表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
214/244

2131~2140

■2025年9月21日

思い切って部長に聞いてみる。

「社長と幼なじみって本当ですか?」

「ああ、あいつは強引な奴でな。無理矢理に入社させられたよ。小さい頃から面倒ばかりかけられて」

と言いながら書類を揃えてると

「部長、社長がお呼びです」

との声に「またか」とその書類を持って出て行った。


さすが幼なじみ。


お題・迷惑慣れ



■2025年9月21日

遂に人類は永遠に近い寿命を手に入れた。コールドスリープ技術が完成したのだ。といっても起きている間は寿命が減ってしまう。


だから誰も彼もがコールドスリープをして百年千年と眠り続けているのを見て、起きたままの管理人は呟く。

「死んでるのと一緒だな」

多分彼らが目覚めることは永遠にない。


お題・不滅



■2025年9月22日

○○しないと出られない、のようなコンセプトを持った部屋を我が社では「屈辱部屋』という。屈辱部屋に詰め込まれたテクノロジーは膨大だ。機械工学、人工知能、場合によっては魔法まで組み込まれる。ゆえに優秀な職人はどこでも引く手数多。


屈辱部屋へ続く廊下こそ、名誉への近道なのだ。


お題・屈辱部屋



■2025年9月22日

昔は夏に運転しててもクーラーを付けることはなかったんだよ。窓を開ければ充分でさ。けどやっと涼しくなった。朝、窓を開けて通勤できたよ。けどこれも「朝の涼しいうち」ってやつで、昔ならまだ夏だよな。


と喋りながら彼はシャインマスカットをぱくつく。口が夏に秋にと忙しいことだ。


お題・秋朝



■2025年9月22日

幼なじみが魔女の修業をやると言い出して数か月が経った。俺に大切な相談があるという。

「こんなこと君にしか頼めなくてさ」

魔女として魅惑の術を身につけないといけない。そこで実験台になって欲しいとのこと。


構わないが、俺は既に魅惑されてるから練習にならないと思うぞ? とは黙っておいた。


お題・魔女



■2025年9月22日

孤独な方が面白い文章を書ける。そう信じた私は山ごもりするようになった。すると書ける書ける、理想の作品を物に出来るようになった。


だが面白くあり続けるため、私は孤独でないといけない。溜まってゆく原稿は誰にも読まれることはないまま。私が山奥で孤独死したことを誰も知らない。


お題・孤独な方が面白い文章を書ける



■2025年9月23日

地元は観光くらいしか産業がない。昔の偉人がいた場所ですよ。


だが新たな資料が出て逆転。地元にあの偉人は来たことはないと判明。どうしよう、土産から何から全て関連した物ばかりなのに。


仕方ないから、「あの偉人がいなかった場所」で宣伝したら大当たり。逆転ばかりする観光地と有名になった。


お題・名所逆転



■2025年9月23日

確かに今時、メールは使わなくなったな。LINEやSNSのメッセージ機能で事足りるし。じゃあ、どんな時に使ってるか? そりゃ何かに登録する際とか、ちゃんとした大切な用事がある時だよ。


と言ったら彼女にメールアドレスを交換してくれと頼まれた。どうしよう、俺から「大切な用事」を送るべきかな?


お題・メールと恋



■2025年9月23日

暑さ寒さも彼岸までというけれど。それって秋分の日のことだったのね。お盆のことかと勘違いしていた。


今年はお盆が来ても続く猛暑日。どうしたんだと思ったけど。秋分で確かにやっと暑さも終わってくれた。


けど今度は肌寒くなるあたり。暑さと寒さしかないじゃん! と文句も言いたくなった。


お題・秋分



■2025年9月23日

子供の頃に迷い込んだワンダーランド。大人のいない国。そこで僕らは冒険をした。


けど何年ぶりだろう。再び訪れたワンダーランドは、何もかもが小さく感じる。そして次来る子供のためにと危険を排除していたら、

「もう大人は来ないでくれ」

と追い出された。そうか、僕はもう大人になっていたのか。


お題・冒険

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ