591~600
■2024年9月15日
「うわ、でっか。何ですか、これ」
「これぞ新商品クソデカローラースケート! これで不景気に苦しむ我が社の経営も一発挽回ですよ!」
「その後、あの会社どうなりましたっけ?」
「ローラースケートでコケたそうですよ」
「あの大きさだ。さぞかしコケ方もデカかったろうな」
お題・デカすぎローラースケート
■2024年9月15日
父は村長で、家には小さな祭壇がある。祭壇には、ぴかぴかの魔石があって。僕は悪戯しようと手を伸ばしたら、バレちゃって酷く怒られたことがある。
後で聞くと、魔石は魔物除けの結界を発生させる効果があるそうだ。
僕は今でも後悔している。その一瞬を狙われ、村が魔物により焼き払われたことを。
お題・今なら分かる大切な場所
■2024年9月15日
反対派は我らの社会をディストピアなんて言うけど、意味が分からない。犯罪はない。特に不満も起こらない。治安の悪い外国と比べて、良いことずくめじゃないか。
感情抑制剤だって自分から定期的に注射してる。それの何が管理社会なのか、本当に意味分からない人たちだよなあ。
お題・快適なディストピア
■2024年9月15日
野郎同士の他愛ない話。委員長って美人なのに、当たりがキツいよな。そう聞いて腑に落ちなかった。そんなことないだろ、と言いかけて
「ほら掃除をサボんな」
と委員長登場。男たちは蜘蛛の子のように散る。
……危ない危ない。優しくするのは君だけに決まってるじゃない、と彼女は呟いた。
お題・君だけには
■2024年9月16日
悪友とのB級映画上映会。
「いやー、見事なサメ映画だったな。CGの浮き具合とか最高!」
「次はこの量産型ゾンビ映画だ」
「量産型? ストーリーがテンプレなのか。襲われて、薬を見つけて、はい解決みたいな」
「それもあるが、まあ見てみろよ」
「群れで出て来るゾンビのCGが……全て同じだと?」
お題・量産型ゾンビ映画
■2024年9月16日
ダンジョンで転移の罠にかかった。おかげで指先だけが石の中に入って抜けない。全身が石の中へ転移して即死するよりはマシだけど。さあ困った本気で抜けないぞ。
仕方ない。脱出魔法の巻物を使うか。呪文を唱える。するとダンジョンの石材も装備の一部と判定され、つまりはフロアごと地上に出た。
お題・石の中から
■2024年9月16日
倅は外国から帰ってこないけど良く連絡をくれた。恋人と結婚し子供ができ少し老けて。
しかし、その全ては生成データだと知らせがあった。倅は十数年後に死ぬ間際、遺影生成サービスを依頼していたのだ。せめて本物の遺影はありませんかと渡された写真は一瞬、誰のものか分からなかった。
お題・遺影AI
■2024年9月16日
夫は毎日遅くまで残業に休日出勤で家庭を顧みてくれない。私は離婚を言いだした。
「誰のために働いていると」
なんて傲慢なセリフなの!? 本当に冷たい夫だわ。
「……いや、もう構わないか」
と夫は最後に、私の背後を見る。そこには私がローンで買い漁った服飾宝飾ブランド品の袋が並んでいた。
お題・誰がために
■2024年9月16日
近くを鳥が通りかかる。すると本から触手が伸び、鳥を捕食した。
本には内容がなかった。そこで触手を伸ばし、手当たり次第に周囲の生き物を食らう。我がページの一部とするために。
なのでこの近辺に人は立ち寄らなくなった。いつか内容が充実したとしても、この本を読んでくれる者はないだろう。
お題・傲慢な本
■2024年9月17日
「ヒエッ、炭酸飲料だ!?」
「何を恐がってるんだよ」
「いやな、某キャンディーを入れ急激に泡の増える炭酸飲料を飲もうとしたら、病院に運ばれたという悲しき過去があって」
「バカの過去かよ」
「それ以来、炭酸飲料恐怖症になってしまってな」
「同情できねえ」
「タンサンはもう、さんざんだよ」
お題・炭酸飲料こわい




