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■2024年10月16日

「おやすみ」

家族が床につく。いつも最後なのは私。夜更かしするわけではない。少ししたら私も寝室へ行く。


眠りの邪魔だからとテレビを消し、会話もなくなった静かな家。本は開いたまま。


家族は好きだけど。束の間の静寂と孤独を味わいたい気持ち。きっと誰にでもあるのではないだろうか。


お題・おやすみの後



■2024年10月16日

「鑑定!」

「こらっ」

スキルを発動したら叱られた。

「勝手に他人のステータスを覗き見たら失礼でしょ」

「確かに」

「鑑定にも礼儀があるでしょ」

面倒だなと思ってると

「試しに自分のステータスを鑑定してみなさい」

というから見てみたら、ちょうど自分の「マナー」能力値が下がっていた。


お題・鑑定のマナー



■2024年10月17日

ボウリング場で婚活なんて、誰の考えだと思ったが悪くないかもしれない。すごく可愛い女性がいる。コイツはまさに俺のハートにストライク。


アピールタイム。俺はドヤァとばかりに華麗なプレイを見せつけてやった。


そして最後に告白したら断られた。

「私にとっての、あなたはガーターでした」


お題・出会い系ボウリング



■2024年10月17日

大好きな漫画がアニメ化されることとなった。有名ストリーミングサービスの独占配信だ。


僕は存分にそのアニメを楽しんだ。まさに傑作。しかし独占配信とはいえ、全くネットで話題にならない。


どうしたことかと調べてみたら、独占配信は独占配信でも、僕だけに配信されていたようだ。


お題・話題にならない独占配信



■2024年10月17日

ダンジョンを進むと罠があった。電流の走る、ダメージ床だ。危ない危ない。ここは避けて通ろう。


と思ったら、他の罠に引っかかった。低い天井に頭をぶつけると、電流が流れていた。ダメージ天井か!


「よく生き残れたね」

「天井だけに、ダメージ量にも限度があったらしい」


お題・ダメージ天井



■2024年10月17日

母はいわゆる毒親だった。私の全てを支配したがる。結局、私は家出した。


以来、色んなことがあったけど。良い人と出会い結婚、子供も産まれた。今度こそ幸せな家庭を築いてみせる。


なのに、なんでウチの子は言うこと聞かないの! と殴った瞬間。鏡には、すっかり母に似てきた姿が映っていた。


お題・親の支配



■2024年10月18日

網戸にしていると、どこからか蚊などの羽虫が入ってくる。すると家具屋で、生物カーテンなるものを見つけた。虫などの生物が入るのを遮ってくれるらしい。


これは良いもので実際、ピタリと蚊は来なくなった。しかし数ヶ月経ち、今度は異臭がする。カーテンはナマモノで出来ていて、腐っていた。


お題・生物カーテン



■2024年10月18日

n子の結婚式では友人代表としてスピーチまでしたのに。一年と経たずに離婚したとの知らせを受ける。本当に仲良さそうな夫婦だったのにな。だから私も身を引いたのに……。


祝福しておいて。今さら、私も好きでしたなんて、彼に言える立場じゃなくなったじゃない!


自分の卑しさに腹が立つ。


お題・呪われた祝福



■2024年10月18日

工場の排水が影響してか、気持ちの悪い虫が大量発生した。これには苦情も多く、国と会社は対処せざるを得なくなる。


しばらくして排水問題は解決。例の虫も少なくなった。かと思ったら国会前に虫たちが集まっている。しかもプラカードを持っていると思ったら、こう書いてあった。

「環境破壊反対」


お題・環境破壊反対運動



■2024年10月18日

魔力鑑定より、魔法学園での授業開始こそ、成人の儀だと言う人もいる。集められた子供たちが魔力を操作しようとする。もちろん最初から上手く出来る子もいれば、出来ない子もいる。こればかりは身分も関係ない。


学園で身分の高い家の子は、魔法は誰にも頼れないことを知るのだ。


私もそうだった。


お題・大人への第一歩

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