2211~2220
■2025年10月10日
私も遂にスマホを持つようになったが、使い方が分からない。孫娘に教わっている状態だ。その孫がスマホを額に当てている。
「これは眉毛インストールって、思い通りに眉毛が生えるアプリ!」
スマホは分からないが、そんなものは生物学的に無理だろう。
スマホの世界は眉唾ばかりだと頭に入れた。
お題・眉毛インストール
■2025年10月10日
彼女がパーティーに入ってからというもの、戦士の様子がおかしい。恐らく彼女に恋をしてしまったのだろう。それで判断を間違い、ダンジョンで全滅しかけた。
もう我慢の限界だ。戦士にはパーティーを抜けてもらう。第一、彼女は僕の方が好きに決まってる。おい離せ、僕の判断は間違ってない。
お題・判断の狂い
■2025年10月10日
Web作家は人生経験が薄い。その通りかもな。大雨を鎮めるためと龍神様へ生贄に捧げられたのが六つの頃。幼い身でと哀れに思われ、以来仙境で千年も修行をしてきた。昇神し、やっと人里に関われるようになったが、暇なのでWeb小説なるものを書いている。だが人としての生も謳歌したかったと後悔は残る。
お題・Web作家は人生経験が薄い
■2025年10月10日
凄腕の猟師がいた。彼はどんな獣でも気付かれず後を尾けられる。
困った動物たちは考えた。そして猟師が森に入ると、逆に彼の後を尾けることにした。すると集中し過ぎた猟師は背後の動物に気づかない。そうして獲物が見つからなくなり、儂は凄腕ではないと諦めた瞬間、背後の大行列に気がついた。
お題・凄腕の猟師
■2025年10月10日
唐揚げの写真を撮ると爆発に見えるという。ネット情報を真に受け、推しのアクスタを置いて撮ってみた。どう見ても揚げたてホカホカの唐揚げだ。
「何やってんの、早く食べなさい」
母ちゃんに言われ、大人しく食卓に着く。唐揚げに齧りつくと、衣カリカリ、肉汁ジュワッ、口の中が美味しさの爆発やー!
お題・からあげ
■2025年10月10日
吸血鬼も人間のやる乾杯というものをやってみたい。だが血をグラスに入れるのは論外だ。鮮度が落ちる。血を吸うなら首筋から直接だ。というわけで
「乾杯!」
人間の頭をごつんとぶつけた。しまった、衝突で催眠が解けてしまった。おい大人しくしろ。乾杯、なんて面倒なんだ。こいつは我らも完敗だ。
お題・かんぱい
■2025年10月11日
相撲人気は低迷。もはや力士だけでは相撲が成り立たない。そこで人材は流動化。プロレスラーに柔道家が相撲をやることに。それだけでは足りないと性別関係なし、アイドルもやるとバラエティ化。ルールも何でもあり。
と関係者は気づく。流動化し過ぎた。相撲が相撲でなくなる、ここが土俵際だ。
お題・流動化相撲
■2025年10月11日
趣味でストレスを解消するのは本気で取り組んでないからだ。その点、私を見てみろ。毎日の趣味でストレスが蓄積、体調を崩すにまで至っている。何の趣味なのかって? そりゃあネットで不特定多数に嫌がらせをすることだよ。
そんな趣味やめちまえ? なんだと、こちらは本気で取り組んでるんだぞ!
お題・趣味でストレス解消は
■2025年10月11日
探偵が私を指さす。
「これは時刻表トリック。あなたが犯人です!」
n駅にて乗り換えれば、私のアリバイは成り立たないという。
しかし乗り換えには、隣の路線まで一分以内に走って行かないといけないが。
「これはどう説明しますか」
と骨折した足を指さす。
「そちらのトリックは解けないんだよね」
お題・時間のトリック
■2025年10月11日
「君は浮気なんてしないよね?」
「バレないようにやるわよ」
で冗談に笑いあう。
親の決めた結婚。子供も遂に独立したけど、ずっと良き妻でいた。でも心はずっとあの人の物。だから浮気はむしろ、夫の方。
なのでこの浮気がバレることはない。この恋が実ることも、もはやないけれど。
お題・不倫




