1951~1960
■2025年8月8日
長髪だとトンカチを使うのが難しい。釘を打っていると、髪の毛が巻き込まれてしまう。と語ったら、アイツは怒りだした。
それはちゃんとヘルメットをかぶっていたらハゲてしまった俺への挑発か!
すると他の人もやって来る。おいおい、そいつは酷い話だな。とネットで炎上、トンカチの話で叩かれた。
お題・長髪トンカチ
■2025年8月8日
主君は呪いの刃に傷ついた。予言者いわく、かの魔剣を折らない限り、傷が癒えることはないという。
私は苦難の末に魔剣を強奪。ついに砕き折ることができた。途端に主君はみるみる平癒する。
……ところで私は魔剣を折る際に、破片が飛び散って怪我をしたのだが。今度は何を折ったら治るかな?
お題・ソードブレイカー
■2025年8月8日
黄金とは月光の雫から出来ている。百年に一度、月から垂れる光が地に染みこんで黄金になるのだ。
だがここ、死の砂漠の中央では、月の雫が地表に溜まる。それが何億年と続いたため巨大な金塊となっていた。
だが死の砂漠に人は入れない。人はそれを見ることはない。月は砂も黄金も同じく照らす。
お題・黄金の砂漠
■2025年8月8日
結婚したら夫が実はDV野郎。すぐに手を上げ、暴言を吐く。私は耐えきれなくなって離婚することにした。その前に、離婚後の生活を確保し、お世話になった方々へも連絡する。
そして遂に離婚届を突きつける。言い訳できなくなった彼は苦し紛れに叫んだ。
「こんなの横暴だ!」
お題・家庭内暴力
■2025年8月8日
先輩と放課後の与太話。異世界に行ったらどうする? 自分のステータスが見れたら便利だよね。何かの挑戦をする前に、成功失敗が事前に分かるのだから。
すると先輩は僕の胸に指を置いて尋ねた。
「君のさ、私への好感度も見せてくれる?」
ステータス、オープンと唱えて彼女は笑った。
お題・ステータス、オープン!
■2025年8月8日
「エルフとは誤字で、本当はウルフ。共同体から追放された『狼』だったって本当?」
「ああ確かにエルフの祖とは、天界から零落せし神々だからな。意味としては合ってるか」
興奮する俺に「嘘だけど」とコイツはアカンベしやがった。
近所に住むこの長命種は嘘ばかりつくから油断ならない。
お題・エルフ
■2025年8月9日
私はトマトの聞いた声を聞くことができる。どうやらトマトは一種の盗聴器の機能を持っているらしい。
そして近頃はどこの家庭もプチトマトを植えている。私は好奇心から、色んな家でトマトの声を聞いていた。すると私に関する噂も聞こえる。
「あの人、いつも人の家の前で止まっとる」
お題・立ち聞きトマト
■2025年8月9日
うかつに人を呪うもんじゃない。今から十万年前、狩りの獲物を横取りされた。些細な恨みで人を呪ったところ、遙か未来まで語り継がれてしまった。尾ひれがついて、今じゃ古代の大怨霊様だ。そろそろ、いい加減に解放してくれないか。長々と語り継ぎやがって。今生の民草全て呪ってやりたい。
お題・うかつな呪い
■2025年8月9日
俺には刀鍛冶として高い志がある。全く欠かず、折れず、切れ味の落ちることのない幻の名剣だ。そんな俺を他の刀鍛冶は笑う。お前のやり方では不可能だと。
「実際お前は刀なんて一振りも打ったことはないだろう」
「だが俺には他にない志があるから」
「他の刀鍛冶と違うのは確かかもな」
お題・幻の刀鍛冶
■2025年8月9日
遂に私はタイムマシンを発明した。途端に目の前へ未来人が現れる。
「史実でタイムマシンを発明するのは、あなたではない」
そう言うと、せっかく作ったタイムマシンから設計図まで破壊し尽くした。
そして翌日、別の奴がタイムマシンを発明したと発表される。史実を曲げたのはどっちだ?
お題・歴史改変




