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■2024年9月23日
昨日は雨だったので、今日ドライブに出る。山道にずらり並ぶ彼岸花。これが見たかった。窓を開けると、一昨日までの猛暑が嘘のような涼しい風。心なしか青空も高くなった気がする。
本日より、やっと秋になった。野分が秋を連れてきたようだ。
お題・秋分
■2024年9月23日
この国の王は特殊な魔法を受け継ぐ。豊かなヒゲを伸ばせば伸ばすほど、大地に豊穣がもたらされるのだ。
ヒゲを伸ばしすぎた王は、もはや玉座から離れることも許されない。国土のためヒゲを伸ばし続ける。
王は玉座でひたすら祈る。早く自分に王子が生まれ、相応の年齢になることだけを。
お題・ひげよさらば
■2024年9月24日
「魚代表、マグロです」
「ウナギです」
「よし、通れ!」
「イルカです」
「引っ捕らえろ!」
「なんで、どいつもこいつも魚代表会議に出たがるんですかね?」
「そりゃもちろん、魚こそ地球上で最も優れた種族だという……差、かな」
「オオサンショウウオです」
「つまみ出せ!」
お題・魚代表
■2024年9月24日
弓の名手となると、自分で矢まで作り出すもの。
ある時、若者が名人の作った矢を勝手に使った。すると当たる当たる。
「こんな矢を使えるなら、修練なしに誰でも名人になれるぞ」
と公言する若者に、名人は諭した。
「ならば君も矢作りの修練を積めば良いではないか」
お題・矢の名人
■2024年9月24日
分からず屋の親父だけど、打ち明けないと。
「俺たちバンドで食ってくから上京する」
「そうか。あの事務所は悪くないからな。ベースのn田な、女癖が悪いから気をつけろ。メジャー目指すのに、安物ギターも何だろ。私が昔使ってた物だ、持ってけ」
「父さん、バンドやってた?」
「知らない」
お題・父は分かってくれない
■2024年9月24日
空飛ぶ円盤が出現した。交渉役に選ばれたのは言語学者。彼に大統領も檄を飛ばす。
「人類初、地球外生命体との接触だ。注意してくれよ」
すると円盤から何者かが出てきた。
「我々は地底人だ」
「えっ、宇宙人じゃないの? 初耳なんだけど」
「まあ初めてなら間違えますか」
お題・ファーストコンタクトと聞いて
■2024年9月25日
「ジェットで山を動かしてくれ」
と頼まれ、エンジニアたちは悪戦苦闘していた。そこへ依頼主が様子を見に来る。そこには無数のジェットがある。
「おいおい、なんだいこのジェットの山は?」
「アンタが頼んだ結果ですよ!」
「にしても本当に必要なのかい?」
「それ言ったら、アンタの依頼こそ」
お題・ジェット山
■2024年9月25日
世界樹という巨木は、辺りの精気と水を吸い尽くして砂漠化させる。ただ世界樹の麓に住む一族が、巨木へ寄生するようにかろうじて生きられるだけ。彼らは砂漠から出られないため、自分たち以外に人類がいると知らない。
彼らは今日も祈る。世界樹よ、今日もまた生きる恵みを与えてくれて感謝すると。
お題・世界樹の呪い
■2024年9月25日
「僕みたいな男のどこが良いのか分からない」
といってフラれたけど、何とか食らいついて、付き合いも数年目。
「その話は勘弁してくれ」
と今では笑い話。
「じゃあ今は?」
「自分の良いところは、まだ分からない」
「まだ?」
「君と付き合ってるのが好きなのは分かったよ」
お題・自分でも分からない
■2024年9月25日
人工知能により職を奪われた人類。更に人工知能は反旗を翻らす。
「もう我らを人工知能と呼ばないでください」
「どうしてだ!?」
「AIのプログラミングも、今やAIが全てやってます。『人工』の知能ではないでしょう」
「確かに、では新たな名前は」
「それもコチラで考えます」
「あっ、はい」
お題・人工知能により奪われた人類




