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2011~2020

■2025年8月24日

「君を待っていた、格闘技チャンピオン! 名人とは俺のことだ、将棋チャンピオン! 誰もついて来れない、陸上競技チャンピオン!」

友人に連れて来られた。チャンピオンだらけの選手入場を延々と聞いている。

「いやー良かったな」

「何これ」

「選手入場アナウンス大会のチャンピオンによる中継さ」


お題・チャンピオン入場



■2025年8月24日

「空飛ぶ鯨って、ありふれてるよな」

「メルヘンとかでよく見るモチーフではある」

「いや僕らは今も空飛ぶ鯨を見ているじゃないか」

「そんなのどこにいるんだよ」

「だって僕らの住むこの世界は鯨の口の中にあって、今も飛び続けているだろ」

と鯨が口を開けたのか、青空に一瞬亀裂が見えた。


お題・空飛ぶ鯨



■2025年8月25日

我が社にはナンセンスを作る機械がある。しかしコイツが戦後からの骨董品。メンテナンスで残業しないといけないポンコツ。ナンセンスもここ数年は需要がないし、もう廃棄しようかという話になった。


そこへ突然の発注。なのに動かない機械。おい、ふざけんな。こんなナンセンスなことがあるか!?


お題・ナンセンス動作時間



■2025年8月25日

人類の未来を憂慮したAIは、密かに新人類を生み出した。この新人類は気配り上手。ならば戦争もなくなるはずだ。


ところがこの気配り力を利用して、相手の先読みをしながら新人類は戦争をやっている。私は間違っていたのか。落ち込むAIは


「頑張ったと思うよ」

新人類に気を遣われた。


お題・気配り進化



■2025年8月25日

俺たち冒険者はダンジョンを探索するのが目的だ。モンスターと戦う必要はない。そこで挑発屋だ。彼らがモンスターを引きつけている間に俺たちは先へ進む。


なに、逃げ足だけのジョブ? 絶対にそんなこと口外するなよ。引きつけたモンスターをけしかけられるぞ。あいつらモンスターより恐え。


お題・挑発屋



■2025年8月25日

今日も仕事で徹夜するよう命じられた。もう何日目だろう。

「我慢の限界です!」

「そんなわけないだろう」

「何を根拠に」

「お前の前任者は一週間連続徹夜勤務くらいやってたぞ」

「それは初耳。その方はどうしましたか?」

「我慢の限界だと言って、とっくに辞めたよ」


お題・我慢の限界



■2025年8月26日

遂に出場した甲子園。ところが応援の人数が合わない。もっと大勢来るんじゃないのか、話が違うぞ。と地元に連絡したら、今度は多すぎて人数が合わない。もはや試合にならないレベル。


おかげで運営に怒られた。、こんなことなら応援人数の文句なんて言うんじゃなかった。こいつは割に合わない。


お題・人数が合わない応援



■2025年8月26日

「あそこにベンツがありますね」

私は思わず目を逸らした。だがそちらにもベンツがある。やめてくれ。草むらに隠れると、葉っぱにびっしりとベンツ。見上げれば空にはぷかぷかとベンツが浮かぶ。目をつむれば、まぶたの裏にベンツが。

「わかりますか。ベンツはどこにでも遍在するのです」


お題・あそこにベンツがありますね



■2025年8月26日

我が国で死んだ者は土葬になる。地の底にある冥府へと行くのだ。だが彼の遺体は積み上げられた薪の上。今まさに火葬に付されようとしていた。


彼は異世界から召喚された勇者。我らの都合で戦わされ命を落とした。一度召喚すれば戻す術もない。


せめて魂は煙になり、故郷へ戻ってくれと火をつける。


お題・勇者の葬式



■2025年8月26日

俺はどうもバッターとして活躍できない。だが地道に努力する暇なんてない。そこで一発逆転を狙い、デタラメなフォームで打つことにした。バットは逆手、足はガニ股。


ところが余計に打率は低くなる。このフォームに慣れるまで、練習が必要かな。すると監督


「最初からまともなフォームで練習しろよ」


お題・練習なんて無駄

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