1701~1710
■2025年6月12日
我が町の灯台は眩しすぎる。住民は灯台を訴えた。ところが取り調べに入った警官は驚く。体に悪い違法な燃料を使っていたのだ。
取り調べは全国に及び、違法燃料を使っていた灯台が次々と摘発される。
灯台が眩しすぎたせいで、有害だったと明るみに出た。
お題・灯台の害
■2025年6月12日
米高騰化の影響だろう。弁当からメシが減った。この量では昼からの仕事、力が入らない。値上がりしても構わないから、メシを減らさないでくれと弁当屋に告げた。
かくして翌月から弁当代は値上げされる。メシはそれ以上減らなかったが、今度はおかずが一品なくなった。
お題・減米
■2025年6月12日
同僚に恋をした。休みごとに付き合いを重ね、遂にプロポーズ。けど彼女は躊躇っている。どうしてなんだ。
「だって初めてだから」
「僕だってずっと独身で。この年になって、結婚するのは初めてですよ」
「違うの。初恋は実らないって言うでしょ?」
お題・初めての
■2025年6月12日
秘密結社のんきギルドは、のんき者の集まりだ。常日頃は排斥されがちな、のんきさの人権向上のため働く。後はダラダラするのだ。
「なにそれ最高。俺も入りたいんだけど」
「僕も入会したくて届け出を送ったんだけど、数年音沙汰なしでさ」
「ああ、のんき者ばかりだから仕方ないな」
お題・のんきギルド
■2025年6月13日
「たった一分の思い出。あなたは東京へ行く前、私に優しくキスしてくれたよね。あの思い出があるから、今でもあなたの愛を信じていられるの」
「いやあれ、君が押し倒して無理矢理に唇を奪ってから、東京で彼女を作ったら承知しないと脅したんだよね? 一分、つまり1%くらいしか合ってないから」
お題・1分の思い出
■2025年6月13日
俺の能力は自己再生。どんな傷も瞬時に治るが、他人は治せない。
だから魔王軍に追われた時。足手まといだと散々に罵倒して、仲間を先に逃がせた。俺だけなら生き残れる可能性はあるからと。
けどもし、生きて再び合流できたなら、口の悪い俺なんかでも、あいつらまた仲間にしてくれるかな?
お題・自己再生能力
■2025年6月13日
テロは成功したんだ。これで我らを恐れた民衆により、社会に革命が起こるはず。
だが無関係な死傷者が多過ぎたらしい。世論は完全な逆風に。味方はいなくなってしまった。同志は今や単なる犯罪者扱い。
まさか、あの成功が我らを破滅に追い込んでしまうとは。
お題・破滅の達成
■2025年6月13日
私も職人として独り立ち。なんなら若い分、師匠より仕事ができる自信もある。私が親方なのだから、もちろん弟子も取った。
だがその弟子が一向に成長しないし。人間関係も思わしくない。前はこんなことなかったのに。
仕方なく、私は師匠を頼ることにした。
「弟子の取り方を教えて下さい」
お題・弟子の師匠
■2025年6月13日
孫がよほど可愛いらしく、義母は親切にしてくれる。だが
「さすがに親切も多すぎます。これ以上は甘やかすことになりますから」
ありがた迷惑になってきた。
そう告げられた義母は少し悩んで、私に尋ねる。
「多すぎるなら。じゃあ、何したらいい?」
「何もしないで」
お題・親切
■2025年6月13日
今日は僕の命日だ。予言者にそう予知された。ともかく僕はいつの年か、本日に死ぬ。
今年も生き残れたぞ。知り合いを集めてパーティーをするのも恒例だった。
今や僕も老いて、命日を祝ってくれる人などいなくなった一人ぼっち。なのに今年も生き残ってしまったか。ああ、来年の命日が待ち遠しい。
お題・記念日




