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■2025年1月25日

瘴気が溢れると、魔界より凶暴な魔物が現世に押し寄せてくる。そこで国王は魔界との境界に堤防を造ることにした。


これが大工事。魔界との境界は広いうえ、いつ魔物に襲われるか分からない。必然、工事費だけが増えた。


結果、国内は財政難で荒れる。堤防は完成しても、魔界のせいで修羅場となった。


お題・魔界堤防



■2025年1月25日

魔法学園にマナー講師がやってきた。

「魔法陣は左から描くザマス」

「杖かしげ」

あらゆる術式に礼儀作法を指摘される。


すると不思議なことに、生徒たちの魔法力が弱くなった。なぜなのか調査が行われる。


「魔法の発動にはマナを取り込みます」

「ですが失礼マナーで、マナも失われました」


お題・魔法のマナー講師



■2025年1月25日

朝のよく冷えた通学時。近所の小川が氷っていた。ここには小魚もいっぱいいるのに大丈夫かな。帰ってからお母さんに言うと、魚は氷っても生き返ると聞かされる。けど信じられない。


ざくざくの雪の下、たまに緑の芽がある。きっとあんな感じで、氷の下に魚の芽が隠れているに違いない。


お題・水沢厚く堅し



■2025年1月25日

本を読み疲れてしまった。けど、まだ積み本は山とある。どんどん読まないと。


そうだ。読書に良い栄養素とかないかな。充実野菜ならぬ、読書野菜。


そんな話をすると、じゃあ調べたらと言われた。なるほど確かにその通り。


私は積み本のてっぺんへ、新たに買ってきた野菜の事典を載せた。


お題・読書野菜



■2025年1月26日

牛乳を加工して燃料にする技術が開発された。これは次世代のクリーンエネルギーとして世界の期待を集める。


すると儲かったのは従来の畜産農家だ。

「ミルクでミラクルが起こったぜ」


しかし無理矢理に乳を生産させられる牛は堪ったものではない。

「モーたくさんだ」


お題・燃えるミルク



■2025年1月26日

地下で眠っていた先史文明の住人が目覚めようとしていた。地上は人類とかいうのが溢れている。あやつらを滅ぼし、今こそ我らが地上を取り戻すのだ。


……と思ったけど、あいつら案外と強いな?


仕方ない。奴らが滅び、我らは先々史文明の住人と呼ばれるまで待つとするか。と再び眠りについた。


お題・先史文明の侵略者



■2025年1月26日

彼が大好きで、ずっとストーキングをしていた。


だけど、なんやかんやあり。私たち今や晴れて恋人同士。もう僕をストーキングするのは駄目だよと諭され、彼と約束する。もちろん守るわ。


だから彼に余計なお邪魔虫がつかないか。今日も私は彼以外、周囲の人間たちを監視する。


お題・ストーキング禁止令



■2025年1月26日

石像は自分が嫌いだった。この出っ張りが気に入らない。


そこで大工に頼み、玄翁と鑿を貸してもらう。こいつでコツコツと、ほらスッキリした。


となると、こちらもあちらも気になるな。石像はどんどん自分を彫ってゆく。


翌日、大工が石像の元へ行くと、そこには小さな石ころしか残っていなかった。


お題・理想像



■2025年1月27日

彼女と別れるのが恐ろしい。だから一年三六五日、四六時中、彼女のために尽くしてきた。というのに彼女は私から離れたがる。遂には彼女を拉致して地下室へ監禁。私の持つ恐怖を教えてあげたのに、隙を見て逃げられてしまった。

「なぜ分かってもらえないんだろうな」

「お前が一番恐いからだよ」


お題・別れが恐い



■2025年1月27日

老年離婚のニュースを見てから、夫がそわそわしている。彼もじき定年。仕事人間として生きてきたから、身に覚えがあるのだろう。

「なあ定年になったら再就職と思ってたけど、やはり旅行とか」

私はそんなこと構わない。好きに仕事をしていいのよと言う。


朝から晩まで一緒とか耐えられないわ。


お題・亭主元気で

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