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■2024年6月21日
「今日は夏至か」
「夏至とは、どんな日だっけ」
「昼が長くなるんだよ」
「そいつは癒やされるな」
「?」
「昼が長くなると、ヒールだろ」
お題・夏至
■2024年6月21日
王子様はスマホが欲しかった。しかしSNSでの炎上を恐れて、大臣としては持たせたくない。そこで嘘をつくことにした。
「王宮には電波が来ないのです」
「騙されぬよ。知っておるぞ、5Gだって届くのだろう」
「実は陛下の周りだけ電波が0Gなのです。王子だけにオージー」
お題・5G王子様
■2024年6月21日
都知事は観光のためレインボーブリッジを金色にすると言い出した。いざ金色にしてみると大不評。虹なのに、なんで金色なんだよ。だったら今度は七色にすると言い出した。
これには都職員も参った。「知事、何度も塗り直すから都の財政は青息吐息です」
すると都知事はふて腐れて「結局何色なんだよ」
お題・黄金レインボーブリッジ
■2024年6月22日
「ミラクルステッキで魔法少女に変身~!」
「おい、これのどこかダークファンタジーだ。俺は萌えを読みたいとか言ってないぞ」
「だから、これが最近流行のダークファンタジー作品なんですって。後半になると辛い展開がね」
「全く、魔法少女に変身とか、ダークファンタジーも変身しちまったな」
お題・ダークファンタジーな変身
■2024年6月22日
「世界初! プランクトンを使ったアート作品です。これは画期的。きっと芸術の世界に大革新を起こすぞ」
「プランクトンというのは珍しいけど……造形としてはありきたりと言うか。微生物まで使ったのに、微妙だなあ」
お題・プランクトンアーティスト
■2024年6月22日
「激辛の学校というから期待して入学したというのに。単に食べるだけで、作り方は教えてくれません。食べる料理も辛みだけで奥行きがない平板な味。教師陣はもう一度食文化を勉強し直した方が良いのではないでしょうか。今後への期待も込めて星二つ」
「学校へのレビューが、また辛口だなあ」
お題・激辛の学校
■2024年6月23日
病院から出て溜息をついた。どうやら私は毒電波の影響で脳内汚染を受けているらしい。
最近になり周囲の人々から「優しくなった」「感じが良い」などと言われてきた。違和感はあったけど、まさか本当に人が変わっていたとは。
確かに元の性格は酷いものだったが。さあ治すべきか、どうするか。
お題・自分しか知らない脳内汚染
■2024年6月23日
ギルドで領主の護衛任務を受けた。ただし領主を成人病から守るのだ。
四六時中張り付いて、領主が酒や間食を取ろうとしたら止める。命の危険はないチョロい仕事だ。
やっと任務も終わり、なかなかの報酬を得た。さあこれで酒場でパーッと飲み食いするぞ。と飲んだ酒は健康が気になり不味かった。
お題・護衛と身体
■2024年6月23日
「僕のことを理解してくれるのは君だけだ。愛してる」なんて言うけれど、全ては嘘。
綿密な調査と演技を重ねてるだけ。もともと遺産が目的で近づいたに過ぎない。だから
「君のことをもっと知りたい」なんて言わないで。遺産も今はどうでもいい。嘘がバレれば、もうあなたの傍にいられなくなるから。
お題・理解してるなんて嘘
■2024年6月24日
ある企業が「やたら大きな座布団」を開発し大人気。天下を取った。そこへ
「ははは、我らは横になって眠れる座布団を開発したぞ」
「ら、ライバル企業!?」
「座るだけではなく寝るという発想。これはまさに座布団の上にあぐらをかき、怠慢だった貴様らの負けなのだよ」
「いやそれ単なる布団……」
お題・ビッグざぶとん




