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■2024年10月14日
「ずっとブロッコリーが嫌いだった。といっても単なる食わず嫌い。モサッとした見た目で食べたことがなかった。なのに参加させられたブロッコリー試食会。それで思い切って食べたら、案外と美味かった。いやー、あの白いモサッとしたところがホクホクしてさあ」
「それはカリフラワーじゃね?」
お題・ブロッコリー体験会
■2024年10月14日
僕はオカルトライター。人々の不安を煽り立てる商売だ。
だけど近頃は世間が平和で、僕の出番が少ない。一般大衆の頭も良くなり、そうそう騙せなくもなった。おかげで、とうとう出版社から契約を切られてしまった。
どうしてくれる。お前らが予言を信じないから、(俺様の)世界が終わってしまうぞ!
お題・天変地異の大予言
■2024年10月14日
ずっとパーティーのタンク役をやってきた。重武装の上で、敵の攻撃を集めるのだ。しかし私も年で引退。ヘイト屋をやることにした。挑発スキルを結晶化、敵の憎しみを集められるアイテムを作って売るのだ。
しかし金回りが良くない。どうしても赤字になる。ああ、金金とうるさい世の中が憎い。
お題・ヘイト屋
■2024年10月14日
私が王位を継ぐこととなった。みな称えるが、知っている。国は賄賂汚職で腐り果てている。父も病気でなく、恐らくは毒。
玉座に座り、肘掛けに手を置くと、ちょうど手の平を置く部分。擦り切れているのに気付く。誰かが握りしめてきたのだ。私は何代と傀儡になってきた王たちの苦悩を、初めて知った。
お題・呪われた玉座
■2024年10月15日
「狩りのじかんだ!」
アニメにハマったせいか、幼い息子はバトルごっこに夢中だ。使うのは趣味で作った編みぐるみ。せっかくだ。アニメのキャラでも作ってあげるか。
「そいつはね、ドラゴンのちをひくけど、なかまとのきずなで聖なるほのおを」
設定が多い多い。編み物より、コッチでこんがらがる。
お題・編み物狩り
■2024年10月15日
よく言うよな。コピー能力こそ最強説。けど能力バトル界隈なんて、そんな甘えモンじゃない。どいつもこいつも、自らの能力を研鑽し使いこなしてるからこそ強いんだ。だから俺様も努力した。咄嗟に能力を使いこなす発想力と、もちろん基礎体力。これこそ誰にも真似できない、俺だけの強さなのさ。
お題・真似できないコピー能力
■2024年10月15日
拝領した領地は湿地帯。農地どころか、人も住まない。それでも仕方ないので城を建てたが、常にじめじめして、腐臭がする。財政的にも、いつか沈むんじゃないか。
だが友人は言う。けど、お前は偉いよ。うちの領地なんて砂漠だから、城を建てる計画を実行もできない。まさに砂上の楼閣だ。
お題・泥中の城と
■2024年10月15日
間違って余計な料金分の切符を買ってしまった。仕方ない。到着してから払い戻してもらおう。
と目的地に着いたが、なぜか降りられない。この切符の仕業だ。意地でも料金分の駅まで行くつもりか。
癇癪を起こした私は切符を破り捨てた。途端、線路上に投げ出される。眼前には対抗の電車が迫っていた。
お題・厳格な切符
■2024年10月16日
VRソフト「幼馴染みメーカー」を起動。これは理想の幼馴染みを作り上げ、幼少期を過ごすという疑似体験ができるソフトだ。
しかし、今出会ったばかりの相手では幼馴染みにならない。そこで「幼馴染みメーカー」には記憶改竄機能もついている。
素晴らしいこれも我らが指導者陛下のおかげででで。
お題・幼馴染みメーカー
■2024年10月16日
僕はこの工場町で生まれ育った。林のような煙突、鉄を叩く音が常に聞こえる。今ちょうど生産したばかりの「町」がメガトラックで出荷されてゆくところだ。
ここで製造された「町」はかつて、国中に配備された。しかし近頃は新型の都市が流行している。この町もいつか、都市に置き換えられるだろう。
お題・町工場




