2141~2150
■2025年9月24日
娘が運動不足だからと始めたのが足音筋トレ。わざと足音を立てることにより、鍛えられる筋肉があるとか。
おかげて家の中がドタドタとうるさい。文句を言いたいのだが、効果はあったようで。みるみる娘は健康的になっていった。
今では私も娘の足跡をたどり、同じ筋トレをやっている。
お題・足音筋トレ
■2025年9月24日
不倫許さないマンはヒーローである。能力は怪力と不倫感知。その力でもって弱き市民を救うが、不倫をしている者は放置して助けない。
「そんな奴がヒーローでいいのか!?」
と文句をつけたいが、そんなことすると当人の不倫を疑われてしまう。
結果的に、不倫許さないマンは存在を許されている。
お題・不倫許さないマン
■2025年9月24日
テレビのリモコンがない。居間のどこを探しても出てこなかった。もしかして他のどこかに行ったか、間違って捨てたか。最悪、替えのリモコンだけ注文かな。
とソファに座ろうとしたら、テレビがパッと点く。やっぱり部屋の中にあるぞ!?
なくしたリモコンが、いいように私を振り回している。
お題・紛失のリモコン
■2025年9月24日
妻が息をしていない。これは何かの冗談で、いつかひょっこり起き上がるだろう。そう思い世話をしていたが、気付けば腐り、今や骨のみになった。
すると不思議なもので愛着が湧いてきた。彼女の頭蓋を磨く、今が一番君を愛していると断言できる。あんな口うるさい女より、こちらの方がいい。
お題・死者
■2025年9月25日
僕には自分のパラメータが見える。それはバッドエンド値。どうやら、一定以上になると僕はバッドエンドを迎えるらしい。
というのに近頃は数値が見えなくなった。おかしいと思ったら運営からのメッセージが来る。
「この度は弊サービスを取りやめます」
パラメータの方がバッドエンドを迎えたか。
お題・バッドエンドパラメータ
■2025年9月25日
近頃、妻がやけに優しい。ただその優しさも
「遺書も残さなきゃね」
やたら終活を絡めてくるのが気になる。そういや保険がどうとか言ってたっけ?
そこへ健康診断があった。結果は若者並みの数値。そう伝えたら
「あっそ!」
途端に扱いが粗雑になる。
終活に絡めた、あの優しさが終わってしまった。
お題・優しい終わり
■2025年9月25日
遂に完全なるナノマシンを発明した。こいつを使えば原子レベルから物を組み立てることもできる。だが問題は命令方法。ナノマシンは小さすぎて、一個一個に指令を送っていると大変なことになる。かといって一括で命令すると暴走するし。
どうやらナノマシンを統括するナノマシンが必要らしい。
お題・ナノマシンの命令
■2025年9月25日
一匹の小さな蝶が地に落ちる。彼は偉大な旅人だった。
灼熱の砂漠を渡った。嵐の海を越えた。星々の煌めく宇宙にすら行ったことがある。だがそんなこと誰も知らず、今は平凡な蝶として力尽きようとしている。
彼は蟻に見つけられると「そういや土の中は初めてだったな」と最期に呟いた。
お題・彷徨
■2025年9月26日
世界を洪水が襲う。神からの託宣を受け、予言者は大きな箱船を作った。世界中の生き物を乗せて救うのだ。
だが怪獣は船に乗せる様子がない。予言者は大きすぎて仕方ないだろうと言う。それに怒った男は、もう一隻の船を作った。とてつもない大きさに人は驚く。
「アイツこそ、まるで化け物た」
お題・怪獣の箱船
■2025年9月26日
彼女の束縛がキツ過ぎて、僕は別れ話を持ちかけた。
「恋人でなくなっても、友達として付き合ってくれるかな?」
そのくらいなら、まあ。
「友情のお弁当を作ってきたよ」
「友達なら実家へ遊びに行くくらい当たり前よね?」
「実家に来たのだからご両親にも挨拶しなきゃ」
そのくらいなら……まあ。
お題・ずっと友達として




