1021~1030
■2024年12月26日
なんて酷い占い師だ。来年の運勢を占ってもらうと、ろくなことを言わない。
「私のは占いではなく予言だから仕方ないね」
そんなの知るか。僕は怒って、金も払わず立ち去ろうとする。そこで自称予言者は慌てて引き留めた。
「私の予言によると、次で良い未来が出そうなんだけど聞いてかないか」
お題・イライラする予言
■2024年12月26日
良家同士のお見合いともなれば、探偵を雇い相手の素行を調査するもの。
「お相手が探偵さんを雇ってるらしいので、しばらくは大人しくしますね」
と女学校で話す親友。良家も大変だ。
「けど、どうして探偵を雇っているとご存知なの?」
「うちでも探偵を雇っていますから」
良家のお見合いは大変だ。
お題・お見合い探偵
■2024年12月26日
欠損部位を復活させる回復魔法の開発は困難を極めた。回復し「過ぎて」しまうのである。
肉は山のように盛り上がり。なくなった指に使えば、房のように何本も増える。
結局どうしたかって? そこの話は機密になるし、聞いても気分良いものでもないだろうから、申し訳ないが「削除」させてもらうよ。
お題・欠損部位過剰回復魔法
■2024年12月26日
教室に友人が飛び込んできた。
「ジャンボ道場破りが来てるらしいから、見に行こうぜ!」
この町に道場なんてあるとは知らなかった。それにしてもジャンボ道場破りか。さぞかし大きな人なのだろうな。
と友人について行った先にあったのは、クソデカい道場だった。
「ジャンボなのは道場の方かー」
お題・ジャンボ道場破り
■2024年12月27日
相手に手袋を投げつけるのは貴族の決闘における習わし。我が叔父に当たる人は、たまたま剣の達人になれた、というか他の自慢がなかった。
なので誰彼構わず決闘を申し込む。人呼んで、手袋の死神。おかげで我が一族は賠償金と手袋代で家が傾いた。
今じゃ私は靴下も履けない、あの人は貧乏神だよ。
お題・手袋死神
■2024年12月27日
明日はこの冬最高の冷え込みになるという。もう今年度、何回目だろう。夏は異常な暑さだったし。今年はどうも慌ただしかった。けど明日は家でゆっくり過ごそう。
と言ったら彼に「俺、明日も仕事……」と返ってきた。今日で仕事納めは私だけだったか。
どうやら今年はまだまだ慌ただしい。
お題・仕事納めたい
■2024年12月27日
我が名はサンタマン。人の家に忍び込むのが趣味の異常性癖者だ。だがこの日、入った家には子供しかいない。そして
「サンタさんがウチにも来てくれた!」と喜ばれる。
本物のサンタクロース。目指してみるか。もしかして私の方が夢を贈られたのかもしれないな。
その直後に職質されて手錠を貰った。
お題・怪人サンタマン
■2024年12月28日
プロレスで関節技を決めても、相手がロープを掴んだら離さないといけない。
同じようにロープを掴んでいたら、どんな告白も聞かないフリをするというルールができた。
「不倫してるの」
「実は人を殺したことが」
皆は一応、聞かないフリをするが。人の秘密がロープで芋づる式に明かされた。
お題・カミングアウトロープ
■2024年12月28日
「あなたが好きです」
愛の告白をするには、精一杯の勇気が必要だ。その点、私などは何度も何度も告白している。もはや勇気を出すプロとすら言って良いだろう。
「で、またフラれたと?」
「出した勇気を返して欲しい」
と泣き崩れる友人。「またフラれた」と告白できる勇気は認めるのだがなあ。
お題・告白する勇気
■2024年12月28日
後悔ヶ原は古戦場だ。かつて戦争で、極大魔法を何発も打ち合った。結果、土地の魔力は枯れて、今でも後悔ヶ原周辺では魔法を使えない。
だからその国の者たちは、猛獣魔物の類に対して、魔法を使わず身ひとつで戦わないといけない。
そのたびに、あんな戦争さえ起こさなければ、と後悔するのだった。
お題・後悔ヶ原




