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■2024年12月21日
人類はエイリアンと戦っていた。ただし剣や斧といった手持ち武器で。
「昔はジューなんて便利な武器があったんですよね?」
「お前はもう知らないか。あのエイリアンども、人類が戦争してるのを見て。世界から火薬をなくしやがった。おかげで人類は獣にも怯える始末。おちおち戦争もできやしねえ」
お題・平和の敵
■2024年12月21日
「私は首飾りの早さが違うのよ」
といってアイツは高級ブランドの最新作を見せびらかす。
コネ入社のくせ、金だけはあるから。こうして仕事中に自慢話するのが邪魔で堪らない。
と思ったら大ポカして辞職してた。
「クビになるのも早かったわね、あのお飾り」
お題・首飾りの速度
■2024年12月21日
柚子風呂は肌にぴりつく気がする。ここ数日はこの冬最高の寒さを記録した。湯が手足に染みる。
本来なら冬至の後、明るくなりだした頃に本格的な寒さが到来する。すると一年で最も暗くなる今日に寒いのは、風情として冬らしいのかもしれない。
ああ、温泉の有り難みが身に染みる。
お題・冬至
■2024年12月21日
押し入れから出てきた。小学校の頃に使っていた黄色くて小さな傘。これ実は魔法の傘だ。どんな横風が吹いても差していれば絶対に濡れることはない。ただ流石に大人になるとダサくて使わなくなった。
私は部屋の中で魔法の傘を差す。こないだ悲しいことがあった。この涙が止められないと願って。
お題・魔法の傘
■2024年12月22日
「遂に開発できた最強の武器。その名も槍ハンマー! 槍の柄にハンマーもつけることで、刺突と打撃の両方をこなせるのだ!」
と鍛冶屋の親父は、勇者として旅立つ息子に槍ハンマーを手渡す。
「で、どうなの?」
「使いにくい」
「手放しゃいいのに」
「そこは親父の思いやりが重い槍だよ」
お題・槍ハンマー
■2024年12月22日
UFOに誘拐された者の体験談にインプラント、体内に何かを埋め込まれたというものがある。
「で俺も気づいたら、宇宙人がいて、体内に何を埋め込まれたんだ」
「ああ信じるよ」
いわれた箇所の肌は盛り上がり、円盤の形になっていた。これはこれで未確認物体に間違いない。
お題・UFOをインプラント
■2024年12月22日
「俺どうやら呪われているらしい。クラスのn木さんから」
まさか、クラス一の美少女がそんなことを。
「見てくれ。n木さんが落としたのを偶然拾ったんだ。俺の名前が書かれた呪いのアイテムさ」
それはパステル調ハート型のペンダントで、コイツの名前が書かれている。
「恋のおまじないじゃねーか!」
お題・呪具
■2024年12月22日
情報を遺伝子に例えるミーム理論からすると、デマは増殖するウイルスということになるだろう。では、このウイルスを防ぐにはどうすればいいか。
まずは、あえて黙る、自分の手を汚さない、身ぎれいにする。すなわちマスク、手洗い、うがいこそがデマウイルスを防ぐのだ。
まあ嘘なんだけどね。
お題・デマウイルス予防法
■2024年12月23日
「私いま父沼~」
「どういう意味よ」
「いま人気の『父これくしょん』ってゲームに沼ってるのよ」
「ああ、そのゲーム作ったの私」
「……私が父沼なら、あなたが海だったか」
「また意味の分からないことを。どういう意味よ」
「沼るゲームを作ってくれる、生みの母」
お題・父沼
■2024年12月23日
エルフは不老不死? そんな生き物いるわけないだろ。そもそも本当に不老不死なら、現代まで絶滅せずに生き残ってるはずだ。
ただ写真で見たことあるだろう。あの通り華奢で、環境の変化に弱かったらしい。だから滅んだ。
それを惜しんだ人間たちがエルフを語って、物語の中で不滅となったのさ。
お題・不滅の者たち




