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■2024年9月13日

魔王討伐に旅立った勇者はその後、二度と故郷に戻ることはありませんでした。


という記述は正確でないだろう。勇者を輩出した場所は、魔王の恨みを買い滅ぼされるもの。ゆえに今では滅ぼされても構わない小さな村で勇者を作ることにしている。ゆえに歴代勇者で故郷に帰れた者はいないのだ。


お題・勇者はその後、故郷に



■2024年9月13日

「画期的なカスタネットを思いつきました!」

「では、どんなのか見せてくれ」

「まだ自分の頭の中にしかないんです。けど商品化したいから、お金くれませんか」

「せめて叩き台くらいは作ってみせろよ」

「カスタネットだけに?」


お題・デザインカスタネット



■2024年9月13日

「お尻から呼吸? 変な研究だな」

「いや、ちゃんとした意義があって。肺にダメージのある人を助けるためにやってるんだよ」

「なるほど、人生のケツ末を迎えないための。それはシリませんでした」


お題・尻から呼吸



■2024年9月13日

私の密かな趣味は俳句だ。しかし近頃は九月になっても暑いまま。水平線には入道雲が浮かんでいる。結果、「暑い」しか言えることがない。


夏と秋、二冊の歳時記を抱えて悩んでいると、妻に言われた。

「夏の俳句ばかり。秋がなくって、飽きない?」


お題・秋がない



■2024年9月13日

本を読んでると、オヤジに拳骨を食らった。

「農家の倅が学なんてつけてどうする!」

「だけど大事なことを書いてるんだ。ほら、文明の崩壊って」

裏山には遺跡があり、僕は時折そこから本を持ち出してくるのだ。


結局、本は燃やされて、僕は農家を継いでいるが。もしもと思わずにいられないのだ。


お題・ポストアポカリプス、その後



■2024年9月13日

「残業で遅くなる」

夫からスマホにメッセージ。どうせ、また浮気だ。相手も分かってる。


だからと夫を詰問する勇気はない。夫に浮気してるでしょと怒鳴って、後はどうすればいい?


ああ、早く夫の浮気が明るみになればいい。そうすれば私も堂々と彼に会えるのだから。とメッセージを彼へ送った。


お題・浮気がバレれば



■2024年9月14日

古代遺跡から地図が発掘された。それが正確に現代の世界地図となっている。どうやって作ったんだと学者たちは驚く。


しかし年代測定して更に驚く。作られたのが数億年前だと言うのだ。そんな頃に人類文明のあるはずがない。そもそもプレートテクニクス的に、まだ現代のような地形になってないのに。


お題・驚異の古代地図



■2024年9月14日

城の宝物庫前にはダメージ床がある。踏み入れると死にかねない。すると埃が溜まりだした。掃除できないから仕方ない。自然、ゴミ溜めになる。


そこへダメージ床を無効化できる勇者が現れた。王様も宝を譲ることにする。そうして踏み出すと

「ねちょっとしてる!?」

精神的なダメージを食らった。


お題・ダメージのある床



■2024年9月14日

物陰から音がした。忍びの者か?

「何奴!」

と刀を手に取ろうとしたら、猫が出てきた。

「なんだ猫か。おー、よしよし」

と撫でてやる。

「にゃーん」


猫は出てきたのに、なぜまだ物陰から猫の鳴き声がするんだ?


お題・物陰から、なんだ猫か



■2024年9月14日

「お前ら銃所持解禁されたら何持つの」

「危ないからさ。やっぱり誰も銃なんて持たない社会が一番だよ」

「ふーん」


と不敵な顔をするアイツは何かの書類を手にしていた。

「何を持っているんだよ、それ」

「銃の所持解禁法案設立の引き金」


お題・お前ら銃所持解禁されたら何持つの

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