
■2024年10月22日
天才科学者n博士は遂にタイムマシンを開発した。
「これで過去をめちゃくちゃにしてやる」
と過去へ行き、様々な事件を引き起こす。
ところが現代に戻ってみると、何も変わってない。博士は仕方なく、歴史の教科書を読んでみた。すると年表にはこうある。
「○○年、n博士が歴史を改編しようとする」
お題・改編の歴史
■2024年10月23日
「世の中、下らない欲求を満たすばかりで。人々は大望を持とうとしない。今のままでは我が国は終わってしまう。だからこそ英知ある私が大衆どもの卑俗な煩悩を管理してやろう!」
「すげーな。コイツこそ自分が他人を支配したいという、手前勝手な煩悩丸出しで、隠そうともしてない」
お題・煩悩社会
■2024年10月23日
出かけようとした矢先、スマホに雨雲接近の知らせ。天気予報アプリを見ると、確かに雲が近づいている。参ったな。せめて、こちらへ行ってくれないか。と雨雲をフリックすると、別方向へ動いてゆく。
いけない、時間だ。傘を持って家を出ると、空は晴れていた。思わずスマホを二度見する。
お題・雨雲フリック
■2024年10月23日
職業鑑定の結果、私は「ラスボス」になった。世界最強の職業らしい。喜ぶのも束の間、慌てて偉いさんから告げられる。ラスボスは一度でも敗北すると「エンディング」が来て、世界が滅びるという。
以来、私は誰にも会わないよう、城の地下室に軟禁されている。ああ、私の人生、これで最後か。
お題・ラスボスの最後
■2024年10月23日
何の取り柄もない私が人の注目を集めるためにやったのは法螺だった。
「私って悲惨な家庭でー」
そんなだから友人を失い、恋人もないまま。でも、少しだけ男性と良い感じになれた。
そして二人きりに。何か話さなきゃと出た台詞が
「私って悲惨な家庭でー」
いつかの嘘が、いつまでもついて回る。
お題・自縛
■2024年10月24日
人魚が人に恋をした。そこで魔女に頼み、声と引き換えで人にしてもらう。
だが地上に出たら働かないといけない。就職したのはブラック企業。社会人の人魚で、社会人魚だ。
毎日毎日理不尽な扱いに人魚も遂に怒った。訴えてやる。駆け込んだ労働基準局で、人魚は声が出なかった。
お題・社会人魚




