表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
166/240

1651~1660

■2025年5月31日

テレビのリモコンも長く使っていると劣化するらしい。今ではかなり近づけないとテレビが反応しない。だがそれではリモコンの意味がない。


どこならリモコンが反応するか。距離を測りながら、コタツの位置を調整する。全てはリモコンのため。


これ……僕の方がリモコンに操られているみたいだな?


お題・リモコンの果て



■2025年5月31日

遙か昔に滅んだ古代王国の遺跡にて、我々探検隊は大発見をした。どうやら古代王国の歴史書らしい。これで多くのことが分かるに違いないぞ。早速、歴史書を解読する。


「我々探検隊は遺跡にて、遙か昔に滅んだ古代帝国の歴史書を発見した」

まだ昔の国があるの!?


お題・昔に滅んだ国



■2025年5月31日

パトカーがいると、悪いことしてなくても気まずいってことあるよね。


私の父は警官。もちろん帰宅すれば普通の人だ。駅まで車で迎えに来てくれた帰り。お母さんには内緒だと、アイスを買い食いすることになった。その時父は様子がおかしいと思ったら、告白する。

「警官だからか、余計に罪悪感が」


お題・警官のいる罪悪感



■2025年5月31日

去年は妻の誕生日を忘れて、散々な目に遭った。なので今年は忘れず、ちゃんと祝う。


ところが翌日。妻がまたケーキを買ってきてる。

「どうしたんだい」

「あなたが私の誕生日を忘れた記念、一周年よ」

しまった、まだ根に持っていたか。誕生日を忘れたせいで、変な記念日まで誕生してしまった。


お題・誕生日を忘れて



■2025年6月1日

久しぶりにその国を訪れた学者は驚いた。町中にある石碑、これ実は歴史的な価値あるものだ。なのに町中にあるせいで、広告がべたべたと貼られている。

「これは国に対策してもらわないとな」

すると助手が尋ねる。

「石碑には何と書かれているのですか」

「むやみに広告用の石碑を置くな、だそうな」


お題・石碑の貼り紙



■2025年6月1日

起きれば朝。どうやら私は寝落ちしてしまったらしい。昨晩までは、徹夜で頑張れば締め切りに間に合うと思ったのに。今日がその締め切り。このままじゃ間に合わない。

「どうすれば良いと思う?」

「まずは人に早朝から電話してないで、今からでも作業すれば?」

本当だ、さらに時間がなくなってる。


お題・失われた時を求めて



■2025年6月1日

うちの爺様は昔気質で、衣替えが来るまで絶対に夏服を出そうとしない。だけど昨今の異常気象だ。昨日は肌寒いかと思えば、今日は暑い。


熱中症になってないかと様子を見に行ったら、パンツ一丁の裸になってた。

「まだ夏服には早いからな」

だからと春秋物の厚着を着ないのは、セーフらしい。


お題・衣替え



■2025年6月1日

演劇、今の演目は「月光の悲劇」か。夜にしか会えない恋人たちの悲恋。名作だな。


と話すと彼女がいきなり顔を真っ赤にした。

「その恋人、私の両親。結婚したら喧嘩ばかりになって。しかもその家庭事情がバレちゃってさあ」

喜劇的状況が日の当たるようになるとは、また悲劇的な。


お題・月光の悲劇



■2025年6月2日

まだ幼い息子は風呂嫌いだ。そこで、ちゃんと風呂に入ってくれるよう、水鉄砲やアヒルなど風呂のオモチャを買った。


「今回はちゃんとお風呂に入ってくれたみたいね」

と妻。だが実際は


「夢中で僕に水鉄砲で乱射を浴びせかけてきてさ。こちらは入浴どころじゃなかったよ……」


お題・沐浴乱射



■2025年6月2日

俺も年だからと息子に町工場を継がせたが、てんで駄目だ。危なっかしくて見ていられねえ。あげくデジタル化とかフラフラしやがって。そのことを愚痴ると

「隠居は黙ってろ」

と言われた。とたん既視感が起こる。そうだ、俺も親父に同じことを言ったんだっけ。


てんで駄目な隠居になったの俺の方か。


お題・駄目な後継ぎ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ