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■2024年7月27日

スイカを食べていると、友人がじっとこちらを見ている。気のせいかな。

「しかし最近のスイカは種が小さいな」

「ほじくり出すのが面倒で」

「もう俺はボリボリ、種ごと食べてしまってるよ」


と話して、友人の顔は晴れやかになった。

「吐き出さないと思ったら、食べてた!? それが手品の種かあ~」


お題・スイカの種を食う



■2024年7月27日

珍しいコンセプトのゲームが出た。名をサボリメモリー。サボればサボるほど、高得点が得られる。


「自分は仕事を無断欠勤したぜ」

「私なんて高校受験をドタキャンしたわ」


しかしサボリメモリーはあっという間に廃れてしまう。怠け者しかプレイしなかったので、ログインすら面倒くさがったのだ。


お題・サボリメモリー



■2024年7月27日

夫の不倫がバレた。職場に現場写真が撒かれたのだ。かつての仲人から、私の両親まで、謝って回る。最後に私へ頭を下げた。

「苦労をかけた」

「子供も受験を控えてるのですし、しっかりしてくださいね」

夫は知らない。写真を撒いたのは私だ。貞淑な妻を演じて、私は煮えくり返ったはらわたを隠す。


お題・明かされる不倫



■2024年7月28日

玄関先の道路にでかい蛙が居座っていた。近くの川から上がってきたのか。しかし既に人間でも命の危機を感じる暑さ。あの蛙は生きてるのかな?


どのみち追い払うなり掃除するなりしないと。箒を思い切り振ると、軽くなった蛙は乾いた音を立て、川へ落ちてった。願わくば蛙が川の水で返りますように。


お題・土潤溽暑つちうるおうてむしあつし



■2024年7月28日

「俺たちアサシンは闇の存在よ」

「朝しん? いやいや、だったら明るいという意味じゃないの」

「いや、やはり後ろ暗い存在だな」

「まあ、暗い頃もあるか。だけど人がまだ動く前から働いてるんだろ。誇るべきだよ」

「そんな我らが……」

「朝ってくらいだから、早起きしてさあ」

「ん?」

「ん?」


お題・朝専用アサシン



■2024年7月28日

某通販サイトを使おうにも、最近は詐欺みたいなのが増えて困るよな。こないだも粗悪品が送られてきて騙されたよ。一体どこの誰がやってるのやら。いっぺん、とことんまで追求してやろうかな。


そして我ら探検隊は南米奥地の密林へ飛んだのだった!(おどろおどろしいロゴのタイトルが出る)


お題・未知のAmaz●n



■2024年7月29日

封筒たちは自分たちのパーティーを開くことにしました。やるなら盛大にやろう。だったら、お客様も大勢、招待しないといけないな。


封筒たちは自分の中へ招待状を入れ、次々ポストへ飛び込んで行きます。


そして当日、既に使われた封筒は会場にいなかったとさ。


お題・手紙のパーティー



■2024年7月29日

クイズに十問連続正解すると一億円。自分の番に、ちょうどラッキーチャンスが来た。ジャンル選択、選んだのは「子供用」だ。


子供用のクイズだから簡単簡単。九問連続で正解してのラスト。


「子供用とは、どんな基準で選んだでしょうか」

いや、確かにそれも「子供用」に関するクイズだけどさあ。


お題・子供限定クイズ



■2024年7月29日

迷宮とはダンジョンマスターの魔力によって大きさが決まる。中でも最も深き迷宮は名の通り、世界最深。しかし未攻略どころか、どんな冒険者すら未踏。


その実体は幅数センチの、ひたすら深い穴だ。世界最深という記録を狙って作られたというが。このダンジョンマスター、視野は狭かったらしい。


お題・最深のダンジョン



■2024年7月29日

連日の猛暑。庭木にも水をやってないと、すぐ地面がカラカラだ。しかし日が傾きかけた頃ならと思ったのに、少しも涼しくなってくれない。


思い切って玄関先の道路に水を撒いてみた。だが瞬時に乾いてしまう。直後、上がる不快指数。


焼け石ならぬ、焼けアスファルトに水だったか。


お題・打ち水

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