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■2025年10月26日

我がメイド喫茶に新人が入ってきた。自分はドジっ娘になりたいという。


だがこの新人は仕事がしっかりし過ぎていた。受け答えは明確。料理も上手い。ただ肝心な時に失敗できない。


「私はもうドジっ娘失格です。失敗したいのに、どうしても成功させちゃって」

おや、こいつ既にドジっ娘では?


お題・ドジ見習い



■2025年10月26日

闇を裂く剣。あらゆる魔力を消滅させる、勇者の持っていた剣だ。だがこの剣、勇者でなくとも使える上に強力すぎた。勇者の死後、剣は何者かに盗まれ、たびたび悪用される。


剣は恐らく悪人の手の中。多くの人々が剣を取り戻そうとしたが、在処は歴史の闇の中。何者もその闇を暴くことは出来ていない。


お題・闇を裂く剣



■2025年10月27日

奴の名は、すり替え刑事。状況証拠から何でもすり替える。法的には駄目だが、事件解決能力の高さから重宝されてきた。だが奴の驚くべき事実が判明する。

「こいつの刑事手帳、偽物です。誰かとすり替えたんだ!」

「わ、私は悪くない! あいつのせいだ」

「責任の在処をすり替えるんじゃないよ」


お題・すり替え刑事



■2025年10月27日

婆さんが暇だからと大量に映画のDVDを渡した。

「面白かったけど、近頃の映画はテンポが早いというか、ストーリーの飛躍も多くって、ついて行くのが大変だわ」

そんなものかな。

「特に近頃のサメは空を飛ぶのね」


後に俺は友人宅に怒鳴り込んだ。

「婆さんの見る映画に、なんてモノ混ぜてやがる!」


お題・飛躍する映画



■2025年10月27日

人格を電脳へ移すことが可能になり、富裕層はこぞって電脳化していった。すると地上に残るのは人格の抜けた空っぽの肉体と、電脳化できない貧乏人のみ。

「今日のノルマは?」

「三千人ですね」

焼却炉へ放り込まれる無数の人体。


電脳化できない、肉体持つ者の仕事は主に、余った肉体の処分だった。


お題・肉体を捨てる



■2025年10月27日

オイラは夜空のペンキ塗り。えっ、夜空なんて黒く塗るだけ、楽な仕事だろう?


それは雑な考えってモンだよ。きちんと夜空を見て御覧。青空の透けた藍色、夕焼けが滲んだ紫、夜の色にも様々あるもんだぜ。


特に今の時期は夜の訪れが早くなって、忙しくなってきた。おっと、そろそろ仕事へ行かないと。


お題・夜塗り



■2025年10月28日

仕事で夜勤。同僚がやけに元気だ。

「自分、徹夜に強いんすよ。真夜中過ぎると心臓の鼓動が早くなって、テンション上がるみたいな」

違う、それは不整脈だと慌てて病院へ連れて行き、事なきを得た。

「まさかね。ははは」

と笑えるコイツは徹夜は無理でも、鉄の心臓なら持っているのかもしれない。


お題・徹夜心臓



■2025年10月28日

人々は魔界を恐れ、遠く離れた地に集まった。今やそこが世界の中心と勘違いするまでに。


そして人々が辺境と侮るようになった地で、今年も始まる。魔界との門を封印し直す儀式。失敗すれば地上は無数の魔物が溢れる。


辺境で細々と続く儀式が世界の命運を握ると、もう大半の人間が忘れていた。


お題・辺境の中心



■2025年10月28日

AIに小説を書かせることで、どのような弊害が起こりますか?


考えられる影響にはネガティブとポジティブの両面があります。あなたが小説家なら、どこまでAIを受け入れるかが鍵となるでしょう。

「という、この140字小説の文体がもうAIに書かせたっぽいよな」

「さあ、どっちでしょう?」


お題・AIに書かせた小説



■2025年10月28日

私の料理の腕は絶望的だ。それを知った上であなたは結婚してくれた。なのに、あなたは結婚した途端

「やっぱり手料理も食べてみたいな」

なんて言い出した。その言葉に私がどれだけ落胆したと思う?

「だから、ちゃんと食べてよね」

目の前にはゲロマズ料理。夫は青い顔をしている。

「絶望的だ……」


お題・絶望的な料理

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