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■2024年8月7日

くっ、膝が。いやな昔やられたんだよ。呪いってやつに。おかげで高血圧、脂肪肝、痛風と、ああそうだ。ビールに呪われたんだ。あの、しゅわしゅわした憎い泡め。


だが今度こそ断ち切る。酒を断って三日目……うわあビールだあ。冷えてるぅ!


(一気飲み)

くそっ、今度の禁酒も泡と消えてしまった。


お題・呪われたビール



■2024年8月7日

私は彼が好きだ。一生離れたくない。だから尽くす。


三食ご飯を作る。パチンコ代もあげる。カノジョも紹介する。夜も何だってやる。


周囲の人は、私を心配してくれる。利用されているだけではないかと。でも構わない。


私が便利になればなるほど、彼は他の場所へ行けなくなるのだから。


お題・便利すぎる人



■2024年8月7日

「では母上、初陣を飾って参ります」

「お待ちなさい。伝家の鎧を着て行くのです。必ずや祖霊が守ってくれるでしょう」

「だから最近の流行は身軽さなんですって。そんな重いの誰も着てませんよ」

「いいから、これは我が家の名を挙げるチャンス!」

「私の身より、家を守ることしか考えてない……」


お題・伝家の鎧



■2024年8月7日

巨大な海蛇は戯れに、どれだけの物を呑み込めるか試すことにする。まずは海の水をひと呑み、大地も呑み込む。遂には月を、宇宙を全て呑み込んだ。


孤独になった海蛇は仕方ないので尻尾から自分を呑み込んでいった。そうして自分自身をも呑んで見たのは、胃袋の中に広がる宇宙と、生活する人々だった。


お題・世界を呑む蛇



■2024年8月8日

湖そばのサウナ小屋に入ると先客がいた。斧をかついでいる。恐い。

「ど、どうして斧をお持ちで?」

「ああ、ここの薪を割ったの自分なんですよ」

なるほど、納得した。けど、なぜホッケーマスクをかぶっているんだ。

「お先に。湖で汗を流すと気持ち良いですよ」

大丈夫。冷や汗しか出てないから。


お題・サウナの斧使い



■2024年8月8日

ウロボロス、尻尾を咥えた蛇、無限の象徴。だと言うのに倅は肌が弱くて、ずっと尻尾を咥えていられない。ガキの時分から厳しく躾けていたら、とうとう家出された。

「ウロボロスなんて時代遅れ、誰が家を継ぐものか!」

気付けば嫁も先立ち俺ひとり年を取った。無限の象徴も今代で断絶か。


お題・尻尾を咥えてないウロボロス



■2024年8月8日

「たつあき」という名前だから毎年、立秋になると「おいおい、いつになったら秋らしくなるんだよ~」と人にからかわれた。


それがここ数年は言われていない。いつまでも暑すぎて皆、秋のことを忘れてしまったのだろう。


代わりにどこかで夏的な名前の人がからかわれているに違いない。


お題・立秋のたつあきさん



■2024年8月8日

大泥棒が凄い仕事をやった。夜の空へ小舟を浮かべ、えいやと手網を投げると、星のいくつかを盗んでしまったのだ。あまりの見事な手際に、全知の大神様も気づけなかった。


これには人々も驚き、特に泥棒たちは彼を泥棒の神様と崇めた。大泥棒は星を盗んで、スターになったのだ。


お題・星を盗む



■2024年8月9日

朝顔を学校のタブレットで撮る。息子は夏休みの自由研究を、学校から持ち帰った朝顔の観察に決めた。


けど夏休みになってからダラダラ、寝坊ばかり。仕方なく私が撮っているわけだ。

「おふぁよ~」

「もう朝顔なら萎んだわよ」


と寝ぼけた息子の顔を撮ってやる。これは朝顔ではなく昼顔かな。


お題・朝の顔



■2024年8月9日

ダンジョンの相次ぐ閉鎖により、モンスターたちは行き場を失った。中でもミミックは都市生態系に適応。冷蔵庫に潜むようになったため、一般家庭での被害が報告されている。と共に冷蔵ではなく冷凍庫の方へ入ったため凍死したミミックも多々いるようだ。


全くミミックにしてみればお寒い時代である。


お題・冷蔵庫のミミック

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