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■2024年6月17日

「超豪華夜行バスの旅?」

「車内でディナーやワインも出て」

「車酔いしそう」

「壮麗な内装を、一人で貸し切り」

「バスの意味~」

「そんな素晴らしいバス、夜に隠れて走ってたら勿体ない。だから明るい昼日中に走ってるよ!」

「それは夜行バスじゃねえ」


お題・プレシャス夜行バス



■2024年6月17日

騎士団もさすがに平和で仕事をなくした。そこで騎士のお届けサービス、ウーバーナイツを結成する。


ところが案外にこれが人気。特に馬での送迎が、早く着実と好評だった。


「何せ、我ら騎士は決して道を誤ることをしませんから。騎士道に誓って」


お題・騎士をお届け



■2024年6月17日

「見合いが確か駅前のホテルだっけ」

「あそこはもうないですよ」

「仲人が叔父さん?」

「叔母さんの方ですね」


「ああ、君との思い出も作りすぎたからな。出会いとか忘れかけてる」

「アルバムも子供や孫との写真ばかりになりましたから」

と病院のベッドで、老人は妻に語り続けるのだった。


お題・出会いを思い出せない



■2024年6月17日

両腕で抱えるほどの巨大さ。その宝玉はあまりに強過ぎる魔性の輝きを持っていた。宝玉を巡り乱世が起こるほどに。


遂に将軍が天下を統一した際、乱世を起こすからと宝玉を砕こうとした。だがどうしても砕けない。こんな堅い物、武器にしてやれと思いつく。


今度は最強の武具を巡って乱世が起きた。


お題・強すぎる宝石



■2024年6月17日

人にものを頼まれると断れない坊主がいた。おかげで坊主は朝から晩まで忙しく働き通し。これを見かねた座主は坊主を呼びつけた。


「作務も修行のうちとはいえ、経も上げ、ちゃんとした修行もせねばならぬぞ。お前は何のため仏道へ入った」

「へえ、人に頼まれて」


お題・任盛坊



■2024年6月17日

朝日の中には死が入っていて、光を浴びると体に溜まってゆくのだ。そう信じた男は、ずっと家の中、暗闇から出てこなくなった。


それも十年となると、太陽が恋しくなったか。外へ飛び出ると、とうとう帰って来なくなった。きっと男はどこか光の中で、まばゆく死に様を晒しているに違いない。


お題・朝日の死



■2024年6月18日

何万年か知らないが、人類史はロープと共にあった。

「それを、いきなり画期的なロープを開発しろとか。社長も無茶いうよな」


まず画期的が何を意味してるのか分からない。用途くらい教えて欲しい。思わずロープのほつれた端を覗き込んでボヤく。


「糸口くらいなけりゃ、構想も編みようがないよな」


お題・構想するロープ



■2024年6月18日

狂った権力者が、人の悪を社会実験で観察すると言い出した。

「まずは街を閉鎖する。盗みが横行するよう、食べ物を制限して飢えさせる。殺人も起こすよう、武器はたっぷり入れて。親子同士でも憎ませるのだ」


その話を聞いていた側近は「あなたが一番の悪じゃないかな」と思うのだった。


お題・悪属性観察キット



■2024年6月18日

僕の恋人はイケメンだが乙女な面もある。

「壁ドンされてみたいな」

「ええ、恥ずかしいよ」

「そこを何とか」

と揉めた末。彼女は僕をドンと壁際に追い詰めて迫る。

「なあ、いいだろ? 壁ドンしてくれても」

なるほど、壁ドン、悪くないかも。


僕の恋人は乙女な面もあるがイケメンだ。


お題・壁ドン



■2024年6月18日

路上寝に困った飲み屋街では灯台を建てることにした。泥酔者は不思議と灯台に誘われ、途中タクシー乗り場があるという寸法だ。


この灯台、実はアルコールを燃やした灯りで光る。酔っ払いはハシゴしようとして、酒の気配で灯台に呼ばれるのだ。


それにすても、灯台の酒のはうまいらね。うひゃひゃ。


お題・酔っ払いの灯台

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