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■2024年8月15日
「見てくれよ、イタリア製の高級紙粘土を買ったんだぜ」
「へえ。ちなみに、逆の手に持っとるのは?」
「こちらは普通の油粘土」
「なあ、君は右手に持っとるのが紙粘土と言うたよな」
「その通り」
「右手に持ってるのは油粘土やん。左手のが紙粘土。イタリアンは、ひだりやん!」
お題・イタリアン紙粘土
■2024年8月15日
花は恋をした。だが愛を告げる勇気が出ない。そこで自らの花弁をちぎって、花占いをすることにした。
愛してる、愛してない……
気付けば自分の花弁は全てなくなり、すってんてん。こうなれば恋どころではない。
花だった者は後悔した。花は、ただ咲き誇れば良かったのにと。
お題・恋をした花
■2024年8月16日
姫はじき輿入れする。対して私は一介の騎士。もう、この思いを終わらせねば。
そんなある日、蛮族どもが侵入してきた。かつてない規模。私は姫に貰ったハンカチを胸に突撃する。
獅子奮迅の戦いに、皆は賞賛する。だが違うのだ。もっと白刃をくれ。
諦めきれぬ思いごと、命を絶ってしまいたいのだ。
お題・終わらせる思い
■2024年8月16日
「最近のコンビニ、海苔を巻いたオニギリが少なくなってね?」
「どうも海の異常で海藻が育ちにくいらしい」
「じゃあワカメなんかも大変だな」
「それで実はコンビニ大手が海藻の育ちやすい海を作る計画を立ててるらしい」
「ええっ、コンビニの助けが、コンブにも!?」
お題・コンビニが味方に
■2024年8月16日
村の近所に巨人が住み着いた。戦争が恐くて逃げてきたらしい。臆病な奴さ。
ある日、巨人のことを聞いたバカ領主が珍しいからと捕まえにきた。一緒に村まで焼かれたのを、巨人は怒って、領主の城を潰してしまう。
血塗れになった瓦礫を見て知る。だから巨人は戦うのが恐かったんだ。
お題・臆病な巨人
■2024年8月17日
あるポーションが流行していた。同じポーションを飲んでも効果が違う。能力や魔力が増大することもあれば、毒となることもある。通称ガチャポーション。
「もうガチャポーションは止めて! 前も毒だったでしょ」
「今度こそ魔力が増えるんだよ!」
「アンタ、ガチャ中毒になってるのよ!」
お題・ポーションガチャ
■2024年8月17日
「おぅい、司祭様おられるかね」
「それが昨晩から食中りで寝込んでまして」
「参ったな、隣の婆様がポックリ逝っちまったから、お祈りでも上げてもらおうと思ったのに」
「わ、ワシは行くぞ……」
「司祭様、まだ寝てて下さい!」
「そうだよ、葬式の最中に別の司祭様を呼ばなきゃならなくなる」
お題・半死の司祭
■2024年8月17日
猛烈な台風が過ぎた。家の前は惨憺たる光景で、片付けに追われている。だというのに吹き返しで異常な高温。台風で休んだ分、仕事も溜まってる。ああ忙しい。
まだ台風が去るのを待ってる間、家の中にいた時の方が落ち着いていたな。これじゃ、台風の過ぎた後の方が、嵐のようじゃないか。
お題・台風一過
■2024年8月17日
うちの選挙区から出す候補者先生も、さすがに年だと引退することに。そこで強引に息子さんを神輿に担いだが、どうも優柔不断でやる気がなさそう。
「もう後がありません。出馬の意向を決めてくださいよ」
説得の末、遂に何かを決したようだ。
「意向を出すことを決めました!」
これはダメかもな
お題・出馬の意向
■2024年8月18日
士官学校で俺と同期に、いけすかない奴がいた。いかにも優等生面。なぜ軍人を目指したのか訊けば、兄のようになりたいと来たもんだ。
だが、見つけてしまった。あいつと同じ名字、恐らく兄貴。もう何年も前に海で散っている。
その後、あいつも海を志願した。兄と同じ場所へ行きたいのかもしれない。
お題・ブラコンの軍人




